サルヒツの酒飲みライフ♪【第254回】
信州亀齢 純米吟醸 山恵錦 無濾過生原酒
製造年月:2024年1月
生産者:岡崎酒造㈱
所在地:長野県上田市
タイプ:純米吟醸 無濾過生原酒
使用米:長野県産山恵錦100%
精米歩合:55%
アルコール:15度
杜氏:岡崎美都里氏
販売価格:1,800円(税別)
※特約店・季節限定販売品
※味覚の表現は飽くまで個人的なものです
ひつぞうです。今夜の酒は信州亀齢。長野を代表する稀少銘柄です。ルートを開拓して入手しました。やはり地元まで足を延ばすのが近道ですね。以下、テイスティングメモです。(3月15日賞味)
★ ★ ★
我が家に信州亀齢がやってきた。純大の金亀と銀亀は酒蔵で購入可能だが、価格で安い純米吟醸がなぜか買えない。この現象、日本酒の世界では珍しくない。岡崎酒造の年間販売スケジュールは決まっている。まずは特約店で確認。あとはそれぞれ店ごとの(ポイント制、抽選制など)頒布方法に従うしかない。
白地に亀甲菱。中央に衒いのない髭文字で“信州亀齢”。この表ラベルが美しい。広島にも亀齢という銘柄があるので敢えての信州なのだろう。
使用米は山恵錦(さんけいにしき)。長野県で生まれた最新好適米(2020年登録)。山田錦、金紋錦(1972年登録)、美山錦(1978年登録)、ひとごこち(1994年登録)が信州亀齢で使われる。山田錦以外は長野生まれ、あるいはゆかりである。それだけ米に対するこだわりが深い。
注いで暫くすると控え目に姿を現す炭酸ガスの気泡。飲んでみる。りんご、メロン、洋梨を感じる王道のカプロン酸エチル系。搾りたての果実にガラス瓶に閉じ込められた季節違いのラムネの味。そして、あぶり出しのように浮き上がる苦味。純米吟醸とはいえ精米55%と綺麗系。そして15%とやや軽め。酒モダニズムの一翼。もしくは綺麗系の極星。
「褒めまくるにゃ」
そうりゃもう。少ない語彙でなんとか表そうと四苦八苦よ。
冬菇(どんこ)の天麩羅
薬味に生姜のオイル漬けを。肉厚で旨い。塩でも天つゆでもいい。
真鯛のカルパッチョ
奇麗な真鯛の半身を手に入れた。鯛の弾力は好みが出る。少し寝かせたものに薄めに包丁を入れ、クラッシュドナッツは多めに。大根の甘酢漬けを添えて。
気がついたら底をついていた。ひと言で括り切れない中信地方の酒。まだまだ愉しめそう。
「そんなに飲んだことない?」
そりゃもう。唸るほどに。
「たのすみ~💕」
(おわり)
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