「打つ手は自分で考えて
決めてください。」
と、丸投げしましたね(^^)
丸投げされたら、どうしたらいいか
わからないですよね??
で、今回は具体的な作戦を考える上で
ひとつの例題で見てみたいと思います。
ツケノビ定石です♪
今はあまりスタンダードではないので
知らない人も多いのですが、初めの頃に
石の流れやら考え方を見るには丁度
いいとボクは思います。
図①
ツケノビ定石を選ぶ長所はなんでしょう。
まずは碁形がはっきりしていて
お互いにわかりやすい。事。
みなさん、上の図を見て「なるほど、」と
感じましたか?それともなにか不安や
疑問をもちましたか??
定石を本で覚えて、黒❶、白②、と数字を
なぞるだけではいけないんですよ。(≧∇≦)
もし、ツケノビた石の間を出て来られたら
どうしますか?
ここをデられたら打つ手はふたつです(^^)
● 押さえる手
●そのままノビる手
ツケノビ定石の「押さえる手」は
ご存知ですか?
ご存知の方、この図の白の出る手は
どう受けるモノでしょうか。
いかがです??(^^)
「白の出を押さえる事ができない。」と
即答できる方、いましたか?(^^)
なんで押さえられないか。
それは白が⑦ と★のキズを守っている
からです。
この⑦ がなければ、黒は白の出を
押さえ込む事ができるのです。
この辺りの詳しい折衝は定石の本にも
書かれていますし、ボクのブログにも
度々書いていますのでご参照ください。
ツケノビ定石のポイントは
お互いのキズをどうするか?にかかります。
置き碁でツケノビ定石を打つのであれば
ボクは下の図をオススメする様にしています。
図②
これは白からの「デギリ」を防いでいるのです
白が⑦ と打つ理由、そして黒が⑦ を見て❽ を
打つ意味をしっかりと理解して打たなければ
いけません(^^)
では何故図① が定石にされていて図②が
それとされないのでしょうか。
そして、図① が「定石」としている理由は
他にあるのです。
それは、デギリに対する判断がビギナーと
ベテランとでは違うから。
ビギナーの頃はデギられると
これは、実は損なのです。
もしここを下から受けて打つのなら
最初からユルんでしまえばいい。
オサエて下から受けるのであれば最初から
ユルめばいい。
その方が先の、「オサエてデギられて下から
受ける」よりおトクなんです(^^)
この手を理解しているから「定石」は図①
とされているのです。
最初のうちは「デギリ」はこわいですし
対応がわからない(>_<) だから、図②を
「定石」としているのです。
この様にその時のレベルや考え方によって
覚える形も違ったりします。
図① の形で、ユルんで黒2子を取られるのと
ユルんで黒が四線を這う価値の大きさをどう
捉えられるか??
それが次第に分かれば、それはそれだけ
あなたが「囲碁アタマ」になったからだと
思います♪