サルヒツのグルメ探訪♪【第163回】
中華そば おしたに
℡)0742-31-7068
カテゴリ:ラーメン
往訪日:2022年10月8日
所在地:奈良県奈良市市場大路5-4-30
営業時間:日曜夜・月曜定休
(L)11時~14時(日曜:~15時)
(D)18時30分~21時30分
■18席
■アクセス:近鉄橿原線・尼ヶ辻駅から徒歩10分
■駐車場:店横7台+じゅうたん王国隣4台
■予算:1,000円
■予約:不可
■支払い:券売制
《器といい具材といいスープといい…》
ひつぞうです。橿原考古学研究所附属博物館のあとは、京奈和バイパスを北に戻って走ること30分。奈良市郊外のロードサイド店《中華そば おしたに》本店に向かいました。今年の9月には二号店も開業。ビブグルマンにも選ばれた、奈良ラーメン界で勢いにのった店のひとつだそうです。以下、探訪記です。
★ ★ ★
実はそれよりも、天理市内を通過した際に、巨大ショッピングモールのど真ん中に鎮座する彩華ラーメン本店の煌びやかな姿に度肝を抜かれた。一杯のラーメンを食べるために、わざわざ三重県から青山峠を越えた三十年前の夜を思い出した。
田園の中の小屋のような建物だった。噎せ返るような熱気のなかで、先輩たちとともに大皿に盛られた特大を食べたことを今でも覚えている。果たしてこれを旨いというのか。ガキの頃から長浜ラーメンに慣れ親しんだ僕にはその真価が理解できなかった。
豚バラとキムチ炒めが大量に載ったとろみのついたラーメンは、味が濃いだけで如何とも名状しがたい。その麺屋が斯くも立派になって続いていたとは…。懐かしさに背中を押されて、ちょっとだけ寄ってみたくなった。しかし、次いつ来られるのか判らない奈良の街。浮気する訳にはいかない。
ちょうど開店の11時を30分まわったところで到着。田園地帯を南北に走る県道奈良大和郡山斑鳩線に面していた。もしあなたが南から向かうならば、店を通過しよう。「じゅうたん王国」の北側に4台分スペースがある。交通量が多くて、右折して限られた七台のスペースに停めることは難しい。
「一台あいていて良かったにゃ♪」
地方の有名店の鬼行列に何度も遭遇している身としては、いささか緊張の面持ちだったが、行列はなかった。僕らの後に二組続いた程度。
順番になると、スタッフが中に招き入れてくれる。食券制なのでネットであらかじめメニューを選んでおくことをお勧めする。
レパートリーは、醤油、塩、まぜそば。「特製」は味玉を加えて、チャーシューの数が増す。トッピングは追加できる。スープが命なのに残すのは気が引ける。そんなあなたの心を鷲掴みするのが白ごはん。こいつを最後にスープに入れて雑炊にするのだ。
「炭水化物ON炭水化物だにゃ」
普段であれば逡巡するまでもなく即決の、身の程知らずの僕であるが、投宿の夜になんども昼の白米の祟りに苦しんだことを思えば、ここはおとなしくラーメンだけで我慢だ。
おサルは何にするの?
「んと、一番上に書いてあるから特製醤油」
この店は塩そばが極上なんだよ。
「醤油!」
絶対にぶれないね💦。おサル潔い。
「だってさ。薦めたいものを一番に書くんじゃね?」
なるほど。じゃ僕はぶれずに特製塩そば。
拘り抜いた食材ばかりだね。しかも無化調。
待つことおよそ10分。
来ました!憧れ続けた塩そば!
見てください!この穢れなきスープの色。丸鶏から採ったスープなんだよ。塩は三種類のブレンド。さっそく啜ってみる。そして驚く!なんとまろやかで甘味を感じる塩なんだろう。普通であれば鶏の旨味が勝負の要になりそうなものを、鶏はただのBGM。塩だけで勝負している。ラストにトリュフ由来のキノコらしい深みのある香りが鼻腔を抜けるね。掛け値なしで素晴らしい!
「褒めすぎなんじゃね」
惚れこんだ料理はとことん褒める主義なのだ。
「おサルの醤油はどうかにゃ」
味玉とチャーチュー、メンマは同じだね。葱が違いかな。
「こちらもコダワリの醤油がブレンドされてるにゃ」
ほんとだ。コクがあるね。でも醤油辛くない。隠し味はポルチーニだって。あとね。チャーシューに特有の華やかな香りと甘みがあるんだよ。脂ではなくて肉が甘いんだよね。
麺は卵不使用の断面長方形の自家製。この形状の効果だろう。スープによく絡む。そして啜りやすい。
やっぱり噂通りの旨い塩そばだったよ。
「醤油も美味かった!」満足スタ
二人だと一度で二度美味しいからいいよね。あんまり並ばなかったし♪
さて、お腹もほどよく一杯になったし、今宵の宿を目指すことにしよう。果たしてどこでしょう。
ヒント…秘境の宿、極上の湯です。
「もうワカルにゃ」遠インダヨ
(つづく)
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