雫井脩介『犯人に告ぐ3 紅の影』読んだ! | これ、いいな♪

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縁があってわたしが出会ったものたちを書いています。最近は、自分の忘備録にしています。

★★★☆☆ (個人的な感想:★3点)

2019年8月25日 双葉社

【あらすじ】

シリーズ3作目。

神奈川県警捜査官巻島が、

前作取り逃がした主犯格リップマン淡野を追う。

 

【感想】

読み終えてしばらくの間、とても微妙な気分でした。

途中中だるみしながら、

やや強引なネットテレビ捜査に違和感も感じつつ、

それでも後半盛り上がり、わくわくもしました。

けれど、終わってみたらがっかり感がぬぐいきれず。。

 

本作では、犯人側の淡野が描かれています。

2ではクールで頭の切れる、

けれど人物像がつかみきれない淡野でしたが、

生い立ちや2の事件後や、周りの人達との関係が描かれることで、

その人物がくっきりと浮かび上がっていました。

 

それでも私は、犯人側の人物や背景を知ったところで、

人を陥れる犯罪を犯す人間を、肯定したくはありませんけど。

 

 

この物語は、続編があるのではないかと思います。

警察組織に入り込んでいる、犯罪組織の一員「ポリスマン」の正体を、

やっぱり物語にして明かしていただかない事には、

読者は納得できないでしょう。

少なくとも私は。

 

 

この後、ややネタバレ含みます。

テレビを使った公開捜査につながった時は、感動しました。

「おぉ。そう来たか!」って。

それから数ページはわくわくしながら読み進めたのですが、

・・・これ、途中で終わってるよね?ショボーン

事件は解決していないし、巻島たちがどうなったのかわからない。

消化不良のままでした。

 

続編に期待します。

 

 

うさぎ   うさぎ   うさぎ           うさぎ   うさぎ   うさぎ