サルヒツの酒飲みライフ♪【第135回】
信州亀齢 大吟醸39 山田錦
製造年月:2022年2月
生産者:岡崎酒造㈱
所在地:長野県上田市
タイプ:大吟醸 醸造アルコール添加
原料米:山田錦100%
使用酵母:非公開
精米歩合:39%
アルコール:15度
日本酒度:非公開
酸度:非公開
販売価格:3,546円(税別)
※蔵元直営店で購入可能
※味覚の表現は飽くまで個人的なものです
ひつぞうです。今夜の酒は岡崎酒造の《信州亀齢》。その通称“金”です。以前アップした“銀”が美山錦を使った純米大吟醸であるのに対して、こちらは山田錦100%の大吟醸。つまり、醸造アルコール添加です。え?アル添?大丈夫?以前の僕であればステレオタイプな反応を示しました。しかし、必ずしも「アル添=粗悪」ではないことは今では理解しています。果たしてどんな味なのでしょうね。待望のテイスティングです。
★ ★ ★
といったものの、銀を頂戴して既に二週間が過ぎ去った。僕の衰えた舌で時間を超えた水平テイスティングが可能なのだろうか。一抹の不安があるが挑戦してみよう。
精米歩合とアルコール度数は変わらない。あとは使用米の個性の違いか。
やはり美しい。高級感溢れるラベルだ。
「そりゃそうやろ。こんなお酒を自宅用に買うなんて酔狂にも程があるにゃ!」
なんとでも言って。ほんとに狂ってるから。
「まあ。ちょっとくらいなら付き合ってもいいけど」
ホントにちょっとで済むの?
「ういうい」
さっそく開栓してみよう。
※蔵や酒造りについては《銀》の回でメモしたので省略します。
「おう!やっぱりプチプチ弾ける感触があるにゃ」
それ。前回書いている…。
「んと…アルコールは優しい感じかにゃ」
それもなんとなく…。
「じゃ自分で感想述べてにゃ!」
優しい果実味溢れる味。しばらくすると苦味も感じる。普通の山田錦100%の酒のように、米の甘味がやたらに重いということもない。穏やかな酒、飲み飽きない酒かな。
「それも前回の感想と殆ど一緒じゃんね」そんなんでいいんだ
スペックを確認してからの感想は邪道だけど、この特有の穏やかさこそ、アル添効果なのかもね。時にバランスを齎す働きがあるから。
やっぱり同時にテイスティングしないと、違いを見極めるのは無理だった(笑)。
「まあいいじゃん。美味しく飲めれば」
そりゃもう安心して。
「シンプル素材だけど旨味いっぱいのツマミを作った」
砂肝のオリーブオイル炒め
「砂肝は一晩糀に漬けこんだ」
だからこんなに柔らかいんだね。おいしいよ。スライスしたガーリック、すごい量だけど
ま、会社休みだからいいか。
鯖のマリネ、セロリ、パクチーのサラダ
酸味と鯖の旨味が効いているね。生酛系や軽快な酒、なんにでもあう万能惣菜だ。
最後は燻製サーモン、ドライトマト、オリーブの盛り合わせ
「ごめん。これは出来合い。でもメインは別にあるにゃ」
え!まだあるの?
「豚鍋の石狩鍋風」これが旨いんだ
どーいうこと?
高級国産バターを惜しげもなく入れるのち」
まじか…。毎日ちまちま社食のカロリー計算している努力が…。
「別にぜんぶ食べなくていい」明日の朝食になるから
信州亀齢の山田錦大吟醸。火入れ酒でもこれだけ瑞々しい。となると是非とも生酒を頂いてみたいもの。より入手困難なので、いつ飲めることやら。ちなみに鍋はほとんど食い尽くしてしまった。酔った時の食欲の暴走は恐ろしい。
「朝食できないじゃん!」うどん入れようと思ったのに!
(おわり)
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