続きです。
お子さんの様子をみて、お母さんができそうなら、試してみてください。
②「こんな時はどうする」
〇1日 学校の遠足
電車に乗る際の課題と目的地での課題(小学部の実際の事例)
25分乗車 乗車区間は5
お子さんの様子 多動傾向、集中が短い、じっと立っていられない
家庭と連携して行う。
ホーム ・「電車内で動かず立っていること」を確認し
「がんばったら、〇あげるよ」と表をみせる
ごほうびがある場合は、シールが〇個がたまったら、
ごほうび特典があることを予告
↓
乗車 ・駅の区間ごとに動かなかったら、
携帯用の紙(ファイル)に〇を書く。
・駅ごとに「まるだよ、がんばっているね、」「すごいね」と
言葉を変えてほめる
※最後までたっていられない予想の時は、
途中駅に着いた時に社内を移動して気分転換してから、
仕切り直し
※駅の区間が長ければ5分ごとに
↓
目的駅 ほめる
・すべてクリアー(〇5個)なら、「よく頑張ったね」と強化
・4個なら、「がんばったね。おしかったね。このあとはがんはろう」
・3個以下なら、「○○駅まではがんばっていたよ。もうちょっとだったね。
このあとがんばろうね」
↓
目的施設 行動の課題も表で〇をつける
内容省略
↓
学校に帰ってきてから、〇にシールを貼り、ほめて強化
↓
家に帰宅 ほめてから、シールの個数に応じて、ごほうびをあげる。
親子で喜ぶ
※ほめることを作り出す機会でもあるので、
評価を大切にしましょう。
※シールを集めた達成感や、ほめられて、意欲につながることが
理想です。これだけで意欲がわくなら、ごほうび特典は
いりません。
ここでのコツは、集中力アップのため
短く切って、がんばりを評価
途中のプロセスを評価し、やる気をださせる
字が読めない時はイラストでも
〇短い時間 家族で図書館に行く
静かに読む、走らず歩くの課題
30分滞在
お子さんの様子 多動傾向 走る、声をあげる
図書館前
・「図書館は静かに本を読むところ、歩くところ」を確認
・表を見せ、「がんばったら〇だよ」と視覚的に確認する。
ごほうび特典をあげる場合は、「5回で9点なら、ごほうび○○」と予告
↓
図書館内
・走らず歩いて移動できたら、手ぶりもいれて
「まる」とプロセスをほめる
・声がでていたら、小さな声で「静かに読めたら、まるだよ」と
つぶやく(良い行動を示す)
ここでできたら、「静かにに読めているね」とほめる
※それでも、お話をやめない場合は、「アウト」を宣告し
3~5分間退出させるこの際に叱らずクールに。
(タイムアウト法に似ています)
戻すときは
「静かにを守れるなら、戻るよ。守らないなら、帰ろう。どちらにする?」
子供に選ばせてから戻す
これが効果があるのは、子供がここでしたいという意欲がある時
↓
図書館をでたら、
・文字が読める場合は「静かに読む」「歩く」の項目にシール貼り
(貼らせる)ほめて強化
文字が読めない場合は、理由を話してシールを二つ貼る(貼らせる)
・途中で退出して戻った場合は半丸シールを貼り(半丸は2個で1点)
最後は「よくできたね。あと少しでだったね。次はがんばろう」
↓
図書館に5回いって、9点なら、ほめて強化、ごほうびへ
※ほめるための仕掛け作りですから、基本はほめて終わらせる
※ごほうびをあげるか、迷う場合は、2、3回行ってシール貼りをおこなってか
ら、決める。定着しそうなら、シールなくす
定着しそうもない場合はごほうび特典をつける
コツは、
・活動時間が短いので、
3~5回図書館に行ってできたら、ごほうび特典
・途中でできない時は、小声で
「○○できたらまるなんだけどなあ」と行動見本を示す
・できなければ、5分退出。戻る時に子供に守るか選択
自分の行動を決めさせる
〇課題が定着したら、このごほうび特典やシールは
どこかの節目でなくしていきましょう。
なくすタイミングがわからない場合は、
「シールにあきている」とか、「もう大丈夫だな」と思ったら
「これでシールやごほうびは終了しよう。よくがんばったね。」といって
最後にお食事にいくとか、親子で楽しい時間にして終わります。
定着はしていますから、この後に必要なのは
親子の関係性です
言い換えれば、親子のお約束(ルール)なのです。
親子のお約束・・・電車では動かない
図書館では、静かに読む、走らず歩く
学校でも、ごほうび特典から、教員とのお約束として行って
いきます。そして、習慣化していくのですよ
シールは果物とか工夫すると、楽しい
お読みいただきありがとうございました・