たまたま、夫婦でNHKの番組COOL JAPANを見ていました。その時のテーマは「外国人への大ギモン! 第4弾」でした。
例えば、
「なぜ下半身レギンスだけで歩く外国人女性が多いのか?」
「日本人は人に見せる字は丁寧に書くのに、外国人はあまり気にしていないのはどうしてか?」
「ハンカチを持ち歩かない外国人が多い理由は?」
「外国人は毎日家族と電話する?」
など、
全て自分の妻に当てはまることでした。私はいやしくも外国語を用いることを生業にしている職業人であるにも関わらず、今までこれらのことを知りませんでした。妻の出身国は発展途上国ではありませんが、いわゆる新興国なので、ハンカチを携帯しようとしない妻に、「清潔的ではない」などとあたかも文明国の国民が他の国民を見下すような上から目線で言ってしまったことがとても恥ずかしかったです。
パネルトークで外国人の方々が言っていましたが、トイレにはトイレットペーパーがあるようにペーパータオルがあるのが普通であり、ハンカチを持ち歩き、濡れたハンカチで手を何度も拭くのは逆に不衛生であり、司会の方が「ハンカチはSDGSでは?」という投げかけに対して、「SDGSにもほどがある」という答えに納得しました。確かに普段から濡れたハンカチが気持ち悪くて違和感を感じていた自分でした。
我妻は、下半身レギンスだけで街を歩き、トイレに入ってもハンカチを使わずにペーパータオルがなければ、手を振って水を飛ばし、毎日スマホで実家のお母さんと1時間以上話をしていますが、これらは世界の常識であり、私の考えの方が世界の非常識と分かり、妻に今までの言動を丁重に謝罪しました。
本当に顔から火が出るくらい恥ずかしかったです。ただし、前述のように日本の常識は時には世界の非常識になるかもしれませんが、それは一概に「悪」を意味せず、日本にしかできない「善」もあります。私は長く、下記のブログを愛読しているのですが、同じ外国人妻を持つ身で、すごく共感できます。その中で日本の学校の道徳教育についての記事がありました。
一定の価値観を教える日本の道徳教育のような授業はみんなが同じメニューを食べる給食同様、他国では成立しがたいものだと私も思います。しかし、このブログ主さんがおっしゃるように、それがあることによる日本人のモラルの高さは本当に凄いと思います。ただ、長所と短所は表裏一体で、ルールを破った人に対するバッシングもまた異常なほど高いと思います。また、医療についても国民皆保険は素晴らしいとは思いますが、老人への行き過ぎた延命措置など、他国では見られないことも起こっています。
上記記事で触れられている胃ろうなどは、国によっては老人虐待というとらえになりかねないことだと感じます。
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