サルヒツの酒飲みライフ♪【第256回】
亮 純米吟醸 河津桜酵母仕込み
製造年月:2024年2月
生産者:中沢酒造㈱
所在地:神奈川県足柄上郡松田町
タイプ:純米吟醸 原酒
使用米:神奈川県産若水100%
使用酵母:河津桜酵母
精米歩合:55%
アルコール:15度
杜氏:鍵和田 亮氏
販売価格:1,627円(税別)
※特約店・季節限定販売品
※味覚の表現は飽くまで個人的なものです
ひつぞうです。今夜の酒は神奈川県の亮。中沢酒造といえば松みどりで知られますね。松田町は西丹沢の玄関口。その名伏流水と神奈川県産の好適米《若水》、そして松田町の河津桜から採取した天然酵母で醸した春仕様の特別バージョンです。(3月18日賞味)
★ ★ ★
この酒は偶々贔屓にしている酒販店でみつけた。春らしい生酒。見れば造り手は神奈川の中沢酒造。1825(文政8)年創業の老舗蔵だ。神奈川県に居を構えながら実はまだ飲んだことがなかった。ある意味“ジャケ買い”だが、こういう時こそ好い出逢いになる。買うことにした。
その11代目蔵元杜氏、鍵和田亮氏が2010年にリリースしたのが《亮》。水、米、酵母すべて地元産にこだわった。出身校・東京農大の研究室の協力を仰いで松田町の河津桜から分離した酵母を使用している。
「だから桜色してるんだにゃ」
いや。残念ながらこれはボトルの色(笑)。
「おーららー」
心持ち泡がつく程度。購入から少し時間が経ったためかもしれない(だが、見た目の泡は飲んだ時の舌触りと無関係にシュワシュワ感はしっかり味わえると経験則上判っている)。
「うみゃい!」
口に含む。即座にボリュームのある果実味が口いっぱいに広がる。そして苦味。生酒っていいなあと思う。甘味もありジューシーな舌触りだがキレもいい。食中酒といいつつ若い杜氏の造りだけにライトな設計。さて食事はどうなっているのだ。
「こーなっているのだ」
菜花のめんたいマヨ和えね。ヘルシーでいいではないの。
「でもメインはカレー鍋」
ほんと鍋好きだよね。
「手間いらずだし、寒い季節にはいいよ」 イヤなら食わんでよろし
いや、喰う。
手羽元から取れる鶏のだしがいいよね。
「関西風の白だしだけど…」
300人中300番目のベロは健在である。
なかなか美味しい酒だった。気がつけばもう春。一年はあっという間だ。
「毎日を大切に生活しよー」
(おわり)
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