サルヒツの酒飲みライフ♪【第97回】
大山 純米大吟醸 十水
製造年月:2022年6月
生産者:加藤嘉八郎酒造㈱
所在地:山形県鶴岡市
タイプ:純米大吟醸 無濾過 火入れ
原料米:山形県産はえぬき100%
使用酵母:非公開
精米歩合:50%
アルコール:16.5度
日本酒度:非公開
酸度:非公開
販売価格:1,800円(税別)
※数量限定品
※味覚の表現は飽くまで個人的なものです
ひつぞうです。まったく運動せずに自宅で飲み食いしてます。週明けにスーツが入るのか不安。でも飲んでしまう。今夜紹介するのは山形は加藤嘉八郎酒造の《大山》。そのなかで十水(とみず)製法で特別に醸されたのが《十水》です。以下、テイスティングメモです。
★ ★ ★
加藤嘉八郎酒造の創業は明治五年(1872年)。日本三大酒処といえば灘、伏見、西条。それに並び称されるほど、ここ大山は“東の灘”と呼ばれ、酒造りも盛んだったそうだ。かつては数十の酒蔵が集まっていたが、それも今は昔。そうした背景のなかで、当蔵が大店として歴史を築いてきた理由として独自開発した先端技術が挙げられる(HPより抜粋)。昭和48年に自社開発した技術のひとつ、OSタンク(もろみ醗酵タンク)の能力を最大限に活かしたものが《十水》なのだそうだ。
十水(とみず)仕込みとは灘で確立された技術。米10石(1.5t)に対して水10石で仕込むため、水少なめ、米多めになり、通常よりも2~3割米の比率が高くなる。それだけ濃厚な酒にしあがることになる。
平成22年(2010年)に初登場した《特別純米酒・十水》の大吟醸版が今回特別限定リリース。
「ということで買ってしまったわけにゃ」
この十水っていうラベルのインパクトだけで飲みたくなるわけよ。
「超限定って書いてあるしにゃ」
オサルも限定って言葉好きじゃん。
「冷蔵庫の中をどーにかしてほしい」
とりあえず飲まない?
飲む前に抱いたイメージは“ずっしり米の旨味+強烈な後追いするアルコール”。
どう飲んでみて?
「うむ。ズッシリくるアルコール」アウッ
予想通りだね。大吟醸のわりにはあまり吟醸香が立ちませんな。裏ラベルには“フルーティな吟醸香”とあるけど。これはボディのある辛口だね。それも徒に硬く筋肉質な辛口ではなくて、ふくよかで広がりのある辛口。
「食事には合うんじゃない?」なんかまず食う
そうね。伯楽星が綺麗系食中酒の代表とすれば、十水は芳醇ずっしり辛口系食中酒かな。
「そんな言葉あるの?」
今僕が作った。
これなに?
「こんにゃくの昆布佃煮和え」
美味いね。酒のアテにいいよ。
「メインはこれ」
久しぶりに出たね。オサル特製お好み焼き。フルーティ系大吟醸だと反撥しちゃうけど十水は大丈夫そう。なんて、喋りながら飲み食いすると、あっという間になくなるのがお好み焼き。なにか他にある?
「おサル手抜きの冷凍ピッツァ」
冷凍でもいいけど炭水化物&炭水化物は危険なんじゃ?
「いやならいい」
食うけどね。
「じゃ最初から大人しく食え」
10度~13度くらいで頂いたけれど、人肌程度で飲むのがよかったかもね。
「サルはどんな酒だろうと冷酒じゃないとヤダ」
今夜も“婦唱夫随”。
(おわり)
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