エチケット、大事 | タイのお守り プラクルアンに関するネタ 「プラ・ネタ」

タイのお守り プラクルアンに関するネタ 「プラ・ネタ」

タイのお守り「プラクルアン」について書いています。

プラクルアンを取り扱うお店に行きますと、店の人と常連客が情報交換や世間話をしているのをよく見かけます。そこに一見さんなお客さんが来られると常連客は阿吽の呼吸で、すうっと横にズレます。これはエチケット、暗黙のルールみたいなもので、他にも、話の割り込みはしない、みたいな物もありますが、ま、これはプラクルアンに限った事ではありませんでした…失敬。

来訪された方が、プラクルアン持ち込み客の場合は、着かず離れずの間合いを取り、取り出されるプラクルアンを見ようとしてしまいますが、あまりがっつり見るのもまたエチケット違反です。

さて昨日、あのナープロックと、その他のプラクルアンを目視確認と受け取りの為にセンセイを訪れた際、これ、とこれ。あ、これと、あとあれも、とセンセイが次々とプラクルアンを取り出された為、机上はプラクルアンでいっぱいに。私の常連様の為に写真を撮っておりますと、右後方から人影が通り過ぎ、左手から私が見ているプラクルアンをガン見してくる横分け眼鏡中華系中年男性。

うざ。と思っておると、センセイが「何か?」とご用伺い。横分け眼鏡は「これはおいくら?」とナープロックのブーチャーを指さす。もし、プラに触れていたら、反射的にドツいていたかもしれません…。もし皆様もプラクルアンを見せて欲しい場合は事前に断りを入れた方がよろしいのでご留意を。

横分け眼鏡の問に私自身で「これらは私の物です」と答えると「いくらで売ってくれますか?」と聞いてくる…うざい。「1億バーツじゃ。それでもお前には売らん。往ね。ボケ。カス」と言いかけたところセンセイが状況説明。説明を聞いて立ち去る横分け眼鏡は数分後にまた現れ、私たちの会話を中断させると「何か借りられるプラはありますか?」と聞いてくる…。センセイは渋々ウムバッという托鉢を持った仏様のブーチャー(安置型)を見せるも、持ち方も不慣れなのが一目瞭然で見てるだけで冷や冷やしました。プラクルアンには価値の高い物もたくさんありますので、手に取り見せて貰う際には細心の注意が必要です。悪い骨董店などでは、わざと商品を破損させ、高額な弁償金を請求する事もあったようです…。何れにせよ、人様の物、まして信仰の対象となるお守りですので、敬意と注意を払うようお勧め申し上げます。


タイで一番重要な仏様、エメラルド仏という名前で有名なプラ・キャオモラコット。こちらは仏歴2500年に国を上げて行われた仏事にて祈祷されたお守り。当時技術的にタイでは作れなかった為に、日本で製造されたお守りです。


ブーチャー(安置型)の仏像。アユタヤ期。200~300年前の仏像です。サイズは片手に収まるほど。

ケムグラット・ルアン・ポー・ペット。ウットラディット県

ケムグラットはピンの事で、裏面このようになっています。


ループ・ロー・ルアン・ポー・トー。仏歴2500年ワット・パナンチューン発行。人差し指第一関節大の大きさです。ヌア(材質)はトン・ルアン(真鍮)


味のあるお顔をされているウムバット。お守りを触らせて貰える、というのは、ある程度のプラクルアンに対する知識があると認められた事でもあります。