学校の指導法 その3 ① ○○大作戦 | hkhk123のブログ

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知的の特別支援学校に勤めていました。高等部が長く、進路に関わってきました。お役に立てるような経験をお話していけたらなと思っています。

 

今日ご紹介するのは、昔からよく学校でも使う代表的な指導法です。

ご家庭とも連携もしますし、ご家庭でも使えます。

すでに使ってるよという方もいらっしゃるのではないでしょうか、、、

 

名付けて、

「○○大作戦」

効果ありますよ

 

特別支援学校でも、支援級でも行っている例がよくありますびっくりマーク

一部中高でも使いますが、特に小さい時、小学生の頃が有効です。

 

子供に「これはおこなってほしい、定着していってほしい」と思うことって、

よくあると思うんです。

それができたら、ほめて、〇をあげるんですねスター

 

① 「特定の課題を定着させたい」

 

 〇課題をがんばらせる

  

  なかなか続けて定着していかないことを

  学校や家庭での課題にして、がんばらせます。ニヤリ

 

  学校と家庭の連携の簡単な例

  「学校  小学生。朝教室で花係の仕事 🌸花に水をあげる。

   できたり、できなかったりの状態」   

            ↓

   お子さんと、「毎日、朝教室で花係の仕事 🌸花に水をあげる。」を約束します。

 

  

    縦2段×横5段の表

  

  その日にできたら、シールを張ってほめ強化。

           ↓

  さらに帰ってから、ご家庭で結果を見てほめてあげるのもよい

           ↓

  がんばって5日間できたら、がんばったことをほめ、さらに強化します。

  そして、ごほうび

  

   ・がんばった週の土曜日は夕食大好きな○○にするラブ

   ・土曜日に好きな手作りケーキを一緒に作り、食べる

   (時間なければ、いつもよりちょっと豪華おやつ)

   ・土曜日に大きい公園に行き、一緒に自転車で遊ぶ

       ・土曜日、親子でゲーム1時間遊ぶ

   ・メダルをかける爆  笑

     

  というように、過度なごほうびはいりません。

  普段にちょっと加えて、うれしいというようなものが良いです。

                              

  大人でいえば、仕事をがんばって給料をもらうような感じで行います

 

 

     ※ただし、学校の場合は全員が、この方法を使うわけではありません。

    課題を定着させるのが難しい場合です。

   ※また、この表で達成を確認し、ほめられて、定着する場合は

    ごほうびがなくともよいのです。

 

 

 〇この方法のメリット

  

  ・視覚化することにより、課題として意識しやすい(聴いたことは消える)

   できたことを確認できるニコニコ

   視覚化は自閉症や他の障害にも有効

  

  ・シールがたまることで、達成感がある爆  笑

  

  ・ほめることで、行動が強化

   また、ほめる機会が増えるニコニコ

  

  ・約束を守る習慣づけにもなるニコニコ

  ・ごほうびをあげることで行動のモチベーションに口笛

   

 

 ごほうびをあげることはどうなのかはてなマーク

 

   

  取り組む意欲が低く行えないお子さん、

  継続がして取り組むのが難しいお子さんに有効です。

   

  次の場合は、ごほうびがなくともよいと言えます。

  ・学習や活動に興味をもって取り組むお子さん   

  ・褒められる、認められる、目標を達成することで意欲がわき、定着できるお子さん

  ・社会的な賞賛(表彰と掲示)で満足する

  ・年齢があがったり、精神的に成長し、大人に近づいた頃

   

   ※繰り返しますが、定着しない場合に使いましょう

    ここぞという時や適度に使い、多用はさけましょうニコニコ

   ※シールを集める達成感やほめられて意欲がわく場合は、

   ごほうびはいりません
 

   

 

 ほめられて、うれしくなるように準備しましょうびっくりマーク

    

  ・前提として、

   お子さんがほめられることがうれしいと感じることが必要ですキョロキョロ

   うれしいと感じることができない場合は、ほめるを練習しましょう。

    

  ・簡単にできること(5個の片付け、いただきますの前に待てる)を仕込んで、

   ほめられて、うれしい気持ちの経験を爆  笑 ほめ方も研究しましょう。

    

  ・きらいな人からほめられてもあまりうれしくないですよねショボーン

   ほめられることがうれしい、良い関係性であることも大切です。

 

 

  ・自閉症のお子さんの場合、コニュニケーションが苦手で

   特に幼い頃、言葉でほめられても、響かないことがあります。

   代用として、好きな遊び、くすぐる、高い高いと回転、好きな人と遊ぶ

   なども一時期使います。

 

〇表のバリエーション

  この方法は、昔から行われていて、様々なバリュエーションが考えられていますニコニコ

  ABA(応用行動分析)のトークン表にも一部通じ、学校でも工夫されているのです。

   

  表を楽しく飾る

  ・表の上に花係の文字やイラスト飛び出すハート

  ・カラフルなシール、子供の好きなシールスタンプ、花丸、〇を書く飛び出すハート

  ・表横の四角に「がんばった」「☆のシール」「ごほうびのイラスト」飛び出すハート 

   

  できた基準

  ・4日間できたら二重丸、5日間で花丸

   ごほうびもそれに応じて 

   3日間以下は「おしかったね。来週がんばろう」とフォロー飛び出すハート

  

  期間 

  ・期間は1週間

  ・1週間では長く見通しがたたない場合

    学校 半日がんばったら、昼休みに好きな遊び、音楽、ダンス飛び出すハート

      1日がんばったら、家で好きなおやつ、好きな遊び(ブランコ)に行く、動画飛び出すハート

  

  携帯型は便利                

  ・プリントやノートや小さいファイルを使います。

   移動中に使えるので便利です。

   

 

 

以上、課題っていろいろありますよね。

   学校で行う  

   学校と家庭で連携して行う   

   家庭で行う

   とさまざまなところで、使ってください。意欲があがりますよラブ

 

   

 

   長くなりますので、続きます。

   ②「こんな時はどうする」

   ③「ソーシャルトレーニングでも使い、強化しよう」

   ④「逆○○大作戦」

   

 

お読みいただき、ありがとうございました。