いきなりですが、例えばランチアストラトス。
1970年代にWRCで大活躍し、今なお多くの方が
知っているイタリアの代表的なスーパーカー。
その実車は生産台数の少なさやそのヒストリーにより、
現在でも非常に人気は高く、高額にて取引されているのは
ご存じの通り。
当然人気があるので、同車両については後年多くの
レプリカ車が製作され販売されています。
そこで、ちょっと疑問!
クルマに限る話ではありませんが、
「ホンモノとニセモノ」の境界線はどこに
あるのでしょうか?
上記ランチアストラトスを例にすれば・・・
レースで事故りました。
修理に純正でないパーツ20%使いました。
残り80%はオリジナル。
これはまあ、ホンモノですね!
んじゃぁ修理に80%社外パーツ使った場合は
どうなのか?
もっと極論で言えば90%使って、オリジナルが
10%の場合は・・・
でも、原形がオリジナルだから、たとえ99%の
社外品使って修理したら(オリジナル部品が1%)でも、
ホンモノという扱いになるのでしょうね?
逆もしかり、レプリカ車でもホンモノのパーツ90%
使って作ったクルマ(社外パーツ10%)でも、原形は
レプリカだから、決してモンモノになれないのかな?
まあ、クルマの場合はメーカーの製造番号があるから、
その番号が基本で100%社外パーツで組んでも、
オリジナル(ホンモノ)っていうことかもしれませんけど。
それじゃぁ、製造番号がない量産品とかの場合は
どうなんでしょうね?
・・・う~ん・・・ホンモノとニセモノの境界線って
感覚的にはなんとなくわかりますが、厳密には
どうなんでしょうねぇ~
・・・なんて、小難しいことから書きはじめましたが、
実はたいした話ではないんです(笑)
というのも、最近ちょっとマイブームで復活した
京商のちっさいRC「MINIZ RACER」
つい先ごろにはハコスカGTRが発売されたり、
まさにおっさんキラーなRCなのであります(大笑)
そんな中、またまたやってくれちゃいました京商さん!
おっさん殺しのトドメの1発・・・いや2発か!
ミニッツのお子様向けブランドである
「ファーストミニッツ」から、なんと
「シェルビーコブラ427S/C」と
「シェルビーコブラデイトナクーペ」が発売された
のであります(驚)
いやぁ~こんなクルマ、小さいお子ちゃまは絶対
知らんて!
これぜったいおっさん向けの車種選定だろ!
とは思いますが、もちろんおさっさんである
「ほびでご」も「おっさんホイホイ」の罠に
まんまとはまり、発売と同時に両方ゲッツしました(笑)
・・・まあどちらも昔、すでにミニッツオート
スケールで発売されていたボディだけどね(笑)
とはいえ、実はファーストミニッツはこのほかに
すでに2台持っていたりします。
1台目は「ニッサンGTR(R35)」
これ前後のLED搭載されているんですよねぇ~
すげー!!
そしてもう1台は「スバルサンバーの軽トラック」
どちらももちろんボディ目当てで購入したのですが、
なんでしょうねぇ~
ダメな子(シャーシ)ほど、よくしたいって言ったら
いいんでしょうか?もしくは激安ファーストミニッツで、
正規のミニッツレーサーをぶち抜きたい・・・
そんなおバカな妄想が頭から離れず、いろいろと
いじってみました!
まずおさらいから。
ファーストミニッツは京商のおこちゃま向けブランド
である京商エッグが発売しているトイラジです。
よくはわかりませんが、大昔に発売されていた
「パームランナー」というRCの焼き直しのようです。
ただ改良はされていて、電波方式は2.4Gh、スロットルは
無段階制御、ステアリングも疑似ながら無段階
(というには無理がありますが)式になっています。
ボディとホイールは正規ミニッツレーサーと共通。
ただ仕上げは劣ります(パーティングライン処理とか
表面の艶など)
一応、小さなお子様にRCの楽しさを知ってもらい、
将来的にはミニッツレーサーへステップアップして
もらおうという企画コンセプトだろうと思います。
なので初期のラインナップは「NSXのパトカー仕様」
「モリタの消防車」とかおこちゃまの大好物な
ラインナップでした。
それがだんだん某豆腐屋小僧のラインナップになり、
スバルサンバーを経て今回のコブラシリーズに・・・
これはもうおっさん狙いしか思えませんが
それはおいといて・・・
ファーストミニッツのいい点と悪い点も簡単に記載します。
まずはいい点
4000~5000円と値段が安い。
ミニッツの「オートスケールボディコレクション」ですが、
最近はどんどん値段が上がってもはや5000円~6000円。
それに比べると、多少仕上げが荒くてもミニッツと同じ
共通ボディ付きで実際に走行可能なRC状態がこの値段で
買えちゃうことは、ミニッツ好きなら惹かれること必至です。
基本トイラジですが、一応スロットルとステアリングは
無段階制御のホビラジ仕様という謳い文句。
続いて残念な点
無段階仕様と謳っているステアリング機構ですが、
サーボなどは使わない疑似的なものでその動作は
かなり微妙。
マイクロモーターの回転トルクを使っている構造なので、
中間的な作動は非常に困難です。
電池が新しいときはなんとか無段階風に動作しなくも
ありませんが、少し走らせて電圧が落ちてくると、
モータートルクが減少して抵抗の大きい路面
(カーペットなど)ではステアリングが切れなく
なってきます。
走行スピードが遅い。
一応「ハイ」と「ロー」の2段階切り替えスイッチが
プロポ側にありますが、たとえハイにしても非常に易しい
スピードしか出ません。
説明書にはロー/7km、ハイ/10kmとありますが
果たして・・・
しかしまあ子供向けな製品なので、おうちのフローリングで
遊ぶには十分なスピードなのかもしれません。
そして、スロットルの反応が極めて悪い。
スロットルをぎゅっと握っても、ワンテンポ遅れて
モーターが回る感じ。
とてもダイレクトな操作感とはいいがたい仕様です。
フロントホイールが抜けない。
個体差や車種によって違いがあるのかもしれませんが、
フロントホイールが車軸から外れませんでした。
車軸に抜け止めのギザギザがあるのが原因。
おかげですごく気にいっていたサンバーの鉄っちん風
ホイールが引っこ抜こうとしたら砕けてしまいました(泣)
リアホイールは簡単に抜けるのに・・・
うまい抜き方あるんでしょうかねぇ?
・・・といろいろ書いてきましたが、車種によっては
ヘッドライト&テールライトが点灯し、自宅の
フローリングで遊ぶには十分な性能です。
そして営業サーキットのウレタンコースでも超鈍足&
繊細なステアリング動作に悩まされますが、
なんとか走らせられなくもない・・・?。
そもそもボディに価値がある商品かと思いますので、
これはこれで「あり」な製品だと思います。
んで、話は前に戻り、少しでも速くしたい妄想に
取りつかれ、いろいろといじってみました。
まずは、すでにいろいろなブログにも書かれていますが、
きわめて操作困難なステアリング。
これはドリフトタイヤに入れ替えることで、
ウレタンサーキットでも直進安定性がよくなり
操作性があがるというので、試してみました!
確かに切れすぎてまっすぐ走らせるのが難しかったのが、
かなり改善され、そしてカーブでの操作性も向上しました。
純正状態でフロントにドリフトタイヤを入れるのは
正解かもしれません。
続いて、速力アップです。
一番手っ取り速いのは、モーター交換。
種類が豊富で安価なタミヤのミニ四駆モーターに交換する
のが簡単です。
ただこれも先人の情報から、あまりにもハイスピードの
モーターは消費電流も大きいので、基板から煙が出る
との話も・・・
というわけで、比較的ローススペックの
「レブチューン2」を選択。
タミヤのミニ四駆用スピードチェッカーで計測したとろ、
多少最高速度は向上したようではありますが・・・
う~ん、とても満足できる結果ではありません。
モーターマウントはファーストミニッツの場合、
デフなしのリジットですが、ミニッツ純正のギアデフ
(RMモーターマウント)に交換しました。
さらにハイスピードなモーターに交換してみる手も
あったのですが、多分基板のFETの出力があまりにも
小さいため、交換してもこれ以上の速度アップは
望み薄と判断して諦めました。
そんなわけで、GTR(R35)は現状上記の状態で
ストップしています。
2台目のスバルサンバーですが、これはボディを
ミニッツレーサーM03シャーシに転用してしまったため、
シャーシーのみ残りました。
そこで思い切って、ノーマルの状態1.5V単3電池2本使うの
でなく、コネクターをハンダ付けして7.4Vの2セルリポを
載せるチャレンジをしてみました!
・・・結果は・・・配線間違えて基板ショートして
ご臨終・・・あちゃー・・・
よし!もうこうなったら、ホビーラジコン用の
受信機搭載して、小さなブラシモーター用ESC載せて
本格RCにしちゃおう!ってことで、
行き当たりばったりで作業をはじめました(大汗)
そこで問題なるのが、ステアリング機構。
モーターのトルクで動作する純正の構造は使えません。
そこで、基板の取り外しとともにステアリング用の
マイクロモーターも撤去しました。
併せてステアリング周りのギアやスプリングも
取り外します。
幸いなことに左右のナックルをつなぐ
ステアリングロッド中央に切り欠きがあるので、
そこにサーボホーンを差し込む位置で、上部のカバーに
穴をあけそのうえにマイクロサーボを載せました。
これでステアリング機構は1/10のホビラジと同様の仕様に。
受信機はジャンクで転がっていたものをチョイス。
本当はできるだけ小さいものがあればよかったのですが、
京商FW06のRTRから外した京商の受信機を使いました。
とはいえ京商のロゴがプリントされていますが、
電波方式はフタバのSFHSSなので多分フタバのOEMでは
ないかと予想。
基板が載っていた位置に強引に載せましたがデカすぎる・・・
ESCは以前何かに使おうと中華通販で購入したクルマ用の
小さいESCを受信機とサーボの間に強引に押し込み、
無事完成!
いやいや、まだバッテリー問題がありました。
今回もマイクロドローン用の2セルリポを使うことに
します。
これもシャーシー上部に載せるか?
・・・でも重心高くなって横転しやすくなるよなぁー
ということで、本来の電池を載せるスペースを活用する
ことにします。
ただマイクロドローン用小さなリポとはいえきっちり
収まらない。
結局、大きくシャーシー下部を削ってスペースを確保し、
そこにベルクロ留めで搭載しました。
シャーシーは完成しましたが、ボディは何にするのか?
ここが盲点でした。
シャーシー上部に受信機やESC、サーボを強引に
載せたことにより普通のボディが載らない!
特に受信機の部分はクルマのキャビン部分にあたるので
スペース的に問題ありませんが、フロントの
マイクロサーボがボンネットに干渉して、普通のボディは
全然使えません。
仮に初期に発売された消防車なんかは箱型だから
干渉せずに装着できるのですが、サンバーの軽トラこそ
サーボは干渉しませんが、今度は荷台の部分が低すぎて
装着できず。
なんかよさげなボディはないかなぁ~と探してみたところ、
ミニッツHMマウントの小型車ならボンネットが高いので
装着できることがわかりました!
というわけで、手元にあったフィアットアバルトの
ボディを装着しました。
言い忘れましたが、2セルリポを使うので多分すぐ焼き
切れるかもしれませんがとりあえずミニ四駆の
「ライトダッシュモーター」を使用。
それでは試走です。
フローリングではとりあえず快走。
ただしモーター焼き切れの懸念があるので、スロットル
EPA(エンドポイント)を30%程度に制限。
それでもかなり高速でした!
ただしカーペット路面に載せたら、車体が引っかかる
のと、とにかく曲がらない症状が発覚しました!
これの原因のひとつは、当初バッテリー固定に赤い
ベルクロを使いましたが、これが思いのほか
シャーシー底面から出ていて、カーペットと接触して
大きな抵抗になっていました。
それとフィアットアバルトのボディとサンバーの
鉄っちん風ホイールのオフセットが合わず、
フロントタイヤがホイールアーチに干渉して
しまうことが判明。
さらに、ノンデフのリジット仕様なのも大きな原因
だとわかりました。
というわけで、早速改修です。
まず上にも書きましたが、ベルクロ固定をやめて、
シンプルに輪ゴムでバッテリーを固定しました。
これで路面に干渉することはなくなりました。
続いて、リア周りをミニッツ純正HMマウントの
モーターケースに変更。
そしてギアを純正ギアデフに交換しました。
最後はホイールの交換です。
サンバーの鉄っちん風ホイールを外して、
フィアットアバルトのオートスケールについていた
オフセット0のホイールに交換。
これでボディとの干渉がなくなりました。
結果はカーペットコースでも、通常のミニッツと
遜色ないくらいよく走ります。
まだ、スロットルレートを100%にしていないので
わかりませんが多分激烈に速くなったと思います。
(ジャイロなしだしコントロールできるかは
分かりませんが・・・(汗))
そんなわけで、ファーストミニッツ魔改造&最速計画は
無事完了しました!!
所用時間はおおよそ、2時間くらい・・・
皆さんもチャレンジしてみたらいかでしょうか?
・・・って・・・ん??????
ここまでやっちゃうと、これって本当にファーストミ
ニッツって名のっていいのか?
ボディも違うし、ホイールも違う、メカ類も全部違うし、
ファーストミニッツのパーツってもはや
シャーシーのみ・・・
冒頭の話ではありませんが、これってファースト
ミニッツと言ってっていいのでしょうか?
う~ん・・・
まあ、どうでもいい話なんですけどねぇ~(笑)
コブラボディ、超カッコいいーーー
予備にもう一個欲しかったんですが、すぐに売れきれちゃい
ましたねぇ~
でもファーストミニッツだからすぐに再生産されるのかな?
コブラと比べて、意外にまだ沢山売れ残っているデイトナクーペ。
実際に走らせるにはこちらのほうがいいですね!
ボディ前後に突起物もないので、破損のリスクは極めて少ない
かと!
コッチももう1個いっとくか?(笑)
京商さんにはこの調子で、おっさん殺しなボディのファースト
ミニッツを今後とも発売してほしいものです。
ランチアストラトスなんかも欲しいねぇ~
版権あるからダメかな?