サルヒツの酒飲みライフ♪「翠玉 純米吟醸 無濾過生」(両関酒造・秋田) | ひつぞうとおサル妻の山旅日記

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サルヒツの酒飲みライフ♪【第120回】

翠玉 純米吟醸 無濾過生

 

製造年月:2022年4月

生産者:両関酒造㈱

所在地:秋田県湯沢市

タイプ:純米吟醸 無濾過生酒

原料米:秋田県産米100%

使用酵母:非公開

精米歩合:50%

アルコール:16度

日本酒度:非公開

酸度:非公開

販売価格:1,600円(税別)

※特約店販売品

 

※味覚の表現は飽くまで個人的なものです

 

ひつぞうです。今夜の酒は《花邑》で知られる両関酒造の別銘柄《翠玉》です。とりわけ無濾過の生は稀少だとか。以下、テイスティングメモです。

 

★ ★ ★

 

テイスティングメモなどと言いつつ、すでに120回。よく飲んだものだ。いや、正確には“よく書いたものだ”である。飲む頻度は以前と変わっていないからだ。こうして味蕾センサーの鈍った舌を鞭打ち、酒屋さんからの俄仕込みの知識で、時には見当違いの感想を抱いたり、保存方法を間違えたり、買っていることを忘れたり、稀少な酒には甚だ申し訳ない失態の数々をしでかしつつも愉しくやっている。

 

 

今回も紫外線防止フィルムに包まれた四合瓶を大事に抱えて帰ってきた。“翠玉”とはエメラルドの漢語表現。その宝石のような味わいを表しているそうな。

 

「すいたま?」サル

 

“すいぎょく”でしょあせ

 

※両関酒造の蔵事情については花邑の回で記したので割愛します。

 

 

なんか気品に満ちているね。めっちゃ美味そう。

 

「紫色は皇帝や高官だけに許された色だよにゃ」サル

 

購入先の酒屋の旦那の説明によると《花邑》十四代イズムを表した作品だとすれば、《翠玉》両関本来の酒質に傾斜した表現なのだとか。

 

「判るのち?」サルムリシナクテイイダヨ

 

迂闊なことは言えないけれど、飲めば判るかもね。

 

 

秋田県産米と記されているだけで原料米はヒミツなんだよ。

 

「開けておくり♪」サル

 

 

綺麗なクリスタルの煌めき。飲んでみよう。

 

 

無濾過の生酒とは言いつつも、含み香は控えめ。甘味、旨味も尖った感じはしない。モダン系の美しさ、滑らかさが第一の波。次第にカプロン酸エチル系のマスカットのような醇香がさざ波のように広がっていく感じだ。

 

「最後はアルコールが引っ張っていくにゃ」サル

 

そうだね。よくよく嗅いでみると、奥底からイソアミル系の香りも広がるよ。このあたりが翠玉の味の複雑さにも繋がっているんだろうか。僕らが“味”だと思っているもののほとんどが香り成分だからね。

 

「ワサビ味のソフトクリームも鼻を抓めば普通の味だもんにゃ」サル

 

ついでにバニラ香も抑えられちゃうけどね(笑)。それでは酒肴を紹介してちょ。

 

 

ナスの豚バラ巻き

 

もはや我が家の定番ね。

 

「今夜のメインは魚だよ」サル

 

 

「太刀魚のバター焼き ドライトマト添え。ちょっとグチャグチャになった」サル

 

十分旨いよ。バターと白身魚の旨味がお酒に合うね。脇にあるの、すだち?

 

「ちゃう。ヘベスだにゃ」サル

 

なにそれ?

 

「宮崎産の柑橘類。種がないのち」サル覚エテニャ

 

ほんとだ。これ使いやすいよ。

 

 

花邑・雄町は蕩けるメロンのようなフルーティさが印象深かったけれど、翠玉は苦みとアルコール感がしっかりしている。もちろん芳醇さは健在だ。このあたりは昔ながらの(好い意味での)清酒のボディがプラスされていたように感じた。

 

先週末も颱風襲来で全然ダメダメな天気だったけど、酒さえあればハッピーな我が家なのであった。

 

「そーいわずにどこか連れてってホシイ」サルオウチハイヤダ

 

つーことで急拵えながら出かけることにした。

 

(おわり)

 

ご訪問ありがとうございます。