文化財に付いた油染みの取り方と「文化財保護法」について | Kunstmarkt von Heinrich Gustav  

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ドイツの首都Berlin、Brandenburg州及び比叡山延暦寺、徳島県鳴門市の公認の芸術家(画家) Heinrich Gustav(奥山実秋)の書き記した論文、随筆、格言集。

今年4月に入って複数の府県で有名な文化財に油を振り掛ける悪質、卑劣極まりない犯罪が続発している。
火事が起きれば其の火を消す消防士がいる様に、犯罪が起きれば其れを解決する者が必要だと思う。

そして芸術家(画家)として、文化財を愛してやまない者として、同時に美術品の修理を多数こなして来た経験から、以下の事を投稿しておく事にする。
余は木材に油の染み(例:石油、料理油、他)が着いた場合、油彩画やドライクリーニング等に使用する、テレピン油を筆、綿棒又は柔らかい布に付けて此れを除去する。
テレピン油はシンナーやガソリン等と同じ揮発性の油なので跡形がの残らないし、洗浄力が優れている。
テレピン油で油染みを除去して乾いた後、石鹸水をタオル等に付けて拭き取る。
(いずれの場合も強く押し付けずテレピン油と石鹸水を染み込ませる感じで軽く擦るのがコツである。)
其れでもまだ染みの跡が僅かに分かる様なら、其れを目立たない様にして、尚且つ歴史的文化財特有の「古めかしさ」を出す為に、線香の灰ないしは壁土を上から薄く塗り付けて仕上げるのが良い。
更に付け加えるのだがこの油染みを除去する作業は出来るだけ早期に行うのが良い。
さもないと油染みが木の内部まで染み込む危険があるからである。


扨、心理学も学んでいた者として、これ等の複数の県における度重なる文化財破損の事件の犯人像を推理するのだが、事件現場の距離から考えて、犯人は複数いると見て先ず間違い無い。
最初は奈良県から始まり、所謂「模倣犯」によって同様の手口で犯行が繰り返されているのであろう。
どこの下賤の輩か知らぬが、自分の人生が上手く行っていない事から社会を逆恨みしたり、世間の誰にも相手にして貰えない故に、著名な寺院、神社、城の文化財を破損する事によって、自己顕示をしている犯人共の幼稚な精神構造から来る心理が読み取れる。
もし余が現場を押さえたなら、(たとえ犯人が素人であっても死なない程度に)玄人として殴り蹴るなりしてやりたい思いである!

こんな言語道断の罰当たりな犯罪は警察に突き出すだけでは気が収まらない!

此れを読んでくれた方々にも是非、是からも自国の歴史や伝統文化を大事にする心を養って頂きたいのである!
其れと犯人は特に有名な文化財、史跡を付け狙っているの様なので、これ等に該当する文化財、史跡を管理する自治体は地元警察とも連携したり、地元の友好的な住人にボランティアの警備員を募集する等して、暫く警戒態勢を採るのが良いと思われる。
余の今までの経験では一昔前までは寺社仏閣に落書き等の悪戯や其の他の破損行為が為される事は極稀であった事、そして寺社仏閣の警備は美術館、博物館等より比較的緩やかなので、そこに犯人共は付け込んだのではないかと推測される。


寺院仏閣を破損する事は「文化財保護法」の違反と云う物質的な犯罪のみで終わらず、仏を敬い、仏教に帰依している人々の信仰や心情まで害する精神的な犯罪にもなっているのである。

更には其の国の歴史や文化だけでなく、国家、民族に対する冒瀆行為である!
参考に「文化財保護法」違反への刑罰を以下の通り掲示する。

第106条 第44条の規定に違反し、文化庁長官の許可を受けないで重要文化財を輸出した者は、5年以下の懲役若しくは禁錮又は百万円以下の罰金に処する。

第107条 重要文化財を損壊し、毀棄し、又は隠匿した者は、5年以下の懲役若しくは禁錮又は30万円以下の罰金に処する。
2 前項に規定する者が当該重要文化財の所有者であるときは、2年以下の懲役若しくは禁錮又は20万円以下の罰金若しくは科料に処する。  

第107条の2 史跡名勝天然記念物の現状を変更し、又はその保存に影響を及ぼす行為をして、これを滅失し、棄損し、又は衰亡するに至らしめた者は、5年以下の懲役若しくは禁錮又は30万円以下の罰金に処する。

 焼失前の金閣寺(大正~昭和初期)↑  ↓


余が文化財破損事件でで最も嘆かわしく腹立たしいのは、何と言っても1950年7月2日に起きた北山鹿苑寺・金閣の放火事件である。
此の言語道断の放火によって、国宝の舎利殿(金閣)46坪が全焼し、創建者である室町幕府3代将軍・足利義満の木像(国宝)、観音菩薩像、阿弥陀如来像、仏教経巻、等の文化財が6点も焼失してしまった。

其れから5年後の1955年、明治時代の大修復の際の図面を基に、国や京都府の支援、地元の経済界、そして全国の人々の寄附金により、金閣舎利殿は忠実に見事に再建されたのであった。
此の様な犯罪を繰り返させない方法として、「文化財破損は重い犯罪である!」と言う事をに意識させる必要がある。
其の為にこれ等の内容を寺社の境内に立札等で掲示しておく事で犯罪抑止の効果はあると思われる。
人間は自分が処罰される事を思い浮かべると、安易に罪を犯せないのである。
以前の小論文「落書きに関する心理分析」

にも書いた例を挙げるとアメリカのあるスーパーマーケットではかつて万引きが多発していた。
困り果てた経営者はある心理学者に此の事を相談した所、心理学者は彼に店内に怒った顔の警察官のポスターを貼る事を薦めた。 此れを実行したとたん万引きは殆ど無くなったのであった。

しかしながら、余は個人的に此の文化財保護法違反に対する処罰は軽過ぎるのではないかと思う。
何故なら、破損された文化財を修復するのにどれだけの手間や費用が掛るかと云う事である。
(普通の場合、最低数十万円は掛かる。)
其の費用を文化財を管理する自治体や宗教法人が負担するのは正しい筋とは言えない。
そうではなく、諺の「自分で蒔いた種は自分で刈り取れ」の如く、文化財を破損した犯人に罰金に加えて修理費を全額負担させるのが道理、筋道であると思う。
又、此の様な卑劣で恥ずべき犯罪を発生させない為には、文化財を製造する為にどれ程の尽力、費用と時間が掛ったと云う事を学校教育や講座等で教示する事を広めて行くのも必要かと思われる。

4月21日の追伸:
世界遺産、重要文化財等に登録されている各地の寺社で油のような液体振り掛けられる事件で、被害に遭った奈良県平群町の信貴山・朝護孫子寺(しぎさん・ちょうごそんしじ)本堂に設置された防犯カメラに、液体を撒く様な動きをする不審な男が映っていた事が21日、捜査関係者への取材で分かった。
奈良県内で被害に遭った他の複数の寺社の防犯カメラにも似た男が映っており、奈良県警は文化財保護法違反等の疑いで捜査を続けている。
此れを元にこれ等の卑劣で罰当たりな犯人共が逮捕、報道、そして厳しく処罰される事を望んで止まない!

最近ウェブ上で此の事件に関連する記事や其れに対する意見を読んで見た処、犯人は在日チョン(在日朝鮮)ではないかと言う意見が矢鱈と多い。
確かに最近の日本国民の意識が右傾化する中で、在日チョン共は更に非差別意識や被害妄想を強めている事、更に自分達の祖先がかつて大日本帝国の植民地として支配を受けていた事への恨み、及び日本の歴史や文化に対する妬みから、この様な罰当たりな言語道断の犯行に及んだとも考えられる。
もし複数の犯人の中に在日チョンが一匹でもいる事が判明した暁には、日本国民のチョンに対する軽蔑、憎悪、敵意が更に強まる事は必定だろう。

6月1日になって千葉県・香取神社の防犯カメラに神殿に油を撒く犯人の画像が写っていた事から、其の犯人何とはアメリカ在住のキリスト教系キチガイ新興宗教団体の幹部であり、医師免許を持つ帰化チョンと云う事が判明した。
この言語道断の罰当たりの犯人めは自分が属するキチガイ宗教の集会で、神社仏閣を清める為に複数の場所で犯行に及んだ等と全くキチガイ染みた供述をしていると云う。
警察庁はこの犯人を逮捕し、厳重に処罰する上、旅券も剥奪する方針を明らかにしている。
余は個人的に思うに、道徳心、良心が欠如して善悪の判断も付かない罪人に医師免許を持たせる事自体、危険であるので、このキチガイ犯人から医師免許をも剥奪するべきではなかろうか。
そして日本国内の「寄生虫」とも言うべきこのキチガイ犯人を公開で「火炙り刑」にしても良いと思う位憤りを感じている!

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   2015年のネパールの大地震


4月25日の追伸:
此の日ネパールで首都カトマンズ近郊を震源とするマグニチュード(M)7.9の大地震があり、既に1500人に上る死者が確認されていると云う大惨事を伝えるニュースを見て愕然とした。
損害の全貌はまだ明らかになっていないが、今後更なる被害が報告される事は間違いない。
ネパールは本来釈尊(お釈迦様)の誕生地であり、仏教発祥の地でもあるので、此の大参事は仏教を学ぶ余にとっても大変心痛な出来事である。
其の中で可能な限り被害が拡大しない事、犠牲者達の御冥福、そして迅速な救助、復興を祈るばかりである。


5月12日、日本時間5月12日16:05頃、又しても中国・ネパール国境付近を震源とするM7.4の地震が発生した。
ネパールでは唯でさえ前回の大地震で国民の約30%にあたる約800万人が何らかの被害に遭うと云う未曾有の大損害を被っていると云うのに、此れは余りにも悲惨過ぎる!
文化財の被害も甚大で、首都カトマンズだけでもダルバール広場、スワヤンブナート、ダラハラ塔、マナカマナ等の世界遺産の寺院や、其の他の歴史的建造物の多くが修復不可能な程の損傷を受けた。
5月上旬の被害統計では、ネパール人死者7250人、負傷者94398人と其の他の外国人を含む死者計7357人、負傷者計15269人と発表されている。
そして今日時点で死者はついに8000人を超えてしまったらしい。
各報道を見る限りでは、被災地では救助活動、瓦礫の処分作業共に遅延しており、避難所、食糧、医薬品等の生活物資が深刻なまでに不足している。
被災者の方々の現在の苦境は察するに余りある、誠に言語に絶する物であろう。
(些か不謹慎な様だが)此れを戦争に譬えるなら、あたかも爆撃で壊滅した都市に更なる砲撃を加える様な惨劇である。
自然現象故に人間の力ではどうにも克服出来ないとは言え、何故此れ程までにネパールに大惨事がもたらされるのだろうか。 新しい情報を聞く度に何とも気の毒で嘆かわしい思いである。
繰り返す様だが、もう此れ以上被害が拡大しない事、多くの犠牲者達の御冥福、そして迅速な救助、復興を祈るばかりである!

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