よくわからないけどなんだかつらい人も読んで欲しい本『世界一やさしい依存症入門』 | ダブルケア・介護と子育てにがんばるあなたが気楽になれる場所

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15年の介護と子育てのダブルケアを経験した介護コンサルタント野嶋成美がダブルケアを楽にするヒント、孤独になりがちな毎日から解放されるヒントを、肩の力が抜ける遊び心を交え提案します。

 

こんにちは。

北海道札幌市の介護と子育ての同時進行・ダブルケア支援研究者の野嶋成美です。

 

 


 

『世界一やさしい依存症入門』読み終えました。

読み終えて「読んでよかった」と強く思った一冊です。

依存症だけではなく、よくわからないけどなんだかつらい人も読んで欲しい本でした。

 

 

 

 

こちらの本は14歳の読者に向けて書かれています。

本に書かれているのは依存症の話なのでハードですが、

優しくわかりやすく、誰にでも読みやすくなっています。

 

 

内容は依存症だけではなく、全てに通じると私は思いました。

それは自立について書かれたことが全てに当てはまると思ったからです。

 

1人で歯を食いしばって頑張ることが自立ではないのです。(中略)

頼れる人をどんどん増やして、その助けを借りながら生きていくことが自立です。

(「世界一やさしい依存症入門」より抜粋)

 

この文章、子どもだけではなく、依存症だけではなく、全てに通じると思いませんか?

 

 

 

 

もう少し読み進めていきますね。

本書の中で第6章「依存症の根っこにあるもの」の中で

「依存症は人に依存できない病」という項目があります。

 

依存症の根っこには、必ず、歪んだ人間関係があるのです。

僕は、こうした歪んだ人間関係には「否定される関係」「支配される関係」「本当のことを言えない関係」の3つのタイプがあると考えています。

 

この3つの関係に共通しているのは「自分を傷つける関係」なのです。

もしこの3つの関係が家族ならば、日常的に傷つけられていることになります。

それはやはり辛いことです。

 

 

第7章「社会と依存のいい関係」では

 

・当たり前を疑う

・依存症はなくならない

・失敗しても、終わりじゃない

・ありのままの自分を許す

 

依存に対してこうあってほしい社会が書かれています。

ここは一番お伝えしていきたい箇所です。

特に「当たり前を疑う」

今だからこそ、必要なことだと思っています。

 

 

 

 

ここまで読み返すと、支援側の見方になっていて自分でちょっと苦しくなってしまいました。

依存症経験のある過去の自分が「そんなこと言われても」ってつぶやいてます。

本を読んでいるときは感じていないので、私の書き方が間違っちゃったみたいです(反省)

 

 

なので、私のブログでは伝わりづらいと思いますが、

『世界一やさしい依存症入門』は読んでいて癒される本です。

依存症と思っていなくても、なんとなくしんどいなと思っていたら読んでみてください。

行間から優しさが溢れている本ですので、おすすめです。

 

 

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