建築家長沼幸充ブログ -181ページ目

整理術を学ぶ

最近、いろいろと同時並行で動かしているので、

すっかり事務所に閉じこもって仕事しています。


そんなときに、手に取った新しい本がこれです。

佐藤 可士和
佐藤可士和の超整理術

日常の机周りの整理と、プロジェクトを進める上での要素の整理を、

同じ整理術でまとめていくというもの。


佐藤氏のデザインを見ると、分かりやすく整理されている印象があり、

まさに整理術が仕事にまで生かされているようです。


仕事机の上に、PCとスピーカー、電話しか置かないところに、

驚きました(笑)。


東京都庁です

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所用にて東京都庁に来ました。

久しぶりに見ましたが、迫力ありますね。

黒川紀章氏

今月12日に、建築家の黒川紀章氏が亡くなりました。

つい最近までテレビなどでも話題でしたので、突然の訃報に驚きました。


黒川氏といえば、「メタボリズム」という独創的な建築理論の実践が挙げられます。

簡単に言えば、建築も生命のように新陳代謝をしていくというもの。

それを最初期に実現したのが、有名な「中銀カプセルタワー」(1972年)でした。


中銀カプセルタワー


1つの小さなカプセルが部屋となっていて、それがブドウの房のように、

数多くくっついて全体を構成しています。


私が大学生のころ、すぐ近くの事務所にバイトに行っており、

その行き帰りにいつも眺めていました。

現代建築を見慣れた自分には、とても違和感があったのを覚えています。



もう1つ、私の黒川作品との接点は、「クアラルンプール国際空港」(1998年)です。

それも大学生のころでしたが、ヨーロッパへ向かうため、

クアラルンプール国際空港で飛行機の乗り換えをしました。


クアラルンプール国際空港


次の便まで時間が数時間あったため、空港内をくまなく回りました。

中銀カプセルタワーを設計した頃から長い年月が経っていますので、

デザイン要素やその手法が大きく異なります。


しかし有機的な曲線を用いた平面構成になっており、

また緑豊かな中庭を設けたりと、自然を大いに感じさせる建物でした。


デザインは異なりますが、どちらにも「生命」を感じさせるデザインです。

また形だけではなく、その建築理論も生命から生まれたものです。


非常に独創的な理論で、最近のシンプルモダン、ミニマリズムとはまったく異なりますが、

人間のための建築ということを考えていく際に、黒川氏の建築への姿勢は

現代においても大いに参考になるはずです。


改めて、黒川氏の偉大さを感じると共に、ご冥福をお祈りします。

※写真はyahoo-flickrより