という言葉を知ったのは、たまたま見つけた、フランス・パリを拠点とする世界最大級のホスピタリティグループ・アコー社のプレスリリースに書かれていたからです。

同リリースでは、

各地方のメジャーな観光中心地( =「母屋(おもや)」)の一歩先には、まだあまり知られていない「離れ(はなれ)」と言える場所があります。旅路の中で、自然豊かな “絶景”や、地域に根付く“伝統や文化”、地元の“人々”との触れ合いなどを楽しむ「#はなれ旅」で、 “自分なりの未知の日本”の魅力を再発見してみてはいかがでしょうか。

と説明されています。

海外のホテルグループというとヒルトンやマリオットなどアメリカ系の都市型ホテルを思い浮かべますが、色んな国から成るヨーロッパが拠点のアコー社が、

全国23か所一斉開業日を2024年4月1日(月)

として大々的に事業展開するのは、「はなれ旅」ビジネスに勝算があるからでしょう。

同社のwebsiteを見てみると、例えば、

  • いにしえから続く景色を巡る奈良・橿原の旅へ
  • 絶景と温泉に身をゆだねる浜名湖畔の静かな休日
  • 八ヶ岳の壮大な自然、心地良く過ごす八ヶ岳山麓でのくつろぎ時間

など確かに地域のド真ん中の観光地から「離れ(はなれ)」た場所のホテルも運営しています。

 

奈良の代表的な観光地である大仏殿や猿沢の池界隈ではない橿原神宮、熱海や伊豆からは離れていて直ぐに浮かぶのが鰻の浜名湖、山登りイメージの強い八ヶ岳などは、確かに、物理的、イメージ的に「離れ(はなれ)」ていますが、そこで楽しんでもらう為に、

  • 橿原神宮神職、長倉健一さんと巡る内拝殿正式参拝
  • 冒険家・鈴木 克章さんと行く無人島いかり瀬カヤックツアー
  • 星空案内人・山田 智史さんと満天の星空をひとりじめ

などを数千円の追加料金で提供しているのは、元々の宿泊料がそれなりの価格設定だから出来るのかもしれません。

そこで、こういったことを人吉球磨で実現する方法を考えてみます。

まず、人吉球磨のホテルや旅館が個々にアクティビティを提供するのは難しいですし重複は無駄ですが、分担しながら地域のコンテンツ全体を整備して、多くの旅行者に知ってもらうことならなんとかなりそうです。

既に、アクティビティジャパンさんでは、地域ごとのアクティビティの予約が出来るようになっているのですが、人吉球磨で紹介されているのはラフティング系が殆どなので、1回楽しんで貰っても、その後が続きません。

 

つまり、リピーターになり難いのです。

これを解決するために、


地域ごとのアクテビティを1箇所でまとめる


ことで、次から次へと「お楽しみ」を繰り出して行きます。

具体的には、水上村の旧 水上村観光協会が紹介している「天然ヤマメ釣りの学校」は同村のwebsiteに行かなくても、人吉球磨の総合的な観光情報サイトに掲載して、旅行者が選べるようにしてみましょう。

 

当ブログで紹介・提案した、相良三十三観音野生の柿狩りツアーも宜しくお願いしたいのですが、予約は先行各社に任せるにしても、受けた以降のバックエンド系業務は地域で一括対応できるよう整備すれば業者が手配し易くなり、旅行者も自由に選べますから、


人吉球磨に行けば毎日飽きることが無い

 

ということとなって、結果として宿泊施設の需要も高まります。

「はなれ旅」に話を戻すと、熊本県では母屋は熊本城です。

でも人吉球磨こそ正に「離れ(はなれ)」の資格十分なわけで、大きな流れがやってきたのかもしれません。