今年も今回を含めて2回となりました。

最後になる前に、肥薩線の近況を報告します。

 



今月上旬のニュースを読んでいたら、たまたまなのかもしれませんが、会員にならなくても全文を読める日本経済新聞の記事「豪雨被害の肥薩線、再生策調査・検討へ JR九州や熊本県」があったので要点をまとめてみます。

  1. 肥薩線の復旧に関する検討会議が開催された(2022年3月、5月に続く3回目)
  2. 同会議においてJR九州から6つの検討課題が提示された
  3. 鉄道を軸に地域振興に取り組むための再生ビジョンや利活用策のとりまとめに向けた調査、検討をすることとなった
  4. 具体的な復旧策やスケジュールは示されなかった
  5. JR九州の負担は25億円で確定した
  6. 肥薩線は被災前の19年度に年9億円の赤字を出している

順番は前後しますが、事実関係から押さえてゆくと、復旧工事のJR九州さんの負担は25億円で確定しているのは、当ブログで書いた通リで変わっていませんし、八代~吉松間の年間赤字が9億円(今後はもっと増える?)だったことも含めて、既に報告の通りです。

そして今回の会議のポイントは、

JR九州から6つの検討課題

の提示があったことなのですが、だから、(文脈から恐らく)熊本県と地元自治体において、

再生ビジョンや利活用策のとりまとめに向けた調査、検討

を今から始めると言わざるおえなかったものの、

具体的な復旧策やスケジュール

までは提示できなかったのでしょう。

当ブログでも、こことかここのの記事において、

乗客を増やす努力の一部を地元が担うことも必要
肥薩線が復旧した後を「どうするのか」

と指摘しているのを関係者に読んでいただいていないのかもしれません。

でも2回目の会議の後から半年以上空いたので取り敢えず年末にバタバタと3回目の会議を開いたところ、JR九州さんから条件提示を受けて慌てたということではないとは思います。

署名活動も大事ですが、具体的な利用客増について検討する時間があった筈なのに、このような状態で年を終えるのは残念です。

むしろ大きく考えて、

も含めて検討するくらいの意気込みが欲しいところです。