旅の思い出「長瀞」(埼玉県) | ひつぞうとおサル妻の山旅日記

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ひつぞうです。
おサル妻との山旅を中心に日々の出来事を綴ってみます。

「長瀞」(岩畳~虎岩)

 

往訪日:2018年9月9日

所在地:埼玉県秩父郡長瀞町長瀞

駐車場:近隣に沢山あります(終日500円)

アクセス:秩父鉄道「長瀞駅」から荒川方面に徒歩1分

料金:無料

 

≪縞模様が鮮やかな虎岩≫

 

こんばんは。ひつぞうです。何かと忙しくてブログ更新できない。ということで

ようやく八塩温泉湯治旅行の続きである。実は秩父の景勝地「長瀞」に足を

伸ばしたのだ。ジオマニアの僕にとっていつかは訪れたい場所だった。

 

どうせ行くなら晴れた日がいい。そして人の少ない時節がいい。紅葉でも新緑

でもない今の時期。絶対少ないはず。この日の秩父地方の予報は晴れ時々曇

り。ただし午前中は山間部は雲が多いと云っていた。ずばり的中(笑)。

 

そして長瀞はいつも大盛況だった。

 

「全然読みが当たってないにゃ」サル

 

(岩畳に佇むおサル)

 

長瀞は川くだりでも有名。是非トライしたかったが、すでに予約客でいっぱい。

詰めが甘かった。

 

「いつものことだにゃ」サル

 

ま、今回の一番の狙いは有名な「虎岩」を観察することだからね。川下りは冬場

に炬燵を囲んで乗ることにするよ。

 

ご存知のように長瀞渓谷は「ジオパーク」に認定されていて、地質学的に興味

深い露頭が幾つもあるんだ。個人的には

 

「虎岩」

「前原の不整合」

「紅簾石片岩の大露頭」

 

これらは是非抑えたかった。ただ登山と同じで天気が好くないとボルテージが

上がらない性格なので、この日は「虎岩」だけ観察することにした。

 

 

川くだりの他にカヌーやカヤックに興じる若者たちが沢山いたね。まだ暑い

もんね。

 

 

長瀞駅のそばにある岩畳を起点に上流側に歩くコース。一般観光客は岩畳で

記念撮影がすんだらそのまま帰ってしまうようだ。ったく。それじゃ意味ないよ。

 

「君とはね。目的が違うのよ、みんな」サル

 

 

至る処に甌穴が存在する。覗いたらすんごく巨大なカエルがいたそうな。

 

「怖かっただよ」サル

 

 

暫く歩くと岩畳は尽きてしまった。道は左岸側に続いている。整備された遊歩

道を歩いていく。もう物好きなオッサン(僕)か、嫌々ついて来る主婦(おサル)

か、知らないうちに来てしまった迷い人くらいしかいない。さっきまでの喧噪が

嘘のようだ。

 

 

ここから再び河川敷におりるようだ。

 

 

おー!あったあった。

確かに波打った虎斑模様の岩があるよ。看板などないので、それと知ら

なければ素通りしてしまいそうだ(笑)。

 

 

この岩は「地殻変動によって褶曲してできたもの」という解説を以前読んだ

けど、(上の写真のように)ミルフィーユ状の扁平な片岩の堆積層だった。

 

 

上流側は突然緑色の三波石に変化する。面白くない?

 

「ぜんぜん」サル

 

 

この辺りは虎岩と三波石が互層になっている。

 

 

虎柄に見えるのは、浸蝕によって浪形に抉られることで、見る角度によって

うねった縞々模様に見えるからじゃないかな。

 

 

因みに水平な圧縮力には弱いようで、方形の亀裂が綺麗に入っている。

大きな地震が発生した跡だね。ま、断層のある場所は継続して地震が起こ

りやすいってことだ。

 

聞いてる?

 

 

誰?この人にビール売ったの?コンビニなんかないけど。

 

「近くの宿泊施設で譲ってもらった」サル

 

凄いね。酒にかける執念が…あせ

 

 

一時間ちょっと居ただろうか。ようやく晴れてきた。なかなか面白かったよ。

思ったより荒川の川幅は狭かった。帰りは車道に出てアスファルト道を戻

った。

 

さて。三連休どう過ごそう…。

 

(終わり)

 

いつもご訪問ありがとうございます。