hkhk123のブログ

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知的の特別支援学校に勤めていました。高等部が長く、進路に関わってきました。お役に立てるような経験をお話していけたらなと思っています。

障害についてのお子さんへの説明の仕方
障害をもった子の幼稚園、小学校の指導法
特別支援学校高等部の卒業後の進路先
高等部の不登校対応 掲載予定

など、お役に立つ情報を掲載しています。

 

〇知的特別支援学校高等部の事務班でのお話です。

 

高等部では、職業訓練を行います。

私が勤務したのは、特に職業訓練に力を入れている

学校で、事務班のお話ですキョロキョロ

 

 

仕事内容

・二つ折り、三つ折り

・封入

・印鑑押し

・ラベル張り

・紙ひろげ(銀行のお札広げと同じで枚数を数える) 

・ステープラー(ホチキス)

・印鑑押し

・PCデーター入力(エクセル)

・冊子作り(印刷、検品、丁合、製版、裁断)

などの仕事があります。

校外の会社や自治会からも、仕事注文がくることがあります

 

 

例 冊子作り

3万枚の印刷→印刷ミスの検品(3万枚)→

200ページ、100枚の丁合→

検品→製版→裁断→検品→300部完成

        

約1ケ月間かかります。完成品は、シワ一つなく外にだして

はずかしくないものができあがりますびっくりマーク

 

 

 

〇こんな例があります

 

ここからは、自閉症の生徒Aさんのお話です。

 

Aさんは

・4時間、検品、数えを同じペースで正確に行います

・二つ折り、三つ折りの枚数を多くやってもズレがない

 普通少しはズレるものです。

・冊子に2ケ所のステープラー 端と平行に2ケ所 ズレがない

・ワードとエクセル1級 入力ミスがほとんどありません

 

すごい、、、すごすぎる

 

特にステープラー(ホチキス)は、皆さんもやってみてください。

よくやる右辺の2ケ所打ち

平行にならない 高さが揃わない 間隔が一定しない、同じ位置にならないムキー

と思います。

かなり練習しても、何部も打つと、それぞれにバラツキがでてきます泣くうさぎ

 

 

繰り返し仕事に強く集中できる、

そしてこの正確性の高さ 

こんなレベルの高い仕事ははじめてみましたびっくりびっくりびっくり

 

こだわりゆえの細かい仕事に対する正確性です。

自閉症の特性が仕事に役立つのです。

その仕事ぶりは健常の方を超えています。

Aさんは現在会社で事務やPCの仕事をしていますスター

 

 

 

〇落ち着いていき、優れた特性を発揮できる

 

軽度のお子さんを例にあげましたが、

自閉症の幼いお子さんを育ててらっしゃる方で、

小さい時は癇癪、多動が現れる例があったりして

心配されますよね。         

                         

 

一つの原因として、感情をコントロールする脳が未熟だからです。

年齢とともに発達し成長して、落ち着いていくと、、、

鍛えるとこんな優れたことができるのです。

 

他にも、私が見聞きしてきた自閉症の生徒さんの例として

・PC部全国大会上位

・ワードやエクセルを覚え、事務仕事

・几帳面な清掃仕事

・作業所での工芸作品の質の高さ

・繰り返しを要求される仕事で集中力を発揮する

 

など、それぞれ活躍しているのですニコニコ

素晴らしいの一言です

 

 

これをきっかけに軽度のお子さんに限らず、

それぞれの障害をもったお子さんの

優れた点を見ていくようになっていったのですニコニコ

 

 

お読みいただき、ありがとうございました。