「自分のことは自分でやる。」
幼稚園や保育園で子どもたちに教えられる教えです。
確かに自分のことは自分でできたほうがいい場面がたくさんあります。
でも反対の豊かさもあるということに気づく出来事を体験しました。
先日、ホテルから友人とともにタクシーで移動しようとしたとき。
ホテルのポーターさんがタクシーに僕の大きなスーツケースを持ち上げようとすると、友人がそれを制して「だいじょうぶです」と言い、ポーターさんからスーツケースをとって自分でタクシーに積みました。
彼の優しさに感謝しつつ、ポーターさんの表情がふと気になりました。
思い返すと、僕もホテルに滞在中、そうしている時期がありました。
チェックインして「荷物をお運びしましょうか?」と言われれば、「だいじょうぶです」と言い、自分で運ぶ。
でも1年くらい前、とても疲れ果てていたとき、軽い荷物を運ぶのも嫌だなぁと思っていたら笑顔でポーターさんが「お運びしましょうか?」と声をかけてくれました。
素直に「お願いします。とても疲れていて、本当に助かりました。」とお願いすることにしました。
彼女は、嬉しそうな笑顔で、「ではお持ちしますね。」と部屋まで運んでくれました。
その道中、会話も弾み、僕は少し癒されました。お礼にクリスタルボウルを鳴らしたことをきっかけにそのポーターさんとは今ではすっかり仲良しです。
僕が頼らなければ、そのつながりは生まれなかったんだと思います。
「自分のことは自分でやる。」
大切なことだけど、ときには、
「手を差し伸べてくれる人に素直に頼る。」
ことも役に立つ。
そんなことを思い出した場面でした。
きっと誰の前にも、手を差し伸べてくれている人はいるはずです。
新月の今日、僕自身は、素直に頼る一日から初めてみようと思います(^^)