建築家長沼幸充ブログ -27ページ目

西川材見学4/6

製材所から次に向かったのは、「ストックヤード」。
製材された材を一旦保管する場所である。

建築家長沼幸充ブログ-ストックヤード01

大量の製材が積み上げられている。
太陽の光で天日干しをして、木材の水分を飛ばしている。
ここは昔テニスコートだったらしく、舗装はそのままであった。

建築家長沼幸充ブログ-ストックヤード02

製材された檜。
表面にひび割れがしないように、背割が最初からされている。

建築家長沼幸充ブログ-ストックヤード03

フォレスト西川で扱う、厚物フローリングが保管されていた。
杉・檜で30mmと38mmのフローリング。
一般的には12mmか15mmであるから、とても厚く、
これであれば下地の合板が不要とのこと。

建築家長沼幸充ブログ-ストックヤード04

倉庫の奥には、巨大なけやきが保管されていた。
お寺の建て替えに使われるそうである。
こんな立派なけやきを使うなんて、さすが寺院建築である。

ストックヤードには、製材された材が所狭しと積み上げられている。
ここにある材は、四角い材であり、このままでは柱・梁のように、
組み上げることが出来ない。
よってここに柱・梁を組むためのホゾを刻むために、
プレカット工場から材の発注があり、ストックヤードからプレカット工場に出荷される。

いよいよ住宅の骨組みを組むための構造材になる、プレカット工場を訪れた。

西川材見学3/6

原木センターの後に、「製材所」に向かった。
市場で購入した原木を、柱・梁の形に製材するところだ。

建築家長沼幸充ブログ-製材所01

工場の外には、製材を待つ原木が置かれている。

建築家長沼幸充ブログ-製材所02

建築家長沼幸充ブログ-製材所03

まず原木は機械にかけられて、皮をむかれる。
タイヤの上を回って、その上を皮をむく刃が移動する。
刃が往復することで、原木はすべての皮をむかれる。

建築家長沼幸充ブログ-製材所04

皮むき機械の裏側には、皮の粉が集められている。
昔は皮を燃やして処分していたようだが、現在は環境への影響を考慮し、
焼却処分はせずに、ペレットストーブの燃料などに使われているとのこと。

建築家長沼幸充ブログ-製材所05

皮をむかれた木材は、ついに刃によって製材される。
機械に設置されると、レーザー光線を当てられ切る位置が示される。

建築家長沼幸充ブログ-製材所06

丸太に対して、どのような切り方・形で材を取るかがモニターに写され、
これに沿って、レーザー光線が当てられている。

建築家長沼幸充ブログ-製材所07

係の方が、モニターと丸太を確認して、スタートをかける。

建築家長沼幸充ブログ-製材所08

写真奥にあるように、両刃で切られた丸太は、見事に四角く製材されている。
刃を何度も行き来し、回転させることで、何種類もの材が取られていく。

この製材所で、柱・梁の形と、もっと薄い材(フローリングや羽目板など)に製材され、
一旦ストックヤードに保管される。
出荷される前に材を置いておく場所である。
次に「ストックヤード」へ向かった。

西川材見学2/6

前回のブログでは「人工林の山」をレポートした。

人工林を後にし、次に向かったのは「原木センター」。
山で伐採された木々を取引する市場である。

建築家長沼幸充ブログ-原木センター01

建築家長沼幸充ブログ-原木センター02

ちょうど次の日にせりが行われる予定であったため、
市場周辺から集められた木々が整然と並んでいた。

建築家長沼幸充ブログ-原木センター03

同じ樹種と太さで揃えられて、積まれていく。
製材所の方は、年輪と色合いなどを見て、木の質を判断して買っていく。
確かに同じ樹種といえ、それぞれ異なる年輪をしており、製材したときには、
異なる木肌になるのかなと想像できる。

建築家長沼幸充ブログ-原木センター04

左が杉で、右が檜。
木の中心(芯材)の色合いがまったく異なり、杉の方が芯がはっきりしている。
また樹皮が異なり、杉は小さなうろこ状になっていて、檜はもっと薄い。

建築家長沼幸充ブログ-原木センター05

なかにはこんなに大きな木も持ち込まれている。
これだけ大きな木をどのように使うのか、想像力も試される。

建築家長沼幸充ブログ-原木センター06

流通している原木は、長さ3mと4mが主である。
例えば階高2.9mに設定した場合、梁や土台に挿し込むホゾの長さを考えると、
長さ3mの製材では足りない可能性もある。
その場合、うまい具合に3.1mといった長さの原木があればよいが、
手に入らない場合は、一つ上の長さである4mの原木を手に入れ加工することになる。
こういったことがコストアップに繋がる。
木造は勉強すればするほど奥が深い。

上の写真では、長さ6m程度と思われる原木を移動している最中のもの。
この原木センターには数は多くはなかったが、通し柱のような長いもののために、
長い原木も揃えているようだ。

前回見た山に生えていた木が、3mの長さに切られ、市場に置かれている。
これがせりによって取引され、いよいよ製材所に持ち込まれて形を整えられる。
製材の様子を見るために、次に製材所に向かった。