サルヒツの酒飲みライフ♪【第98回】
花笑み 純米吟醸
製造年月:2022年4月
生産者:大地酒造㈱
所在地:大分県佐伯市
タイプ:純米吟醸 火入れ
原料米:山田錦100%
使用酵母:協会9号
精米歩合:50%
アルコール:16度
日本酒度:+4
酸度:1.8
販売価格:1,700円(税別)
※味覚の表現は飽くまで個人的なものです
ひつぞうです。今夜紹介するのは大分の《花笑み》。令和元年に復活した大地(おおち)酒造が醸す吟醸酒です。機会あれば飲んでみたい。そう思っていたのですが、意外な処で手にすることができました。以下、テイスティングメモです。
★ ★ ★
雑誌『danchu』の三月号は毎年日本酒特集。なので三月号ばかりが我が家の本棚に並んでいる。22年のキーワードのひとつが“リボーン蔵”。廃業した蔵を気骨の人物が再興する。日本酒離れが叫ばれるなかで、実は新しい波が起きている。《花笑み》を醸す大地酒造もそのひとつとして紹介されていた。
せっかく大分を旅行するのだ。時間さえあれば大地酒造を覗いてみたい。しかし、あまりにも情報がなかった。残念ではあるが、いずれまた逢える日を祈念して大分空港に向かった。そして、一縷の可能性に縋って酒販コーナーに足を運ぶ。すると…あるじゃん。《花笑み》の展開銘柄のほぼすべてが。そして「雑誌danchuで紹介されました!」と賑やかなポップがついていた(笑)。
(綺麗な化粧箱に入っている)
まんまと雑誌の戦略にハマり、後日頂くことにした。“花笑み”とは“花が咲いたような明るい笑顔”を表す。酒さえあれば毎日花笑みだけど。
「いつもニヤニヤしているよ。キミは」
銘柄ごとに表ラベルに異なる花があしらわれる。純米吟醸は百合。花言葉は「純潔」「無垢」「威厳」。
蔵元の池田敬さんは長年酒販業に携わりつつ、酒造りの夢を抱いていたそうだ。後継者不足の大地酒造が廃業の危機にあると知って弟子入り。そこに弟さんが杜氏として合流。令和元年に継承し今に至る。つまり“誕生”したばかりの兄弟蔵なんだよ。
「ふむふむ」ドーデモイイカラハヤクノミタイ
使用米は山田錦100%、精米50%の純米吟醸仕様。酵母は協会9号。スペックも公開されている。想像するに、しっかりした香りと味わいのある王道の吟醸酒。そんな姿が目に浮かぶ。期待が膨らむね。
「ほうほう」ノモウゼハヤイトコロ
じゃ開けよう!
とりあえず磁器の猪口で。
「香りするにゃ。お神酒みたい」
これはイソアミルアルコールの香りだよ。マジックインキに例えられるけど。
「えー!マジー?適当なことばかり言って」
いやいや。ほんとだって。(この会話以前もした気がする)
「でもすぐ収まるにゃ」
そうね。すっきりし過ぎて潔すぎるくらいだよ。余韻はアルコールのみだね。これまで頂戴した大分の酒は、フルーティなちえびじん、芳醇な宗麟、しっかり甘口の八鹿だったので意外だったな。昔ながらの日本酒をすっきり綺麗にした感じ。火入れ酒ということもあるし、これも一つの個性だね。
「いろいろ作った」
アボカドとトマトのサラダ
もはや我が家の定番すな。
ゴーヤ卵とじ
やー。夏を感じるな。
「なんかコメントに気持ちが籠っていないにゃ」
そーかな。
「所望した肴の登場を待っているのち?」
そうそう!これこれ!山本ゆりさんのレシピ、“鶏肉ソテー・クリームソース”。
「鶏もも肉の旨味と生クリームがよく絡んでいるにゃ」
よくできております。ありがとうございます。
「自分でもよくできたと思ゆ」
まあ。たんと飲んでください!
「毎晩飲んでばっかりでダイジョブきゃ?」
一応休肝日設けているけど。(←本質とずれた答えでごまかす)
(おわり)
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