旅の思い出「地球の丸く見える丘」銚子ジオパークの旅②(千葉県) | ひつぞうとおサル妻の山旅日記

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ひつぞうです。
おサル妻との山旅を中心に日々の出来事を綴ってみます。

地球の丸く見える丘展望館

℡)0479-25-0930

 

所在地:千葉県銚子市天王台1421-1

開館時間:9時~17時(10月~3月)(年中無休)

料金:大人420円 小中学生360円

駐車場:約200台

 

≪銚子随一の展望台で地球を観る≫

 

こんばんは。ひつぞうです。今夜も銚子ジオパーク歩きの続きです。しかしあれですね。タモリさんのNHK番組「ブラタモリ」が始まった頃は「地層や岩石をネタにして視聴率とれるのか」と自分の地学好きは棚にあげて飽きれていたものですが、世のなか何が当たるか判りませんね(笑)。

 

★ ★ ★

 

さて。東映のオープニングシーンを写真に収めたと思いこんでいた(帰宅するまでそう信じていた)僕は「仁義なき戦い」のオープニング曲を口遊みつつ地球の丸く見える丘を目指した。

 

「なんか歌ってる?」サル

 

うん♪

 

 

真っ平な銚子の街でここだけ小高い。手前の駐車場からふれあい広場をへて丘を目指す。この広場は高神小学校の廃校跡を整備したそうだ。

 

 

銚子の大地の秘密が記されている。この資料が一番判りやすい。12万年前は海の底だった東京湾。銚子の先端は更に古い2億年前の中生代の地層が飛び出した小島だった。最終氷期と呼ばれる氷河期が訪れると海面は低下する。

 

「海の水が凍って海水面がさがったのきゃ?」サル

 

すごいじゃん。正解!

 

「そう書いてあった」サル

 

現在より遥かに低地だったこの時代の関東平野(というより嶮谷の巣)に、古い利根川荒川が大量の土砂を山岳地帯から運び込んで堆積層を作った。氷期が終われば再び海面上昇。こうして銚子浅海の堆積層が形成されて、銚子の先端、つまり、地球の見える丘周辺に陸繋島のように砂洲が繋がり、長い長いドレープラインができたってわけ。

 

「そう書いてある」サル

 

それを云っちゃお終い(笑)。

 

 

クジラの尻尾のようなモニュメントが。

 

 

日比友愛の碑だった。フィリピンのマヨン火山に向いているんだって。

 

 

あれ?こんな場所に一等三角点が。なんとここは愛宕山(点名:高神村)という歴とした山らしい。ってことは今日も一座ゲット?登頂三分だったけど。

 

「建物の中に入れないにゃ」サル

 

ほんとだね。一旦降りるしかないみたい。

 

 

なんと面倒な造りなのだ。そして入館料が要るとは思わなんだ。

 

「でも地元にもおカネを落とさないとにゃ」サル

 

それはそうだ。維持費もかかるしね。それに眺望は最高だった。御覧ください!

 

 

360度遮るものなし。まずは屛風ヶ浦

 

「ズームすゆ」サル

 

 

風力発電施設が無粋だけど…しかたないね。これからはカーボンニュートラルの時代だし。

 

「岩壁が白いにゃ」サル

 

東洋のドーバーとか言われてるね。

 

「大きく出たにゃ」サル

 

地質が全然違うけどね。こっちは泥岩砂岩。英仏海峡は石灰のチョークだし。

 

 

ぐるっと左へパンしてみよう。まずは犬岩方面。

 

 

そして先程までいた犬吠埼

 

 

利根川下流と鹿島灘臨海工業地域。

 

 

見応えのある景観だったよ。

 

★ ★ ★

 

そろそろお腹が減ったので市内の海鮮丼の店へ。銚子といえばひかりもの。

 

 

丼屋 七兵衛

℡)0479-25-3133

 

所在地:千葉県銚子市飯沼町1-26

営業時間:10時~20時(水木定休)

駐車場:斜かいの隅角に2台分あり

 

 

お昼前の往訪だったので並ばずに入店できた。ここは鯖の棒寿司が有名。そんなに食べられないので丼ものを頂戴した。おサルはまぐろ丼。僕は名物・特上さば丼をそれぞれセットで。

 

 

量的には女子向けかな。是非ワサビを利かせたい。

 

 

胡麻と刻み生姜がアクセント。観光客向けの店だけど旨かった。旬の季節に訪れたいね。これからの光ものは脂が載るのでお薦め。マンボウ丼もあります。

 

「食べたばっかりで恐縮だけどもう一軒行きたいところがある」サル

 

食べ物ならぜひぜひ♪

 

 

銚子電鉄 犬吠駅売店

℡)0479-25-1106

 

所在地:千葉県銚子市犬吠埼9595-1

営業時間:10時~20時(水木定休)

駐車場:20台ほど

 

えっ!なにここ。駅じゃん。ただの。

 

「ひつアンテナ低いにゃあ」サル

 

そういえばわらわらと客が入っていくね。

 

「ここのぬれ煎めちゃんこ美味いのちよ」サル

 

おサルみたいにぬれ煎好きじゃないし。買っておいでよ。

 

「判った!いってくゆ」サル

 

(写真はネットよりお借りしました)

 

んで買ったのがこれ。確かに病みつきになる旨さと柔らかさ。しかも巨大。もともと銚子は醤油文化、餅文化。ではなぜ駅の売店で売られているのか。そこには涙なくして語れない秘話があった。

 

~銚子電鉄ぬれ煎劇場🍘~

 

「構成が某国営放送のパクリだにゃ」サル

 

過疎化と娯楽の多様化で平成以降の銚子電鉄は赤字続きのローカル私鉄に陥っていた。そこへきて社長の横領事件や補助金の打ち切り問題、国交省の施設補修指導。いつ破産してもおかしくなかった。しかし、社員は諦めない。副業として始めた煎餅売り。それで危機を乗り越えるしかない。だが、所詮煎餅の売り上げは高が知れている。そう判っていても「買ってください」と声を嗄らす以外に方法はなく、万策尽きて虚しく夜は更けていった。だが僥倖は突然訪れる。ネットでの呼びかけに大きな反響があったのだ。煎餅は飛ぶように売れた。そして、それはいつしか銚子の新しい名物になっていた。

 

「ぜんぶおサルが教えたことにゃ」サル

 

確かに六角さんみたいに鉄道旅を愉しむ男性客もいた。なんだか鉄道旅がしたくなった。近頃新しい愉しみが増えてきた気がする。

 

 

さてさて。時間はあるが詰め込み旅行はしたくない。最後は定番の観光地で〆ることに。

 

「タイ焼きもあったよ」サル

 

どーして買ってきてくれなかったのよ!無類の餡子好きなのに!

 

(つづく)

 

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