秋晴れに恵まれた先週末は、あちこちで彼岸花が一斉に咲きこぼれ、



この時期に開催される相良三十三観音廻りに文字通り「花を添え」ていました。

ここで「相良三十三観音って何?」という方の為に、人吉市役所のウェブサイトから引用しながら説明しますが、
 

人吉球磨地域にある35の札所にそれぞれご利益のある観音様が祀られています。各札所は現在も地域住民によって守られており、春と秋のお彼岸の時期には一斉開帳が行われています。

 

とあります。

人吉球磨下の観音様の全体Mapや今年度の開帳状況は、それぞれを参照いただくとして、特色は、多くの観音様で近所の方(主に最寄りの寺の檀家さん)が交代して、

 

お接待と言って簡単な食事やお茶を出してくれる

 

習わしがあることです。

しかし、今年度は、

 

豪雨災害の影響及び新型コロナウイルス感染症拡大に伴い、一部の札所におきまして開帳自粛、すべての札所におきましてもお接待を中止して開帳いたします。※開帳自粛の札所はお堂の外から参拝することは可能です。


にて、例年とは違った形でしたが、名物のお接待目当てではなく「純粋な気持ち」で出かけてきました。

行先は、球磨郡にある十八番の廻観音です。

旅行サイト「じゃらん」では、

 

お堂と川辺川の景観は三十三観音中絶景

 

と称されています。

選んだ理由は、相良三十三観音の紹介をするにあたり、一番とされているところから始めようと思ったからです。

基本情報は、所在する相良村のウェブサイトに、

 

葺き屋根のお堂が建つ崖上からは川辺川の激流が見え、まさに絶景です。

 

と紹介されているので、それを見て貰います。(本日、youtuberとしてデビューしました)

 

 

続けます。

 

近くには「かっぱの墓」があり、お堂には室町時代のものと思われる鉄製の菊花文の鰐口が下げられています。正面の石灯篭は江戸時代に寄進されたものです。ご本尊は木造聖観音立像、蓮台には二体の小仏像も立っています。安産・ほくろ・牛馬の守護にご利益があると信じられています。
※かっぱの墓 廻り集落の路わきに祀られています。横には「廻りサカマの河童伝説」が書かれた看板が設置されています。

 

私も何枚か写真を撮ったのですが、地元の株式会社協和印刷さんの豪華なPV的動画の方が分かり易いので、こちらを紹介します。
 

 

先の相良村のホームページにあるように、相良村には、他に4箇所の観音様があり、車で回れば半日程度です。

しかし、2021/09/22 (水)付けの人吉新聞の社説に、
 

接待も地域によっては負担になっていた。郡市の観光資源として各札所に駐車場が整備され、バスツアーの団体も訪れるようになり、
大量のお茶を用意し、湯のみを洗ったりと堂守の住民たちは大わらわ。はたから見ても大変そうだった

 

とあったし、各観音様とも駐車スペースが限られている、或いは全然無いかもしれないので、当ブログでは、

 

  • 公共交通機関(バス・鉄道等)
  • 徒歩
  • 自転車


で訪ねる相良三十三観音廻りを基本方針として、今回の廻観音にもバスと徒歩で出かけ、手前の上園観音(うえんそんかんのん)にも立ち寄るコースを紹介します。

1.[出発/行き]JR人吉駅~(バス)~上園観音
 

9:02 JR人吉駅から産交バス五木線 (人吉産交~川村駅入口~茶湯里温泉前~上田代)に乗車

9:34 永江で下車して、目の前の加登住商店で飲み物等の買い物

 


9:35 永江橋を渡って郵便局の手前を右折



9:45 道なりに行くと10分程で上園観音にたどり着く

       ※付設されたトイレが使える(常時かどうかは未確認)ので、必要に応じて用を済ませておく。

2.[行き]上園観音~(徒歩)~廻観音
 

 

10:00 郵便局迄戻って国道445線(といっても普通の道です)を渡って正面のチャペルの方向に進む

    ※途中の観音様に手を合わせて隣の相良南小学校川辺分校の跡地を見る

10:30  途中で渡る橋からの風景を眺める

 



11:00廻観音に到着



3.[帰り]廻観音~(徒歩)~巡る(バス停)~(バス)~JR人吉駅

11:20 廻り観音(orかっぱの墓)を後にして巡る(バス停)に向かう

11:41 産交バス 五木線(頭地~大谷~人吉電力所前~人吉産交の)バスに乗ってJR人吉駅に戻る

12:06 JR人吉駅着

時刻表は2021年9月26日時点での(土日祝祭日)データです。
JR人吉駅~五木村方面には3本のバスが出ており何れでも今回のルートに利用が可能ですが、帰りの時間を考えてプランを立てる必要があります。
万一、バスに乗り遅れた場合には、相良村にあるタクシー会社「むつみ交通」(0966-35-0205)に迎車の相談をしてみて下さい。

尚、相良村にある残りの3つの観音様も含めてとなると徒歩では厳しいのでサイクリングコースとして別の機会に紹介します。