子育てとジェンダー | うちの子、グレー。~様子見娘と、赤ちゃんと。~

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3歳のグレーな娘・律(りつ)と0歳の今の所は定型?な息子・樹(いつき)を育ててます。母は支援学校再就職からの育休中です。



3歳のグレーな娘・律と、0歳の息子・樹を育てています。

【律(りつ)】
1歳半健診で引っかかってから親子で迷走中。
保育園の加配有り、半年に1回の発達相談有り、受給者証や療育は無しの、グレーオブグレーな娘です。

【樹(いつき)】
2023年10月誕生。今の所は定型発達?


詳しくはこちらをお読みください。




子育てをしていると、「これはジェンダー教育的にどうなんだろう?」と思う事が時々あります。


最近、律が急にこんな事を言う様になりました。


それは…


「ママと結婚する!」


パパじゃなくてママらしい。

ずーっとママっ子だもんねにっこり


「パパと結婚する」と言われたかった旦那はショックを受けていました。笑


私は素直に嬉しかったので「ありがとう!ママ嬉しいよ。」と返しました。


ところが、その後「結婚式ブーム」がやって来た娘。


大好きなディズニープリンセスを並べて、


「ベル、私と結婚しましょう。」

「うん、しましょうアリエル!結婚式しようよ。」

「うん、そうしましょう!」


ディズニープリンセス同士の結婚式。


律の世界の王子様は影薄めなせいで、結婚式と言えばプリンセス同士、となったようです。

(↑動画やシールブックで王子様の存在自体は知っている。)


一昔前だったら、「結婚式は男の人と女の人がするものなんだよ。」と教えていたのではないでしょうか?


でも今は、多様性を受け入れる時代。

LGBTの理解も進んだ今、女の人同士で結婚する事も決して「変」ではありません。


少し迷いがありましたが、とりあえず律が楽しそうに遊ぶ様子を見守りました。



今の律は、男の子と女の子の区別ははっきり付いていると思います。


年上の男の子は「お兄ちゃん」、年上の女の子は

「お姉ちゃん」と呼び分けています。


同年代の子については名前か「あの子」と呼ぶ事が多いので性差を感じる呼び方はあまりしませんが、遠くから見た時に「あの子は女の子?男の子?」と私に聞く事があります。


ぼんやりとですが、女の子と友達になりたい、知らない男の子は少し怖いという意識がある様です。



本人が何となく性差を感じている中で、親の私も発言を気を付けていかなければならないと思っています。


たとえば、「女の子なんだからお淑やかにしなさい。」とか、「男の子なのにすぐに泣きません。」という様な、それぞれの性のあるべき姿を押し付けるのは良くないと思います。


また、「女の子だからやっぱりママゴトが好きだね。」という様な発言も、ダメではないと思いますが、頻繁に言わない様に気を付けるべきだと思っています。


それから色や遊びの好み、習い事、スポーツ、職業等、性別に偏りのあるものでも、本人の希望を大切にしてあげるべきだと思います。



ただ、あまり行き過ぎた「ジェンダー平等」もどうなのかな?と思っているのが正直な所です。


男性でも女性でも働き続けられる社会を作る、性別を理由に進学や就職の差別をしない、その様な部分は大切だと思っています。


ただ、性的指向や性自認については慎重に進めるべきだと思っています。


もちろん、LGBTの存在を知る事は大切です。

それは変だと否定したり、からかいの対象にしたりする事はあってはならない事だと思います。


でも、それがあくまでも「少数派」だと理解しておく事は必要だと思います。



一昔前、ネットでこんなエピソードがある事を知って驚いた事がありました。


それは、

「友達に赤ちゃんが産まれたので性別を聞いたら、『それは将来この子が決める事だから今は言えない。』と返された。」と言うものです。


同様に、アメリカのある人達が「自分の性別は自分で決める」ジェンダー教育を行っている、という記事をYahooニュースで読みました。


私は、それは行き過ぎだと思います。


体の性と心の性が違う事は悪い事ではない。

同性同士で結婚するのもいけない事ではない。


でも、実際は茨の道だと思うのです。


心の性と体の性が違うと、心の性に体の性を合わせたいと思った時にホルモン治療や手術で体に大きな負担がかかります。


体の性を心の性に無事に揃えても、銭湯やトイレの利用等の問題は残ったままです。


同性同士の結婚には法律が追いついていない部分があり、異性婚よりも不便が多いのは明白です。

子どもが欲しいと思っても、実際に産み育てる事は難しいでしょう。


そんな茨の道でも、小さい頃に体の性に合わせて育てられる中で違和感が大きくなる中で、「やっぱり私の本当の性別はこっち。」と決意できた人だけが強く生きていけると思うのです。


最初から「どちらの性別でも良いよ。」と言われてしまったら、「スポーツが好きだから男の子になる。」「可愛い物が好きだから女の子になる。」と簡単な気持ちで性別を決めてしまい、実際茨の道に入った時に大きな後悔をしてしまうのではないかと不安に思うのです。



なので。


LGBTを認めるのは良いけれど、基本的には体の性に合わせた子育てをして、本人が大きな違和感を感じて葛藤を経験する事が大切なのではないか、と私は思います。



ただ、私は体の性と心の性が一致した人間なので、偏った意見なのかもしれませんね。


祖母から「女の子なんだからもっとママのお手伝いをしなさい。」と言われてイラっとしたり、オシャレに興味がなく女子独特の群れが苦手なので「男の子になりたい。」と思った事はありますが、本気でなろうと思った事はありません。



とりあえず、娘は女の子として、息子は男の子として育て、本人が自分の性に違和感を感じる事が生じた時は寄り添える親でありたいと思っています。



結婚式の話が随分壮大になってしまいました。


みなさんは自分の子どもが同性の結婚式ごっこで楽しそうに遊んでいたら、どのように声をかけますか??