サルヒツの酒飲みライフ♪「居谷里 生酛純米 無濾過生原酒」(北安醸造・長野) | ひつぞうとおサル妻の山旅日記

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サルヒツの酒飲みライフ♪【第255回】

居谷里 生酛純米 無濾過生原酒 R4BY

 

製造年月:2023年4月

生産者:北安醸造㈱

所在地:長野県大町市

タイプ:生酛純米 無濾過生原酒 

使用米:ひとごこち100%

使用酵母:協会701号

精米歩合:59%

アルコール:16度

杜氏:山崎義幸氏

販売価格:1,650円(税別)

※特約店限定販売品

 

※味覚の表現は飽くまで個人的なものです


ひつぞうです。今夜の酒は里(いやり)。長野県北部大町市の酒です。ご存知、後立山連峰登山の基地ですね。この地に1923(大正12)年に創業したのが北安醸造です。当時の看板銘柄は大國正宗。のちに北安大國と改称して現在に至っています。その特約店銘柄、居谷里を今回頂戴しました。(3月17日賞味)

 

★ ★ ★

 

この酒もとある専門誌で知った。しかし、都内の特約店で見た例がない。そういうときはサッサと地元に足を運ぶ(正しくは地元に旅行した際は必ず名立たる酒販店に立ち寄る)に如くはない。今回もアッサリ入手できた。

 

 

名前は大町市の東に位置する居谷里湿原から採っている。過去特約店銘柄は山廃仕込みだったがR4BYから手間のかかる生酛仕込みにシフト。その記念碑的作品がこれ。きちんと2023年4月製造になっている。

 

「生原酒なのにずっと置いてていいのち?」サル

 

モノによってはね。そもそも出荷まで三箇月熟成している。寝かした方が面白くなる酒なのかもね。あとは飲んでのお愉しみ。

 

 

酵母は真澄酵母由来の協会701号。華やかな吟醸香が特徴。そして使用米は比較的新しい長野が生んだひとごこち。淡麗系に向いているね。

 

 

確かにやや黄色味を帯びているかも。

 

「飲もう!飲もう!」サル

 

最初にバナナを思わせる酢酸エチル系の香りがグッとくる。そして旨味。香りはバナナでも味わいは栗の花由来の天然蜂蜜のような濃厚さ。アルコールも胃の底に響いてくる。最後は甘酸系の酸が綺麗にまとめる。旨い酒だ。

 

「こないだの信州のお酒とずいぶん違うね」サル

 

信州亀齢でしょ。綺麗&芳醇系だったな。川中島幻舞はキレキレだし。県外の人間は「信州」と一括りにしがちだけど、もともと二つの県に分割してもいいくらい文化が違うしね。酒もそれだけ個性的ということだよ。

 

「同じもの飲んでも面白くないし」サル

 

全然話は違うけれど杜氏の山崎さんも本格的なヤマヤ。愛知県出身なんだけど信州に憧れて杜氏になったとか。若い感性が造る酒っていいよね。

 

 

この日新潟で買ってきた冬菜自家製おひたしにした。

 

 

新潟ふるさと村に並んでいたヤナギガレイはフライにして。瑞々しい食感。

 

「身がほんのり甘い」サル

 

骨まで食えるね。せんべいみたい。

 

「…」サル

 

 

マゾイの造り

 

マゾイが綺麗だったのでサクで購入。メバルの親戚なので煮つけでもフライでも旨い。せっかく居谷里に合わせるので造りで。

 

「洋風だけどこんなものも造った」サル 旨そうら~♪

 

自分で言っているよ。

 

 

真牡蠣のホイル焼き

 

確かに旨そう。バゲットに載せてバジル、ナッツのソースでグリル。

 

 

初めての居谷里。酵母と使用米から“マスカットを思わせる芳醇な香りの淡麗辛口”と(外れることを承知で)予想したが、やはり見事に外れた(笑)。この意外性こそ日本酒の醍醐味!また別スペックの居谷里との出逢いを求めて信州路へ繰り出そう!

 

「まずは温泉でしょ」サル💕

 

(おわり)

 

ご訪問ありがとうございます。