人間は、動揺(ネガティヴな感情的反応)するとき、過去の傷がうずいています。
そのことをわかっていても、自分の言動で誰かが動揺するのを見ると、その動揺が引き金となって、こちらの傷がうずきたがる、ということがあります。
「エゴに呼応するエゴ」
と言ってもいいでしょう。
典型的なパターンは心配性な親を持った子どもの立場です。
子どもが何をしたいといっても、心配性な親はまずその否定的側面を即座に見出し、上手に否定してみせるのです。
純粋な子どもは、この狡猾な否定戦略に太刀打ちできません。
同様に夫婦や恋人ののどちらかが心配性で嫉妬深く束縛が激しい、もしくは被害妄想が激しい場合にも、同じ構図でことは起きてきます。
エゴ的な対処方法のパターンは
・反論する
・説得する
・反撃する
・無視する
・逃げる
・離れる
などになりがちです。
僕は僕自身がそのパターンに陥りそうになったとき、またはすでに陥ったとき、新しい対処を試すことにしています。
それは
「何もせずに、愛をもってただその相手とともに在る」
という対処方法です。
これにはとっても強い忍耐力と深い愛が必要となります。
でもこれを目にしている僕は手にしているのです。
最近このパターンで苦しむ人を目にする機会が多かったので、その人たちという自分自身に向かって伝えてみました。
写真はいつも穏やかな空気が流れている娘が通う保育園の朝です。