これ、いいな♪ -2ページ目

これ、いいな♪

縁があってわたしが出会ったものたちを書いています。最近は、自分の忘備録にしています。

2012年10月15日発行 株式会社文藝春秋

327ページ 書き下ろし

★★★*☆ 3.5点:個人的な感想

 

 

 

【あらすじ】

ガリレオシリーズ

短編4編

 

【感想】

多分、再読です。

内容はすっかり忘れていますが。

 

相変わらず、よくトリックが考えられていて、

さすが東野圭吾氏だと、思わされます。

 

けれど、ガリレオシリーズって

原作である小説の方が、ドラマに寄ってきています照れ汗

 

この後ネタバレ

 

とても違和感を感じたのは、

最後の事件で、

後輩のため場合によっては、

湯川が殺人の罪を犯す覚悟をしていたとか、

解決の場面の流れがいかにもドラマチックで、

不自然なような、違和感を感じてしまいました。

 

私は初期からガリレオシリーズの読者なので、

途中から、だんだん湯川が変わっていっているように思います。

それも違和感の原因のひとつかもしれません。

 

 

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2016年8月10日 株式会社文藝春秋

文庫311ページ 短編集

★★★*☆ 3.5点:個人的な感想

 

 

【あらすじ】

女探偵葉村晶シリーズ

短編6作と本の紹介

 

【感想】

私は単行本派なのですが、

この作品は、文庫しかないのかもしれません。

単行本が見つけられませんでした。

 

初めての葉村晶シリーズです。

読んでみたいと思っていたのですが、

シリーズのどれから読んだらいいのか調べていると、

ほとんどのレビューに

「後味が悪い」と書いてあって、ためらっていました。

私にとって読書は娯楽です。

娯楽で嫌な思いをしたくないと思っているのです。

 

でも、実際読んでみたら、特に悪い後味はありませんでした。

 

始めて読んだ感想としては、

独特の軽さとノリがあって、

それが合う読者だったら、とてもおもしろく読めると思います。

私は、このシリーズの初心者なので、

もう少し読んでみようかと思いました。

 

 

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2016.9.30発行 株式会社KADOKAWA

316ページ

★★*☆☆ 2.8点:個人的な感想

 

 

【あらすじ】

刑事の中戸川は、ある一家殺害事件を担当する。

それは15年前に起きた未解決事件と、酷似していた。

15年前の事件を担当した、嘱託の元刑事久井と捜査を行う。

二つの殺人事件の犯人、そしてその関係は?

そこには驚くべき真相があった。

 

【感想】

あらすじはとても面白そうなのですが、

展開に無理があるような、スムーズに話が進まない印象でした。

ものすごく風呂敷を広げたのに、

真相はそれほどではありませんでした。

 

 

このあとネタバレ

 

私、犯人側に警察関係者がいる設定、嫌いです。

警察がかかわってたら、捜査に影響するし、

無理目が展開もできてしまうので、ズルいし。

警察は正義であってほしい、その方がオモシロイ。

 

もうね、は?結局そういうこと?な展開でした。

 

 

 

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2020.8.5発行 光村図書出版株式会社

358ページ エッセイ

 

 

【あらすじ】

78名の作家によるエッセイ

 

【感想】

私は、エッセイはほとんど読みません。

今回は、文章を味わいたくて読んでみました。

 

これだけあると、

書かれている方に興味がないと、つまらないだろうと感じるものや、

ただの感想や考えや、日記みたいに感じるものもありました。

 

多くあった追悼の中、特に面白かったのは、

 大沢在昌氏 『生島治郎さんの手紙』

 生島治郎氏への追悼でした。

 

専門分野の方で面白かったのは、

 管啓次郎氏 日本経済新聞9月29日より

 『動物の命を思う夏』

 記録として、印象に残った分を残します。

 「戦争とはヒトの生殺与奪権を国家がにぎる恐ろしい機会だが、

  動物たちの生殺与奪権はつねにヒトが独占してきた。

  そしてヒトは、ふだんそのことの正当性を疑いもしない。」

 「生命という大きな約束事の中にあって、

  近代以後の人間がやってきたことは

  明らかに度を超しているのではないか。」

 深い言葉です。考えさせられました。

 

こちらも専門分野の方です。

 金田一秀穂氏 『平成最後の年』

 元号について書かれたエッセイです。

 いい文章で、読んでいて楽しかったです。

 

日常を描かれたエピソードでは、

 ほしよりこ氏 『行動せねば…思い知る』

 入院を体験し、ご自分の日常について書かれていましたが、

 どこにでもあるような私たちの生活に

 思いを馳せるようなお話でした。

 

 

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H25.2.28発行 角川書店

279ページ 書き下ろし

★★★☆☆ 3点:個人的な感想

 

画像は文庫ですが、読んだのは単行本です。

 

【あらすじ】

女性アイドル亜希子は、大物俳優と不倫関係にあった。

そのスクープ写真を撮ろうと狙う巧。

自分の所属するグループでの立ち位置に苦しむ亜希子。

妻を亡くし、心に傷を負ったままの巧。

 

ある出来事から、二人は出会い、

そして心を通わせることになる。

 

【感想】

私は、加藤シゲアキ氏の文章が好きです。

物語より、彼の文章に惹かれて作品を読んでいます。

 

けれど、この作品は期待外れでした。

私が読みたかった文章はありませんでした。

 

物語は、私の好みではありません。

芸能界の裏側を描かれているような、

アイドルの気持ちや苦悩も描かれていて、

そういう部分は、おもしろいと感じる人は多そうです。

 

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2017年9月20日発行 新潮社

268ページ 書き下ろし

★★★☆☆ 3点:個人的な感想

 

お借りした画像は文庫版ですが、読んだのは単行本です。

単行本は読んでいません。

伊坂氏は、文庫化するときに内容を書き換えられることがあります。

 

【あらすじ】

一人の男による一戸建て籠城事件が起きた。

事件の犯人、人質、警察、

そして関わった人たちには、

それぞれ事情と背景があり、

事件は意外な方向へ進んでいく。

 

伊坂作品でおなじみの、黒澤も登場。

 

【感想】

伊坂氏は、デビュー作が衝撃的で、

その後の作品が面白く、傑作で、

ある時期、かなりはまっていました。

 

けれど、伊坂作品は、もういいかなと思っています。

 

伏線の回収やトリックは、なるほどと思うものがありました。

けれど、行間まで語ってしまっているような部分や、

なんていうか、「さすがは黒澤」っていうような、

人が死んだり誘拐されたりしているのに、

登場人物が軽口や冗談を言っていて、

そういう部分が、私にはもう楽しみきれないのです。

 

人が亡くなったとか、事件は、

やっぱり悲しかったり、人の気持ちが入るところであって、

軽く笑いながら通過することが、

(たとえ作り話だとしても)私には違和感があります。

 

 

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2018年1月25日発行 NHK出版 381ページ

2016年2月から2017年9月「河北新聞」他連載

★★★*☆ 3.5点:個人的な感想

 

 

【あらすじ】

善人で知られる男性が殺された。餓死だった。

続いて、人格者で知られる男性も同じように殺された。

異様な連続殺人事件に隠された、切なすぎる真相とは。

2021年10月1日実写映画公開。

 

【感想】

最後まで読んでよかったです。

実は、途中まで読んで、2~3日放置しました。ニコニコ汗

事件が発覚し、犯人が分かり、動機も分かり、

あとは警察が逮捕するだけ、のように想像し、

気持ちが中だるみしてしまったのです。

 

とにかく読み切ろうと手に取り、最後まで読んでみて、

別の方向に話が進み、うまく設定されているなと、納得しました。

 

映画は見ていませんが、

このお話なら、泣けるんだろうな、と想像します。

 

この先ネタバレ

 

早々に犯人も動機も書かれていて、

違和感のある書き方ではありましたが、

意外にあっさりした話だなと思っていました。

 

けれど、ミスリードしてどんでん返しを仕掛けていたんですね。

それにしては、途中単調になっていましたが。

 

それでも、矛盾に思う点も、うまくカバーされていたし、

計算して書かれているんだと納得したので、

読んでよかったと思いました。

 

生活保護の話は、作り話にしては、悲しいエピソードでした。

現実には起きないように願うばかりです。

 

 

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ちょっとした環境の変化があって、

しばらくブログを書いていませんでした。

 

個人的な感想と記録のつもりなので、

気まぐれで暢気なものです。照れ

 

ただ、アクセスしてくださっている方がいらっしゃって、

私のこんな自分の記録のようなものを

読んでくださることに、

とてもうれしく、ありがたい気持ちでいっぱいです。

 

少しですが、読んだ本もありますので、

ひとりよがりな勝手な感想ですが、

書いていきたいと思います。

 

アクセスしてくださった方、

本当にありがとうございました。

 

 

 

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2014年3月31日発行 角川書店

258ページ 書き下ろし

★★★*☆ 3.8点:個人的な感想

 

 

【あらすじ】

子供の頃、天才子役として活躍していたレイジ。

けれどプライベートでは、

他の子どもたちのような生活が出来ていなかった。

そんな時出会った個性的な大人たち。

 

大人になったレイジにとって、

それは宝物のような思い出だった。

 

【感想】

ジャンルとしては、青春小説です。

主人公の名前がレイジというので、

なんだか勝手にクールなイメージを持っていましたが、

名前からの印象とは違う、

切なく、愛おしい子供時代と青年の物語でした。

 

加藤シゲアキ氏の文章に惹かれて、

最近立て続けに読んでいます。

 

この作者の物語は、

文章も心地いいですし、

登場人物や物語が、優しくて、とても好きです。

まだ読んでいない作品もあるのですが、

これからも読んでいきたい小説家さんです。

 

 

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2015年7月31日 東京創元社

書き下ろし 411ページ

★★★☆☆ 3点:個人的な感想

 

↑画像は文庫ですが、私が読んだのは単行本です。

けれど、表紙は同じのようです。

 

【あらすじ】

新聞社を辞めてフリーになった大刀洗万智。

事前取材でネパールに向かう。

そこで事件に遭遇し、取材をしていく中で、

いくつかの事件や、彼女に影響を与える人々に出会う。

 

【感想】

フリーライターになった女性が、

事前取材でネパール滞在中、

偶然にも王族殺害事件に遭遇します。

これは実在の事件で、謎の多い事件とされているので、

とても面白そうな設定です。

 

けれど、その事件を掘り下げるということはなく、

街中を取材するのですが、目新しいこともなく、

とにかくとにかく退屈でした。

 

半分くらい読んだところで、

やっと主人公に事件が起きるのですが、

いったいどんな話なのか、

どこを楽しんで読めばいいのかわからなく、

期待も持てず・・・

 

なんとか我慢して読んでいると、

残り2割くらいのあたりで、

ようやくいくつか起きた小さな事件が解決して、

少し面白くなっていきます。

 

けれども、謎解きの場面は、

女性主人公が犯人と2人で、直接対決という形で、

無防備すぎるシチュエーションもちょっと現実味がなく、

気持ちが入り込めませんでした。

 

物語の中で、

ジャーナリストとはとか、報道についてとか、

色々問いかけられ、

考えさせられる部分はありました。

 

主人公の女性が、フリーライターになって、

最初の取材、という物語、として

読んでいったらよかったのかもしれません。

 

大刀洗万智は、『さよなら妖精』という作品に登場しています。

 

 

 

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