「ほびでご」の知らない室内機(インドアプレーン)の世界 | さいたまベースのHobbyでGo!

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無駄なものほど面白い。四方八方、趣味にかける散財の記録です。

 

 

久しぶりにブログの更新です。

って、1か月ぶりになるのかしら?

どんどん筆無精になってますね・・・

 

本日は以前より、RC仲間のSuda氏・Takahashi氏から勧められて

いた所沢航空公園内の「所沢航空発祥記念館」で定期的に開催

されている「室内飛行機工作講座」に参加してきました。

 

 

普段、RC飛行機は飛ばしていますが、ゴム動力の本格的な室内

飛行機の世界は初めてなので、非常に楽しみです♪

 

ゴム動力飛行機というと、世間一般では子供のおもちゃという

イメージがあるようですが、いやはや日本大会から果ては世界大会

(さまざまなクラス区分を含めて)まであって、大人が真剣に競技に

取り組む非常~~~に奥深い世界のようです(汗)

 

なんでも、材料にこだわり、接着剤の使い方でも重量が変わってくる

世界で、レギュレーションにもよりますが機体重量2g以下・・・(汗)

とかでしのぎを削っているそうです。

 

こうして製作された機体は、世界大会では過去40分くらいの滞空時間、国内の大会でも20~30分くらいは飛ぶそうです(驚)

 

というわけで、今回の講座も大人向けで参加者は自分ともう一組の

親子(高校生くらい?)を除き、皆さん推定65歳以上の方々ばかり

でした(汗)

 

 

所沢航空公園ですが、20年近く近隣に住んではいますが実は初めて

行きました。

公園内に展示されている機体は・・・なんでしょうか?

DC-3のような感じですが・・・

 

 

レシプロエンジンにそそられます(笑)

 

 

これが公園内にある所沢航空発祥記念館です。

格納庫をイメージしているのでしょうか?

ドーム状の建物ですね。

 

内部には研修室や、航空機の展示室(展示室内には入りません

でしたが、黄色いテキサンのような機体が見えました)上映室など

があるようです。

 

さてさて、本講座ですが10時から14時くらいまで機体の製作、

14時半から場所をすぐ横にある所沢市役所の入り口のホール

でテスト飛行という流れになっています。

それにしても、市役所ホールで飛ばせるなんて、さすがは飛行機の

街ですね(笑)

 

参加者は初級(初めての人)・中級(何度か参加されている方)・

上級とコースが分かれているようで、それぞれ製作する機体も

異なります。

さらに、講師の方は室内機の世界では有名な方とのことなので、

その方の持参した材料(通常では手に入れられないバルサ等)で、

さらに高次元なプロペラを製作している人(Suda氏)や、世界大会に

参加できる機体(Takahashi氏・ご子息含めてRC界では有名な方)

もいました(笑)

 

ちなみに初参加は「ほびでご」ともう一方の2名でした。

 

 

材料は一通り加工されていてパッケージングされています。

ただし、講師の方の話だと本格的な室内機はメーカーなどが存在

しないため、やっている方はすべて自作で今回の講座も講師の方が

用意した図面に材料一式となっています。

 

「ほびでご」の機体はもちろん初心者向けの機体です。

この後も技量に応じて、何種類も機体があるようです。

 

講師の方(2名)の丁重な説明で機体製作を開始します。

まずはプロペラの製作です。

 

 

って、もう完成してますが、用意されたブレード(黒い紙)を正確にカット

して治具に乗せてピッチを正確に出します。

ちなみに、カッターやその他製作するのに必要な工具はすべて教室側

が用意してくれています。

自ら持参するのは、完成した機体を壊さないよう搬送するための

大き目のダンボール(ペッドボトルが入っているやつなど)のみです。

 

 

ペラが完成したら、プロペラの軸受けを製作します。

写真の白いパーツは樹脂製ですが、この上のクラスになるとプロペラ

を交換できる形態(ピアノ線の軸受け)になるそうです。

ピアノ線を三角にラジペンで曲げます。

 

 

次は主翼の製作です。

教室側で用意してある治具の上に細いバルサ材を置いていきます。

リブを5本設置してマチ針で固定します。

ただしこの際、バルサRC機の製作のようにスパーなどバルサ材に

マチ針を刺してはいけません。

なぜなら、各材が非常に細くてもろいため刺せば簡単に折れてしまう

からです。

・・・慎重に固定します。

 

固定が完了したら、瞬間接着剤を流し込んで接着しますが、ここでも

接着剤は最低限に・・・

ペッドボトルのフタに瞬間接着剤を出して、先がL字に曲げた

ピアノ線の棒で救い上げ、部材に流し込みます。

とにかく瞬間接着剤は重いらしく、最小最低限の接着に心がけること

がポイントとのこと!

 

 

主翼が出来たら、同じく尾翼も製作。

 

そういえば、室内機の場合、左に旋回するように製作するため、左の

主翼が若干長くなるそうです。

・・・通常、右が長くなるような気がしますが逆なんですね・・・

 

 

主翼・尾翼が出来たら、今度はフィルムを貼ります。

このフィルムはマスキングに使うシートやスーパーの生鮮食品を

入れる袋が軽量で適しているとのこと。

完成した主翼・尾翼の枠組みを、これまた治具に設置して、スプレー

糊で軽く吹き付け、シートに貼り付けます。

 

そしてたら、主翼と尾翼のリブのところで切り込みを入れて上反角

を付けます。

もちろん、上反角にも治具がありますが、切り込みは主翼23度、尾翼

60度にするため完全に切り落とさず直角三角形に切り込みを

入れます。

この時役立つのが、中高生で習った三角関数です(笑)

社会人になってから数十年、初めてサイン/コサイン/タンジェントが

役立ちました(笑)

 

 

翼が出来たら、胴体の製作です。

胴体スパーの後端にゴム受けのピアノ線フックを接着して、若干

上反角を伴うテールブームを接着します。

この角度が尾翼の迎角となり、すなわちエレベーターアップで

飛行時に機体が上昇します。

 

そして、プロペラユニットを付けてから治具に乗せて尾翼を接着。

主翼を取り付けて、完成しました。

ここまで、昼食休憩を含めて3時間強といったところでしょうか。

 

 

完成した機体です。

だいたい2g程度だそうです。

滞空時間は1分~2分程度とのこと。

飛ばす環境によってはもっと長く飛ぶらしいですが・・・

 

 

ちょっとぶつけただけで壊れそうな機体ですが、2g程度という超軽量

な機体ゆえ、実は飛行時に破損することはほとんどないそうです。

 

壊す原因で一番多いのは自宅などで調整中に知らずに衣類などに

ひっかけて壊したり、搬送時に壊したりすることだそうです。

確かに、このまま屋外へ出したら、ちょっとした風でも壊れてしまう

ほど繊細な機体ですね(笑)

 

・・・いよいよ、機体が完成しましたので、テスト飛行です!!

果たして、初めて作ったゴム動力室内機。

無事飛ぶのでしょうか?

 

 

飛行会場は冒頭にも記載しましたが、所沢市役所の入り口ホール

です。

あまり広くはありませんが、風の影響はほとんどなさそうです。

 

まずは、講師の方からワインダーを使ったゴムの巻き方を教わり

ゴムを機体にセット。

コツとしては左旋回するので、その旋回径を考えて場所移動して

リリースするらしいです。

 

このホール、写真にあるように天井中央部が吹き抜け構造で上に

抜けて天井が高くなっています。

ここの吹き抜けにうまく機体を合わせて旋回させるのが、この場所

でのコツとのこと・・・

 

まずは1投目。

ワインダー1回転で5巻きするらしいですが、ワインダー60回巻いて

機体をリリース。

・・・ちょっとピッチングがあり、上昇もせずに30秒くらいで着地。

 

どうやら、巻きが少ないのと、テールの角度が付きすぎているらしい

ので、若干しなってクセつけをしました。

 

今度はワインダー180回巻いて、2投目のリリース。

・・・いい感じで上昇していきます!!

・・・が意外に旋回半径が大きく、吹き抜けの横に設置してある防煙垂れ幕ガラスに接触。

プロペラ片方が剥がれてガラスのフレームにひっかかってしまい

ました。

それでも片側プロペラで揺れながら飛行を続け、おおよそ1分の

滞空時間でした。

 

で、ひっかかったプロペラブレードを釣り竿でなんとか落として、機体

は復活(講師の方、Takahashiさん、ありがとうございます)。

 

最後はワインダーで200回巻いて機体をリリース。

いい角度で上昇していきますが、旋回半径が大きいのでうまく吹き

抜け内で回り切れず、何度も壁面に接触しながらも最終的には

1分39秒飛びました!!

 

いやぁ~~~楽しいですねぇ♪

1~2分って短いようですけど、実際には結構長く感じますね!

子供向けのゴム動力飛行機のキットは見かけますが、せいぜい

飛んで10秒くらいでしょうか・・・

やっぱり本格的な室内機(インドアプレーン)とは別物ですね!

 

 

大人が真剣に取り組む競技というのが分かります。

製作から飛行まで、丸1日遊べて格安料金。

初めて経験した室内飛行機(インドアプレーン)の世界ですが、

これまたハマってしまいそうです!

 

所沢市まで足を延ばせる方、皆さんの知らない室内飛行機の世界

を覗いてみてはいかがでしょうか?

 

次回は2020年の2月に開催予定だそうです。

(詳細は所沢航空発祥記念館で検索してください)

 

自分も都合が付けば、また参加しようと思ってます!!