建築家長沼幸充ブログ -179ページ目

耐火認定番号の不正取得

さきほどニュースで、大手建材メーカーのニチアスが、


耐火認定番号を不正に取得していたことが発表されました。


http://www.nikkei.co.jp/news/main/20071030AT1G3003530102007.html




耐火認定番号とは、国土交通省が認定する耐火性能を表すもので、


これらの番号によって、設計する際には耐火性能を計画していきます。






建物が建つ地域によっては、建物に求められる耐火性能が決まっており、


それらの基準以上の材料を使うことが、法律で定められています。




設計者は、まずは求められる耐火性能を調査し、


それにもとづいて耐火認定番号を取得している材料を使用します。


この番号を不正取得していたとなれば、果たしてどのくらいの耐火性能があるか、


誰も把握することが出来なくなってしまいます。






今回不正取得していた材料は、どれもよく使われるものです。


かなりの量が現在の建物に使われていることが予想されます。




おそらくすべての使用されていると思われるものに関しては、


調査が必要となり、材料の取り替えなどが大規模に行われるでしょう。




昨年10月には不正取得の事実を把握していたようですし、


今回の事件はかなり悪質ではないでしょうか。





建築確認申請が変更に

建築確認申請の運用に、少し変更があるようです。


http://www.yomiuri.co.jp/national/news/20071030i203.htm






今年6月下旬より、建築基準法が改正され、


住宅着工に必要な建築確認申請の手続きや運営が変わりました。




これは一昨年の耐震偽装事件によるもので、


主に建て主の安全を確保することを重点項目とし、改正されています。




しかしいくつかニュースにもなったように、あまりに厳格なチェック体制になったため、


これまでの申請期間の数倍の時間がかかったり、途中での変更が受け付けられないなど、


実務面での不備がかなり指摘されていました。






最近の食品の安全管理にも見られるように、


チェック体制の不備はそのまま消費者、建て主の不利益になります。




一方で、今回の建築基準法改正による確認申請の厳格化には、かなりの無理もありました。




まず申請期間が数ヶ月になったことで、設計が終わってから着工するまで、


数ヶ月も土地に手をつけられなくなったこと。




もちろん予定している着工日までを逆算して設計を終わらせればよいのですが、


今のところ申請期間が明確には読めないので、少し余分に設計完了を早める必要があります。


これは当然、建物を計画してから完成するまでの時間が数ヶ月延びることを意味しています。






また施工途中の変更が受け付けられなくなりました。


途中で変更がある場合には、工事をストップして、そこから申請をやり直します。


ここでも数ヶ月かかるわけですから、例えば構造体を組み立てている段階での変更は、


その構造体を外気に露出し続けることになります。


少し現実的に考えれば、難しいといわざるを得ないですね。






これらの問題から、住宅着工件数が急激に減少していました。


検査機関の詳細な運用が見えていないため、事業者もプロジェクトを進めにくいのだと思われます。




こういった現状をふまえ、ついに国交省が建築基準法の運用方法を変更するようです。


まだ詳細はわかりませんが、構造上問題のない変更については、


申請やり直しなどを求めずに、後日検査時に確認する方向のようです。




現場が進むと、ちょっとした変更はつきものになります。


窓を10センチ動かしたい、耐震壁ではない間仕切りを動かしたいなど。


こういった変更については、再申請を求められなくなりそうです。




このように、定期的に実用と照らし合わせながら法を見直していくことで、


クライアントへよりよい価値を届けられることが出来ると思います。





地鎮祭を行いました

今年春より計画を進めていました「藤久保の家 」が、

ついに着工となりました。


これから定点観測をし、住宅建設のプロセスをお見せします。


さっそく現状の敷地です。


定点観測


敷地にあった既存の建物や植栽もすべて解体・撤去し、

現在は更地になっています。

敷地北側には2階建ての住宅が並び、南側は畑が広がっています。



28日は、着工にあたり地鎮祭を行いました。


地鎮祭


神主さんを呼び、お酒などのお供え物などを用意。

工事中の安全と、完成後の施主家族のご発展を祈願します。


地鎮祭を行うと、いよいよ工事が始まり、

身の引き締まる思いをしました。