・・・ということで、それではいよいよF-104の製作開始です!
(前々回からの続き♪)
・・・の前に、実機F-104の簡単なご紹介。
F-104は1950年代初頭、アメリカのロッキード社で開発された
超音速ジェット戦闘機です。

初飛行は1954年2月。
異常に細長い胴体と極端に短い主翼をもち、強力な推力のゼネラル・エルクトリック
社のJ79エンジンを単発で搭載しています。
そのミサイルのような機体形状から、「最後の有人戦闘機」と呼ばれ、
愛称は「スターファイター」と呼ばれていました。
日本でも80年代半ばまで航空自衛隊に配備されていましたので、
なじみ深い機体でもありますね♪
・・・というわけで、なんとも速そうなカッコしてますが、なんと今から
半世紀以上前の古い機体なんですねぇ~。

んで、本機体です。
デコパネM氏もとい悪徳商人M氏が、中国から円高の勢いで仕入れた商品です(笑)。
普段からいろいろ格安商品を独自ルートで仕入れて、大儲けを企んでいますが、
本商品はサンプル的に取り寄せたらしいです(笑)。
果たしてM氏、本商品でも大儲けが出来るのでしょうか?

さて、この機体ですが、国内ではFreewing製ということでいくつかの通販サイト
から販売されています。
しかし、ご覧の通り、箱・マニュアルなどに一切「Freewing」の表記はありません。
推測するに、製造元のメーカー「FNRC 飛恩航模」ですが、海外展開するにあたり
海外名称として「Freewing」を使っているものと思われます。
また、本機体は70mmEDFですが、同機体でも4Sバージョンと6セルバージョンが
存在します。(本機体は4Sバージョン)
それと未確認ですが、ブレード数が6枚と12枚のバージョンも、存在するようです
(本機体は12枚バージョン)
さらに、Freewingでは上位機種で90mmEDFもありまして、超カッコいいんです
が、これがまた値段が高い!
カッコいいんですがなかなか手が出せませんねぇ(笑)。
そんなF-104ですが、中国からの輸送の雑さ加減全開で、箱の端が潰れています(笑)。
また、下記に記載しますが一部不具合があったためどうやらM氏の興味が半減した
ようで、所有者「M氏」、使用者「ほびでご」と、まるでローンを抱えたクルマの
車検証に書かれているような状態で、筆者の手元に来た次第(笑)。
では、早速中身を検証していきましょう!

一見きれいに梱包されていますが、やはり箱左側にダメージを受けています。
本体への影響が心配されます。
これも多ロット数で輸入すれば、そうでもないかと思いますが、単ロット輸入故の
リスクではないでしょうか・・・。

さてさて、胴体はどうでしょう?
・・・やはり若干ですが、中身にも衝撃が伝わったようです。
垂直尾翼付け根に若干のシワ。
胴体後部に若干の潰れがありました。
しかし、まあ中華直輸入品につき、こんなものでしょう(笑)。
ところが、実はもう一つ大きな不具合が・・・!!

なんと、電動リトラクトの片側がぷらぷらで、勝手に降りてきてしまい、
全く動作しません!
これは上記のような物流ミスではなく、製造元の不良でしょう。
いや~~・・・なんとも流石チャイナクオリティです(笑)。
当初は「まあ、ネジが緩んでいるんだろう・・・」程度の気持ちで
分解してみると・・・

あれま!
なんちゅーこったい!
原因が分かりました(汗)。
それと・・・電動リトラクトの構造も分かりました(笑)。

上の丸穴2つ開いている個所にリトラクト根元の金属製クランクが付きます。
写真にはありませんが、下の基板とクランクの間に四角いボルトが付いた長いネジ
が付きます。
モーターでネジが回転すると、四角いボルトが左右へ動きます。
これがクランクを可動させるピストンの役割を果たします。
そして基板の右と左端には微小なプラスチックの突起が付いた基板スイッチが
ハンダ付されています。
四角いボルトが端まで達したとき、突起が押されてモーター回転停止となります。
またギアスイッチ入れると今度は逆回転して、四角いボルトが逆方向に進むといった
具合です。

んで、なんということでしょう!
基板上の片側のスイッチの突起が破損してなくなっていました(汗)。
どうりで、四角いボルト(ピストン)が突き抜けて端まで達して、ぷらぷら
になっちゃったわけです・・・
いやね、極小の破片が傍にあったんで、何とかスイッチ修復できないか
やってみましたよ・・・
って、こんなちっちゃい突起、付くわけないじゃん!!
無理だっちゅーの・・・
んで、悩むこと少々・・・
このまま元に戻し、固定脚機として飛ばすか・・・
いや~でもせっかくのリトラクト、このまま諦めてしまうのはもったいないよね~!
んで部品探しました・・・
FreewingのEDFを多く取り扱っている九州の通販ショップのサイト
を覘いてみると・・・
何とFreewing社の電動リトラクトいっぱいあるじゃないですか!
どれが適合か分からないけど・・・
写真を見て「Freewing 汎用電動リトラクト」がなんとなく同じように
見えたもんだから・・・「汎用だからきっと合うんじゃね?」
との想像でポチりましたよ♪
待つこと2日。
到着しました!
ワクワクしながら、開封して、破損品と比べてみると・・・
アンビリバボ~~
微妙~にサイズが大きくて、付きません。
中華製電動リトラクトなんて、全部一緒だべ~~~
なんて思っていましたが、違ってました。
恐るべし中国人!
そんなら、基板の移植じゃぁ!と分解してみると・・・
おーまいが~~
基板のスイッチ間の距離が大きくて流用不能!
なかなか拘ってるねぇ~中国の設計の方!
なんつーこったい。
大枚?はたいて買ったのに、使えんとは・・・
やっちまったなぁ~~
でもこうなったら、やれるだけやっちまいましょう!
というわけで、基板からスイッチを剥がして移植しましたよ。

こんなに小さいスイッチ。
ハンダごてを持つ手が震えて目が痛くなりましたが、なんとか無事移植完了!
ギアスイッチを入れると・・・・
おおっ!動きました!
こんななんでもない当たり前のことですが、超~嬉しかったです♪
・・・って、本来はこんなことしなくて済むのに・・・
無駄な努力じゃん!
はぁ~なんとも苦労させてくれるぜF-104。
リトラクトの修理が完了したところで、やっと製作開始です・・・
無駄に長かった・・・。
製作は基本難しいことありません♪
完成機体なんで各パーツをくっつけていくだけ。

でもせっかくなんで、気になる個所いくつかに手を入れました。

まず、垂直尾翼のエレベーターとラダーサーボ。
ご覧の通り、剥き出しです。
それにしても、ここまでリアルな機体造作なのに、なんでこういう部分気に
しないのでしょうかねぇ~中国の人。
カバーでも貼ればいいのにねぇ~

目立つから塗装しました。
これで少しは良くなったかな?

続いて、エレベータ・ラダーサーボを胴体側と結線するんですが・・・
配線、異常に長すぎます・・・
取り回しどうすりゃいいの・・・

この後ろに胴体後部&排気ダクトを接着しちゃうわけですが、とりあえず中に
テープで押さえてみました。
吹き出しだから、ダクトに巻き込むことはないと思いますが、吹き出しで
コネクターが外れちゃったらどうしよう・・・
接着しちゃうから外せないし・・・

なんとか垂直尾翼下に余った配線を強引にまとめて、テールパーツと垂直尾翼を接着
しました。
それとやっぱり、潰れた部分で隙間が出来てしまったので、エポキシ充填して色塗ってごまかし(笑)。

主翼裏面のフラップも完全に割れてしまっています。
まあ、ヒンジがあるので千切れることはないと思いますが、一応ヒンジテープを
貼って補修しました。

主翼サーボもそのままで目立つので塗装。

目立たなくなりました♪
主翼・尾翼はネジ止めなんで簡単に接続です。

ノーズコーン先端にピトー管(でしょうか?)を接着すれば、完成です!!
いやはや、不具合個所がなければあっという間に出来上がるでしょうが、そこは
中華クオリティー、いろいろと楽しませて(勉強させて)もらいました(笑)。
リトラクトの構造も分かったし・・・

デカい(長い)ですが、超~かっちょいいです(笑)。
ちなみに、ボックスアートの写真では国籍マークが中国軍ですが、商品は
米軍マークです(笑)。

刺さったら痛そうな先っぽです。
多分先端恐怖症の方には、厳しい機体ではないでしょうか(笑)。

主翼片面と尾翼の大きさがほぼ一緒・・・
普通のEDFの場合、増タンクやミサイルを羽根下に装着すると飛行性能悪化するので
メーカーは奨励しませんが、F-104の場合はタンク装着したほうが浮きが良くなる
とのこと(笑)。

カラーリングはベトナム迷彩でしょうか?
一見、2色迷彩のようですが、よく見ると3色迷彩になっています。
バッテリーは4S4500mAhを使う予定。
後はジャイロを搭載予定。
90mm版F-104ではデフォルトでジャイロ搭載しているらしいですね。
つーことは、ジャイロ必要ってことじゃない?
やっぱりこれだけ翼短いとロール軸が敏感でしょうしねぇ♪
昨晩、市民体育館での室内練習会でM氏ほか皆さまに初見せしました♪
M氏いわく、「こんな不具合あるんじゃ、商品になんねぇ~」「リスクも大きい
からこの機体は取り寄せて売らない」とのこと。
・・・悪徳商人M氏の悪だくみ?は水泡に帰したようです(笑)。
そして、筆者F/A-18ホーネットと物々交換が成立(笑)。
これで安心して飛ばせ(墜とせ)ます♪
来週日曜日、早朝初墜落・・・じゃない初飛行です♪

ノーズコーンの塗装とマーキング、ズレてるじゃん(笑)。