参考資料828 | シフル・ド・ノストラダムス

シフル・ド・ノストラダムス

ノストラダムスの暗号解読

“獣”の数字666
「文明社会ではかつて例のないショッキングな政治的事件を、これからわれわれが目撃することが、古代の予言者たちの書物から、はっきり読みとれる。
 予言者たちによれば、あと数年以内に文明世界の経済は、地球上に大領土を持つ“イスラム帝国”の同意や、同帝国の出す制約条件抜きでは、活動できなくなるという。
 イスラム教の宗教的、政治的、軍事的大発展に火をつけたマホメットその人以来絶えて見られなかったような宗教的熱狂の大波に、全産油国が飲みこまれるというのだ。
 イランはすでにイスラム共和国である。この国で起きている異常な宗教的熱狂のありさまは、定期的にテレビで放映され、いまや周知の事実だ。古い信仰が復活し、この二十世紀によもやよみがえるとは想像もしなかった戒律に、人びとは従っている。
 ただ古代の予言者によれば、この世界帝国の中心になるのは、イランではなくイラクである。しかも、帝国の首都はバグダッドではない。現在見捨てられている古代遺跡バビロンが、まもなく再建されて首都となるはずだから。
 帝国はインド亜大陸のパンジャブ地方まで達し、アラブ諸国、トルコ、アルメニアからカフカス山脈にいたる地域、エジプト、リビア、チュニジア、モロッコ、それにスペインの一部までが、合意か征服のどちらかで、合併されるだろう。フランス本土さえも侵攻を受ける可能性がある。
 この勢力拡大は、復活した“イスラム帝国”がふるう軍事力と経済力の結果、突発的にはじまる。それは同時に、世界各国が採用する平和政策のために、短期間で成功をおさめるだろう。
 イスラムの勝利は、迅速で華々しいものだが、長くはつづかない。弁証法的唯物論という政治哲学に蝕まれるからだ。権力と富の果実が人民にも分配されないとしたら、現代では権力も富も無意味だと、征服軍兵士はすぐに悟ることだろう。
 イスラム復活の性格は、マルクス主義が力を伸ばすにつれ変化するはずだ。そしてハルマゲドンと破壊に突入する準備として、世界史における最後の大連合が形成される。
 新聞記事を丹念に読めば、こうした事態がほんとうに起きつつあるのがわかって興味深い。」
「Ⅴ・ダンスタンの終末大予言(下)」ヴィクター・ダンスタン著・幸島研次訳より

感想
>文明社会ではかつて例のないショッキングな政治的事件を、これからわれわれが目撃することが、古代の予言者たちの書物から、はっきり読みとれる。
>新聞記事を丹念に読めば、こうした事態がほんとうに起きつつあるのがわかって興味深い。

この本の原文は1984年に書かれたもので、1992年に「終わりの時」が来ると述べているが、全く来ませんでしたな。

>予言者たちによれば、あと数年以内に文明世界の経済は、地球上に大領土を持つ“イスラム帝国”の同意や、同帝国の出す制約条件抜きでは、活動できなくなるという。

シンクロニシティーとして、現在の「イスラム国」と考えると面白いかもしれないが、そんな大帝国になる前に消滅してしまう可能性の方が遥かに高いだろう。(フセイン政権みたいにね。)

このままでは詰まらないので補足。

戦慄の『諸世紀』第2巻79番
「ここに衝撃的なひとつの詩がある。
 いまから440年前、大予言者ノストラダムスが書いた詩のひとつ。彼のメイン作品『諸世紀』の第2巻79番に、さりげなく残されているつぎの詩である。

縮れた黒いひげを持つ男 アンジャンにたよっている男
彼は残酷で傲慢な部下たちを従えている
大きなシーランが遠い場所へ連れ去る
セランの旗のもとの人質全員を

中略)かくて先の詩、4行目の「セランの旗」は、おそらくイスラム教国を表したものだろう、という強い推定が出てくる。
 そこに4行目のつづきを重ねると、そのセランの旗の下、つまりイスラム教国の支配下に、どうやら多くの「人質」(原句 captifs・自由を奪われた囚われた人たち)がつかまっているらしい。
 そしてその人質をかかえたイスラム教国の支配者らしい人物は、「縮れた黒いひげ」を生やし、「残酷で傲慢な部下たち」を従え、しかもミサイルや戦車やジェット機で支えられている。ということになってくるのだ。」
「ノストラダムスの大予言・中東編」五島勉著(1990年11月)より
補足:http://ameblo.jp/hitorinomeaki/entry-12034837944.html

おまけ