私が動揺しているのは「そこにない何か」を見ているから | 心理カウンセラーかめちゃんのブログ

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霧島と沖縄と代官山で3拠点生活しながらセミナー講師しています。2021年までは鹿児島でヨガスタジオを経営してました。2022年セミナー講師業で5億円を売り上げました。セミナーの様子をYouTubeで配信しています。

こんにちは、HIROKIです。


長らく続いた体調不良もやっと収まり、残すは胃腸の回復のみとなりました。(大体いつもこのパターンで体調が戻っていきます)


最近、僕自身が毎日行っているワークのひとつに「コースインミラクルズ」(奇跡のコース)があります。


メンターのアラン・コーエン氏が、人生で最も影響を受けた本として挙げるほどの素晴らしい本です。


本というよりは、スピリチュアルな人生を生きるための教科書といってもいいのかもしれません。


この本の素晴らしいところは、毎日、1日1レッスンになっていること、そして実践的であるところです。


詳細は、ここでは割愛しますが、最近の僕の毎日のレッスンで出てきたメッセージ。



「私が、動揺しているのは、そこにない何かを見ているからです。」



というものがあります。


この教えに至るまでに伏線があるのですが、僕としてはこのフレーズが最もインパクトを受けたし、わかりやすかったのです。


アランと本田健さんの講演会ではこのフレーズのことをこんな表現で説明していました。


「自分が今抱いている感情は、今目の前で起きている出来事や状況によるものではない。」


例えば、昨日の夜。


芸能人の川島なおみさんがガンで亡くなったというニュースが飛び込んできました。


川島さんとは面識のない僕の心になぜか急な悲しみが襲ってくるのです。


「川島さんが亡くなった」という出来事に僕の心は動揺したのでしょうか?


自分の心を冷静に探ってみると違いました。


僕の場合は、明らかに5年前、同じようにガンで50代でこの世界を去った母親の姿を、川島さんに見ていたのでした。(ちなみに亡くなる直前の雰囲気が本当にそっくりでした)


これをコーチングやカウンセリングの世界では「投影」と呼びます。


コースインミラクルズで教えてくれているこのメッセージは、「投影」の概念をわかりやすく表現してくれたものだと僕はとらえています。


「投影」の世界に入ってしまうとなかなか出てこれません。


問題が長引いたり、他人や自分に強烈なネガティブな(あるいはポジティブなものも同様)感情を抱いているとき。


何らかの「投影」が起きていると僕は解釈しています。


「投影」というのは、「過去の体験」のメガネを通して、「今この瞬間」を見ることに他なりません。


「過去の体験」のメガネは、かけている本人もかけていることに気づきません。


もちろん、過去の体験のメガネで、見られている相手も、そう見られていることに気づきません。


つまり、争っている2人の人間がいるとき。


AさんもBさんも、本当の相手を見ずに、「過去の体験」のメガネを通して見て、自分の過去の体験と闘っているとも言えるのです。




僕は投影をしている自分に気づき、それを抜け出たことを感じた体験があります。


90歳になるさいたまの老人ホームで暮らす僕のおばあちゃん。


記憶が最近ははっきりしていなくて、ついさっき話していたことも忘れてしまいます。


でも、記憶がなくなっていくとともに、女神のような穏やかな微笑みを絶やすことなく生きています。


そしてことあるごとに言っています。


「ばあちゃんは、ここまでよく生きて、幸せだよ。何も言うことないよ。」


でも、風呂場で倒れて老人ホームに運び込まれた直後は口を開くたびにこう言ってました。


「あのとき、死ねたら良かったのに。生きてても何もすることないし、もう早く死にたいよ。」


もちろん、おばあちゃんは全く同じ人間です。


でも、


「私はあのとき、風呂場で倒れて、死に損なった」という「過去の体験」のメガネで、「今」を見ているとき。


「死に損なった苦しい現実」がずっとおばあちゃんにとっては続いていたのです。


この当時、何度お見舞いにいっても、「死にたい」や「この場所にいる人はみんな頭がおかしくて狂ってる」を繰り返していたおばあちゃん。


僕はかける言葉がなく、ただ、ずっと聞いていました。


何度目かのお見舞いの頃。


それまでの苦々しい、苦しそうな表情が全くなくなって、パッと明るい、本来のおばあちゃんに戻ったように感じました。


でもそのときはお見舞いに行ってから5分の間に、4~5回同じ話をしました。


「で、弘喜くんはどこに住んでるの?」「鹿児島だよ。」


「で、弘喜くんは子供は何人いるの?」「4人だよ。」


「で、弘喜くんは仕事はどうなの?」「順調だよ。」


「仕事は大変だけど、身体を壊さない程度に、がんばりなさいよ。」「ありがとう」


このやりとりを4~5回繰り返すのです。


このときは、おばあちゃんは完全に「今この瞬間」を生きていました。


一方僕はといえば、「さっきも話したのに」とイライラしたり、「おばあちゃん記憶がないのかな」と悲しんだりとか、それこそ「過去の体験」のメガネを通しておばあちゃんを見て、あれこれジャッジしていたのです。


別れ間際、いつもおばあちゃんは僕の手を一生懸命握りしめてこう言います。


「弘喜くん、来てくれて、本当にありがとうね。」


僕はそのとき、「過去の体験」のメガネをすべて捨て、今目の前にいるおばあちゃんの愛そのものとも言える存在を感じ、涙するのです。


さいたまのおばあちゃんのお見舞いの帰り道、僕はいつも泣いています。


でもそれは、過去の体験の投影から起きる涙ではないと感じています。


深いところからくる、理由のない涙なのです。


おばあちゃんと、会話をしていると、どうしても記憶がなくなったことに僕は動揺します。


でも僕が動揺しているのは、「そこにない何か」(過去)を見ているからなのです。


おばあちゃんと手を握り合っている瞬間。


僕の動揺は完全に消え去り、愛そのものとなるのです。


生きている限り、僕の動揺は止まらないでしょう。止めるつもりもありません。


それでも僕は知っています。


僕が動揺しているのは「そこにない何か」を見ているからなのです。


もし、あなたが今何かに動揺していたとして。


それもきっと、「そこにない何か」を見ているからではないでしょうか。


「今この瞬間」を感じてください。


目を閉じて、深呼吸して。


愛そのものであるあなたの本来の姿を思い出してください。


今日も穏やかな一日が始まります。



HIROKI


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◆体験会
 ・10月27日(火)18:30~21:30@ヨガスタジオパンドゥ(鹿児島中央駅徒歩3分)
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 ・11月10日(火)18:30~21:30@ヨガスタジオパンドゥ(鹿児島中央駅徒歩3分)

◆本講座
1回目:11月21日(土)12:00~18:00 はじまリトリート@鹿児島
2回目:12月1日(火)18:30~21:30@ヨガスタジオパンドゥ(鹿児島中央駅徒歩3分)
3回目:12月15日(火)18:30~21:30@ヨガスタジオパンドゥ(鹿児島中央駅徒歩3分)
4回目:1月12日(火)18:30~21:30@ヨガスタジオパンドゥ(鹿児島中央駅徒歩3分)
5回目:1月26日(火)18:30~21:30@ヨガスタジオパンドゥ(鹿児島中央駅徒歩3分)
6回目:2月20日(土)12:00~18:00 終わリトリート@鹿児島
※本講座は、東京・名古屋・大阪・福岡などにお住まいの方も参加できます。はじまりと終わりのリトリートは、ぜひ鹿児島までお越しください。2~5回目の講座はスカイプで参加していただくのと個別のフォローアップセッションを行います。


※体験会・本講座とも、内容や価格などの詳細は10月10日頃アップ予定です。興味をお持ちの方はまずはスケジュールを空けておいてください。



ヨガスタジオ pANDu(パンドゥ)
■HP:http://pandu.kagoshima.jp/index.html
■住所:鹿児島市中央町27-3 柚木ビル2F
■Tel:099-210-5519
■営業時間:9:30~21:30
※曜日によって開店・閉店時間は異なります。詳しくはクラススケジュールをご覧ください。
■料金:
・体験レッスン:1,500円
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