僕の視線の先に -188ページ目

あふれる色彩






















この白い花は桜じゃなくてコブシです。


春の山のこういう色合いは毎年撮影するのですが

見た目よりも、くすんだ感じになってしまって、結構難しいです。




岩手県宮古市~遠野市 R340


桜は終わりとか書いておきながら

結局、また桜撮っていましたね。

やはりそこにあれば撮らずにおれません。

江戸時代以前は花見といえば、この山桜が主役だったそうです。

秋の山もきれいですが、春の山も色味が優しくていいです。


この340号は震災の時、海岸線の45号が通行不能でしたので

大活躍したそうです。今、新たにトンネル掘ってました。


旅の途中















岩手県宮古市


最後の桜撮影を終えた後

たまたま知り合った方から、次はどこ行くのと問われ

遠野に向かいますと告げると、失笑されました。

「もうとっくに終わってるよ。(桜は)」


ええ、でもいいのです。

僕自身も桜は終了しましたから。

今年は昨年気になった340号を走ってみたかったのです。

340号は宮古市から山間を抜けて遠野に出る国道です。

それ以外予備知識はゼロ。

その道すがら

何かを発見するのが旅のもうひとつの目的ですから。

季節は山間部を走るのに最高の季節

気分はさながら、遠足に向かう小学生のようでした。





丑三つ時、そして夜明け


































岩手県宮古市


初日に天の川を見ていなければ

きっとこの時間までここにいることはなかったでしょう。

日が沈めばあっという間に真っ暗になります。

とりあえず車中で夕食を済ませて眠りにつくことにしました。

ちょっと瞼を開けている時間が長すぎます。



深夜1時ごろ目を覚まし、熱いコーヒーで気合をいれます。

桜の前には星景専門の方が一人で撮影されていました。

北向きでしたのでグルグルやっているのでしょうか。

まあ、いずれにしてもこの方が朝までいてくれてほっとしました。


書き忘れてましたが、ここ、出るらしいんですよ、熊が。



結構な時間まで月明かりが残っていたせいで

撮れる時間は30分くらいだったでしょうか。

翌日はさらに短くなるらしいので、ラストチャンスでしたが

天の川の動きが意外に早いのには驚きました。

時折吹く風が、妙に生暖かく感じたり冷たかったり

目の前の桜が今にも動きそうで、少し不気味な感じがしました。



初めての試みでしたが

ちょっと面白そうなので、もう少し勉強しよう。



そういえば2日ともぼんやりとした赤い朝日でしたので

なぜこれを撮らなかったのだろうと、慌てて数枚撮影。

この日の朝も3人だけでした。


これでこの春の桜撮影は終了です。

いろんな表情を惜しげなく見せてくれたこの桜に感謝したい。

いいタイミングで呼んでくれてありがとう。

日没の頃
































岩手県宮古市


夕方16時ごろまたまた戻ってきました。

この場所に夕方滞在するのは初めてのことです。

この両脇の枝の広がりを撮影するには、このくらいの時間の方が

光が正面から当たるので、撮影しやすいかもしれません。

ちょうど満開なので、もう葉っぱも大きくなっていますね。

でもまだ寄らなければ、ほとんどわかりませんが。


太陽が沈む方向は、すぐ背後が山なので

桜を染めるにはちょっと角度がありすぎですね。

わかっていたことでしたが・・・。


ゆっくりと瞼を閉じるように、影が桜の根元から上がってきます。

月も随分高くまで上ってきました。

影が桜を覆いきってしまうと、皆いったん車にもどります。

皆といってもほんの3~4人ですが・・・


戻る途中、ふと目をやったシラカンバの若木にちょうど光が射していて

とてもカラフルで鮮やかに輝いていました。

誰も撮っていませんでしたが

この時間、僕はそれが一番美しかったように思います。


昼に戻る






































岩手県宮古市


昼ごろにまた桜に戻ってきました。

開花していると、結構遠くからも見えてたりしますが

地元の方でもまだ知らない人が多いようです。

まあ、他に何もない所ですから、少しの間桜を眺めて写真を撮って

みんなすぐに帰って行きます。

山奥ですけど道はすべて舗装されていて走りやすいです。

速度を落とせば普通車同士でもすれ違いはできます。

ただ、いきなり夜に走ると結構怖いです。

ガードレールないですし・・・。

真っ暗なので注意していないと通り過ぎます。

よくある案内表示はありません。

そもそもこの桜には、正式な名前すらないです。


駐車場や外灯、自販機はもちろん、トイレさえありません。

当然、絞りたて牛乳や牛乳ソフトや牛丼屋などもないです。


ただ牛の放牧場なので、落し物はそこいらじゅうにあります。

カラカラに干からびているので匂いも何もないですが。

あと、昼間は高地特有の小さなハエのような生き物がしつこく体に絡んできます。

これが結構、うっとうしいです。



それほど標高が高いわけではないので、特別涼しいわけではないですが、

前面が開けているので開放的で見晴らしもよく、乾いた五月の風が心地良かったです。

少し広めの路肩に車を寄せ、窓を全開にしてしばし車中で昼寝しました。


山の中





































岩手県宮古市


午前4時から6時まで桜を撮り、マーメイドと戯れたのち一度山を下ります。

当初の予定では2日ほど待ちのタイミングでしたが、思いもよらぬドンピシャでしたので

日程的には余裕がありました。

余裕がないのは僕の燃料です。

とりあえず食料を調達して北山崎の断崖に向かおうと思いましたが

この日は北陸特有の「やませ」が猛威をふるっており

海岸線は行っても何も見えないだろうと岩泉に向かいました。

岩泉には日本3大鍾乳洞のひとつがあり

渓流沿いの滝も豊富なので散策しがいがあるかなと考えたのです。

とりあえず、道の駅で仮眠をすることにしましたが

午前9時なのにすでに暑くて、とても眠れそうにありません。

結局、再び山を登ることにしました。

高原のマーメイド





















岩手県宮古市


スプリングエフェミナルのひとつ

ヤマエンゴサクですね。

昨年、「まるでガラス細工のようだ」と感動して、でも

それを表現できなかったのでリベンジ・・・って書いた記憶があります。

桜の場所から車で5分ほど山を登った農場の脇に群生しています。

でも今年は、ガラス細工のように見えなかったのです。

見えていても撮れなかったのに

そう見えなければ、撮りようがありません。

でもそれよりも今年は、マーメイド でしたね。

(ムツゴロウにも見えますが)

でも実際こんな顔したマーメイドに遭遇したら怖いですけど・・・



亀が森の一本桜








































岩手県宮古市 亀が森牧場 オオヤマザクラ 推定樹齢300年


標高800mの牧草地にある一本桜

普段は牛が放牧されているので立ち入り禁止なのですが

桜の開花時期だけ間近で見ることができます。

花の美しさ、幹の形、周囲の環境など

トータルバランス的に、僕が見てきた桜の中では一番好きかな。



4月30日の早朝

まだ若干のつぼみが残っていますが

当日の昼には、満開となりました。

山桜は開花と同時に葉っぱが出てくるので

そうなる少し前が、この桜の最も美しい瞬間だと僕は思います。

葉も大きく広がる前は真っ赤な色をしています。

まさに神がかり的なタイミングでした。


この桜は、360度ぐるりとどこからでも撮影できます。

それ自体は別に珍しい事ではないのですが

どの方向から見ても絵になる桜は、そうそうないのでは。

数歩横に移動するだけで、違った表情を見せてくれます。

僕はそのうちバターになるんじゃないかと思うくらい

グルグル回っていました(笑


空からの祝福



岩手県宮古市


現地に到着した時は、まだ月があって明るい空だったのですが

しばらくして月が沈むと一気に暗くなり始め

それと同時に空の星が輝き始めました。

僕は星空に疎くて

「シリウスに向かって飛べ」とか言われても

それがどっちの方角なのかさっぱりわかりませんってくらい。

でも

そんな僕でもはっきりと天の川が目視できました。

東の空が明るくなるまで、そう時間はなかったのですが

なんとか数枚撮影できました。

今回の1泊4日という強烈な旅の幕開けを

祝うにふさわしいファーストショットでした。



新緑を前に



さてこの春、最後の桜は

1年前のリベンジ

これを決めないと、すんなり気持ちが新緑に移れません。

あれほど悔しかったことは、そうそうなかったですから。

ここもかなり情報が乏しいのですが

今年は暖かいからか10日ほど早いようです。

小岩井農場の一本桜が満開になった3日後位から開花と予想。

しばし山の奥にこもります。


しかし遠い・・・

まるでガンダーラ・・・(笑