廃バス美貌録 -3ページ目

廃バス美貌録

廃バスたちの勇姿

トヨタ・スターレット

 

愛知県にて。

 

住宅地と畑が点在する一角で、草ヒロがいないだろうと思っていた地域でした。

 

草ヒロは意外な場所で遭遇することもあって、ままなりません。

このモデルで5ドアというのも、希少な存在でした。

 

3ドアの方は草レースや愛好家からも人気で見かける機会も多いのですが。

 

残念ながら撤去されたようです。

 

連載企画の第28回目をお届けします。

 

今回は昭和の香り色濃い交通公園です。

貝塚公園

 

福岡県福岡市にて。

 

福岡市の一等地に整備されている大きな公園です。

 

駅からも近く、無料駐車場もありアクセス性は良好でした。

 

ここには鉄道車両、飛行機、自動車と様々な乗り物が静態保存されていました。

 

早速お目当ての保存自動車を見てみましょう。

ジープニー

 

このジープのような不思議な自動車はフィリピンで乗り合いバスのような目的で使用されている車両です。

 

最近では数を減らしつつあるらしいですが、フィリピン国内では今も現役車が多く走っているそうです。

正面より。

 

少し保存状態が悪い気がしますが、使われていたままの姿で置かれているようです。

 

見てくれはジープそのものですが、グリルに「ISUZU」の文字があるのでいすゞ製エンジンを搭載しているようです。

 

また、4輪駆動ではなく2輪駆動の車両がほとんどだそうです。

ボンネットにはマスコットのような馬の像があります。

 

褪色してますが派手な色でもあったようで、日本のデコトラやサロンバスに近いものを感じます。

説明板。

 

福岡県で行われた博覧会に出展していたものがそのままここに安置されたとあります。

 

両脇にはミゼットがルーツのトゥクトゥクも展示されています。

 

公園内をぐるりと見ていきます。

 

SLとブルートレインが静態保存されていました。

SLは錆が出ていましたが、客車はきれいな状態でした。

 

飛行機も静態保存されています。

 

デハビラントのヘロンという名前の旅客機です。

 

説明がなくてなぜやってきたのかは分かりません。

 

草刈もされておらず、さながら草ヒロのような状態でした。

JAと見えるので日本国内で使われた機体なのでしょうか。

 

「貝塚交通公園」データ

 

住所:福岡県福岡市東区箱崎7丁目8

 

駐車場:有り

いすゞ・TDJトラッククレーン

 

長野県にて

 

現在では珍しくなりつつある、トラッククレーンの廃車体です。

 

画像は工場の裏手に置かれているところを偶然発見して、声をかけて見せてもらった時のものです。

 

役目を終えた、というわけではなく撮影時も資材を吊ったりするときなどに、クレーン部分は活用していると話していました。

 

この時でも廃車後から数十年は経過しているはずですが、部分的とはいえまだ現役だったというのは驚くべきことなのかもしれません。

横から。

 

こうしてみると、車体サイズの割に乗員スペースが狭いように見えてしまいます。

 

TDJのエンブレム。

 

現在は撤去されています。

 

スバル・レオーネ

 

長野県にて。

 

とある山道で偶然見つけた草ヒロでした。

 

夏場だったので、草の浸食が激しかったです。

 

グレード等は失念してしまいました。

ななめ後ろから。

 

リヤドアにLEONEの文字が確認できる他、純正のホイールキャップを装着していました。

 

近くには廃屋があり、そこで使われていたのかもしれません。

 

草のためにナンバープレートの有無も確認できませんでした。

 

仲間内の情報によれば、現在は撤去されてしまったということです。

日産・スカイライン

 

三重県にて。

 

ほとんど原形を留めていませんが、スカイラインの草ヒロのようです。

 

おそらく「ジャパン」と呼ばれていたころの4ドアセダンでしょう。

車内・車外ともにほとんどの部品が外されて、ドンガラになっております。

 

いったいなぜこのような状態になってしまったのか、なぜこのまま置かれていたのか、大いに気になるところですね。

謎多き1台でしたが、数年後には案の定というべきか姿を消してしまいました。

 

連載企画の第27回目をお届けします。

 

今回は愛知県の保存車です。

昭和日常博物館

 

愛知県北名古屋市にある博物館です。

 

図書館と併設されており、市民の文化的交流の発信基地となっていました。

目玉の自動車の展示スペースは地下駐車場の一角を改装した空間を利用していました。

 

古式ゆかしい自動車たちが密集するさまは圧巻です。

タテ目のセドリックがいます。

 

白黒の怪獣映画なんかではよく踏みつぶされていた気がします。

ケサブロー。

 

初代ブルーバード。

 

すばらしい2トーンカラーですね。

ブタ目マークⅡ。

 

1度乗ってみたい自動車の一つですが、今や高嶺(高値)の花ですね。

バイクも結構な台数が展示されていました。

 

自動車以外にも昭和の生活道具や懐かしいマスコットキャラクター等、様々なものが展示されていました。

 

これだけの展示で入館無料なので、ぜひ1度足を運んでみてください。

 

「昭和日常博物館」データ

 

住所:〒481-8588 愛知県北名古屋市熊之庄御榊53

 

休館日:・毎週月曜日 ※祝日のときは開館し、その日後の最初の休日でない日
・館内整理日(毎月末日) ※日曜日又は月曜日のときはその日後の最初の休日又は休館日でない日
・特別整理期間
・年末年始(12月28日~1月4日)

三菱・ローザ

 

岐阜県にて。

 

岐阜県のとある田舎道で見つけた廃バスです。

 

土場かヤードのような場所に置かれていました。

 

廃バスではよくある倉庫目的だったのでしょう。

 

この車両は通称「だるまローザ」と呼ばれる初代の後期モデルのように見えました。

 

同県内はほかにも有名なだるまローザが生息していますね。

うしろより。

 

塀の切れ目からわずかにかわいいおしりを見せつけています。

 

こうした草ヒロや廃バスを、私は「頭隠して尻隠さず草ヒロ」と呼んでいます。

 

この付近を通りかかるときはちらっと様子を見に行って、「おっ今日もいるな」とほっこりしていたのですが、何度目かの訪問時に姿を消していました。

 

三菱ふそう・MR470

 

岐阜県にて。

 

とある川の堤防道路で見つけた廃バスです。

 

顔が見えませんが、元岐阜バス所属の車両でした。

廃車後はたこやき店の店舗として再活用された後、ここへ不法投棄されてしまった様子。

 

うしろ。

 

寄り添うように置かれているのはタウンエーストラックでした。

 

また2台とも撤去を促す警告書が貼られていました。

 

水害対策に伴う必要性から、数年前に撤去されました。

愛知機械工業・コニー360ライトバン

 

長野県にて。

 

コニーの草ヒロはなかなかお目にかかれないので探索中に発見すると気分が高揚したものです。

 

また、この日は青空が見事な上高台の耕作地帯というロケーションの良さから素晴らしい草ヒロ感を堪能しました。

草ヒロ年数は長いはずですが、比較的良好な状態でした。

 

どの角度から見てもいい絵になります。

 

長野県の代表的な草ヒロでしたが、現在は撤去されています。

トヨタ・ダイナ

 

愛知県にて。

 

10年以上前に撮影した草ヒロです。

 

このころでもすでに丸目のダイナは珍しい存在で、見かけるとすかさずシャッターを切っていました。

 

場所はもう覚えていませんが、どうやら廃車置き場のようでした。

 

現在は撤去されたようです。