平成24年㋀31日発行 角川書店
261ページ 書き下ろし
デビュー作
★★★★☆ 4点:個人的な感想
↑画像は文庫ですが、読んだのは単行本です。
【あらすじ】
幼馴染で親友同士。
芸能のバイトから、有名になっていく親友。
距離が出来てしまったふたりだが、再会して・・・
【感想】
加藤シゲアキ氏の文章がとても気に入ってしまったので、
この本も読んでみました。
デビュー作ということですが、
文章が良くて、
つづられた世界に、ずっと浸っていたい気持ちでした。
物語は、後半かなりしんどかったです。
個人的な理由もあります。
私は、この作者の文章が好きです。
どの言葉で表現しようか、
真摯に選んでくれているような気がします。
例えば、
「ざらついた天井がにじんで滑らかになっていくのを
僕はしばらく眺めていた。」
上を向いて、涙がにじんでいく様子だけでなく、
心情も表現されていて、読んでいて心地いいです。
私は見ていませんが、映像化されているようです。
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