私事ですが
施設にいる父のことで
「覚悟してください」
と、言われて10日経ちました。
食欲旺盛な父が
急に食べられなくなってしまった。
延命治療は希望しておらず
このままでは・・・
という感じでした。
わたしは両親と妹ふたり
の５人家族。
母と妹１は近くに住んでいるけれど
わたしは、車で２時間ほどの距離にいます。
妹２は、アメリカ在住
父の話を聞いてすぐに
妹２は子どもふたりを連れて
急遽アメリカから帰国しました。
わたしも駆けつけるつもりでしたが
妹２の帰国を待って
全員で会うことに予定を変更。
これが良かった。
円安で物価高のアメリカから
子どもふたりを連れて
帰国することが
どれほど大変なことか・・・
それを、快く送り出してくれた
旦那さんにも感謝です。
食べられなくなり
弱々しくなった父をみて
妹２は、毎日泣いていたそうです。
母は、あれこれ手続きに
忙殺されていました。
そして、数日たった時
訪問診療のお医者さんが
顎が外れていることを見つけてくれ
歯科医の往診により
無事、顎をはめることが出来ました。
（余談ですが、よくある事故らしく
発見されないまま亡くなるケースもあるようです。）
そこからは、元の父にもどり
ごはんも食べられるようになって
表情も顔色も良く
みるみる元気になったのです。
その過程を、妹２は毎日見ていました。
そして、週末にわたしも実家家族と合流し
家族＆孫も揃っての
お花見を実現することが出来たのです。
父は動くことも
話すことも、ほぼできませんので
じっとそこに座っているだけですが
ほんのかすかな動きで
喜びを伝えてくれていました。
結果的に、父の「覚悟してください」は
かなり先延ばしになりました。
（本当によかった！）
この一件で、わたしは妹２から
学んだことがあります。
それは、
後悔のないように
いましかできないことを
すぐにやる。
お金が、時間が、仕事が、家庭がと
いろいろ言い訳をして
帰国しないという選択もありました。
でも、妹２はすぐに飛行機のチケットを手配し
各所迷惑を掛けるのもわかりつつ
子どもたちを抱え、すぐに飛んできました。
そこには、旦那様の苦い教訓もあって
背中を押してもらえたそうです。
父がこの世にいるうちに
会えるうちに会っておきたい。
という、妹２の強い意志を感じます。
その選択と強い意志に
神様も喜んでくださったのでしょう。
滞在中に、父の顎が外れているのを
治してもらい、元気になった姿を
見ることができました。
そして、ちょうど見ごろを迎えた桜の下で
実家家族との久しぶりの団らんや
孫たちを交えての交流や
あれやこれやと本当にタイミングよく
とても貴重で幸せな時間を過ごせました。
「あのとき、ああすればよかった。」
と、後悔したときにはもう遅い。
たくさんのお金をかけても
無理に時間を割いてでも
周りの人に迷惑をかけてでも
後悔のないように
いましかできないことを
すぐやる。
えいや！と、決断してやってみたさきに
神様が微笑んでくれている。
シャーマン陽子