漫画家 松本零士先生がご逝去されてから
早いもので、もう2年も経ったのですね・・・
松本零士作品の代表作といえば「銀河鉄道999」
それと「キャプテンハーロック」とか「宇宙戦艦ヤマト」・・・
まさに日本を代表する漫画家の1人でしたね。
(宇宙戦艦ヤマトは西崎氏と共作でしたか・・・)
SFはもちろんでしたが、メカや兵器(銃器)の造詣
も深く、また19世紀アメリカ西部開拓時代の雰囲気も
如実に盛り込まれた作品が多かったような気がします。
それはさておき、松本先生は国内有数の「古式銃」
の収集家だったそうです。
確かに「銀河鉄道999」や「キャプテンハーロック」
のコスモドラグーン、さらに「ガンフロンティア」に
登場するマニアックな各種銃器などは非常にリアルに
描き込まれていますが、実はそのほぼすべては
ご自身で所持されていた「古式銃」を元に描かれて
いたようですね!
さらに古式銃の「鑑定委員」などもされていたとか。
そんな松本先生が亡くなられて、そのコレクション
はどうなってしまったのか?
非常に気になっていました!
「松本零士ミュージアム」でも建設されて、そこで
展示でもするのか?なんて思ってましたが・・・
どうやら、松本先生の古式銃コレクションは
東京と大阪にある「シカゴレジメンタルス」さん
で引き取られたようです!!
「シカゴレジメンタルス」は、ご存じの方はご存じ
の通り、無可動実銃で有名な会社で、無可動の
他に美術品として「古式銃」を取り扱っている
会社です。
※古式銃の定義は警視庁のWebサイトで参照して
ください。
「ほびでご」も同社の取り扱い品には前々から
興味があり、また各商品解説はその歴史を含めて
非常に勉強になるので、よく拝見させて
いただいているサイトになります。
そんな中、先月終わり頃?から一挙に
「松本零士先生旧蔵品」ということで、多数の
大変貴重かつ珍しい古式銃がアップされました。
というわけで古式銃が大好きな「ほびでご」も
気になるものもあったので、御徒町の店舗に
予約を入れて伺ってきました!
シカゴレジメンタルスさんの店舗は御徒町から徒歩5分くらい
でしょうか?
2F~4Fが無可動実銃の展示販売となっていて、
サブマシンガンから大きな重火器まで無可動合法化して
販売されています。
そして美術品として各都道府県の「登録証」が付属している
合法品の古式銃が1Fのギャラリーで展示販売されています。
(要予約必要)
松本零士先生の旧蔵品も相当数販売されていましたが、
やはり人気は高いようで、結構な勢いで売買成立している
そうです。
↑の写真にあるようにガラスケースには美術品(古式銃)が
展示販売されています。
松本先生の旧蔵品も多数ありますが、どれも新車を買う
くらいのお値段がします(汗)
特に、松本先生の旧蔵品のコルトドラグーンは銀河鉄道999
に出てくるコスモドラグーンの元になった銃で、お値段は
1000万円弱・・・
まあ、アメリカ本国でも大変貴重な銃らしいのでそれくらい
はするのかもしれませんが・・・凄いものです!
レミントンニューモデルアーミーです。
西部開拓時代の銃で、コルトSAAと同じ頃の銃ですが、
先込め式(マズルローダー)の銃ですので、装填の速さ
ではSAAに負けますね(笑)
CAWやハートフォードでモデルガンとして販売されていますね。
真ん中にあるのが、コルトM1851ネービー(英国製)です。
M1851ネービーは先日東京マルイからエアソフトガンと
して発売されたモデルになります。(前回のブログで
紹介しています)
M1851ネービーは米国本国以外にも英国のコルト社工場で
製造されていたそうです。
その他にも、コルトのパテントは取得していなかった
そうですが、ベルギー製や大変珍しいところでは日本でも
複製品が極めて少数製造されていたとのこと。
和製コルトの詳細は同社のWebサイトに掲載されて
います。
コルトM1851ネービーの後継であるM1860アーミーです。
銃身部分が流線形になっていて非常にカッコいい銃
ですね。
この銃も松本先生の旧蔵品です。
お値段は・・・控えます(笑)
真ん中の銃が和製コルト(M1851)です。
上段がベルギーコルト(M1851)。
下段がフランスのルフォーショーピストルです。
和製コルトは当時の技術力(加工技術)が足りずフレームが
先細りに加工できなかったそうです。
ベルギーコルトと比べるとフレーム先端が太くなってますよね。
この辺についてはシカゴの社長さん?にご教示いただきました。
(ありがとうございました!)
社長さん?いわくコルトのリボルバーもたびたび入るが
ここまで各種選べる状況は初めてとのことでした(汗)
なんでも火縄銃などの長物の収集家は何人もいらっしゃる
らしいですが、古式銃ハンドガンの収集家は松本零士氏
が国内では唯一だろうとのことでした。
しかしまあ、軒並み新車のクルマが買える価格、かつ
ドラグーンなどは高級車の価格くらいしますし、それを
100挺以上?持つためには恐ろしいほどの財力が
必要ですね・・・
まあ、松本先生の場合は作品の資料として入手していた
そうですので・・・
・・・もしかすると経費で処理していたのかな?(大笑)
それにしても、大変貴重なものを沢山観ることができました。
(シカゴレジメンタルスさん、ありがとうございました)
※興味本位や冷やかし見学は不可かと思いますので
ご注意ください。
ほびでごも銃かどうかはともかく何か購入させて
いただきましたが、それは秘密ということで・・・(笑)
古式銃にご興味ある方、シカゴさんのWebサイトをご覧ください。
大変勉強になりますよ(笑)