『髪がかり』(2008日本)
2008年6月6日(金) Q-AXシネマ
『髪がかり』(2008日本)
http://www.ponycanyon.co.jp/kamigakari/
髪を切ってもらう、そこから始まる新しい人生。同じ電車に乗り合わせる三人の若い男女。偶然通りかかった理髪店で散髪したことから別人のように生まれ変わり、三人の人生の機運はググッと盛り上がりを見せ始める
1番手は私立学校の総務課に勤める沙紀(野波麻帆)。30歳を間近に控えて主任の肩書きだが、弱気なお人好しで後輩や他部署から雑用を押し付けられている上、上司からは不正行為の片棒を担がされている損な役回り。
ところが、商店街のレトロな理容室で散髪したところ、髪と眉のアレンジによってツッパリお姉キャラに大変身。職場では後輩や上司に物言う主任に生まれ変わる。喫茶店で巨大パフェを楽しむ野波麻帆(変身前)がかわいい。総務課で悪人課長を懲らしめる野波麻帆(変身後)がかっこいい。
2番手は大学四年生の俊介(加藤和樹)。就職活動中だが、面接でマニュアル通りの受け答えしかできず、出口の見えない苦しい状況。
ところが、商店街のレトロな理容室で散髪したところ、当世風の中世的なニュアンスヘアが、昭和の勤め人のような古風なメンズスタイルに変貌。帰りに名画座で観た昭和の映画スター“イイカゲン男”になりきる加藤和樹がとってもおかしい。“イイカゲン男”を嬉々として演じていて好感度大。
3番手は製薬会社の本社に勤める大人しいOLかえで(宮地真緒)。独り暮らしをしているが、ピッキングの被害にあったことから日常生活に不安を感じ始める。
ところが、商店街のレトロな理容室で散髪したところ、犯罪者にも立ち向かう勇気が出るようなショートにイメチェン。防犯グッズを揃え、護身術を磨く宮地真緒がボーイッシュで、キリリと美しい。再び現れた空巣犯を追い詰める姿が頼もしい。
3編を通じて、ほぼ同じセリフながら謎めいた女理容師に扮した夏木マリが確かな存在感を示す。その正体は謎のままだが、その腕前が“髪がかり”であることは間違いない。また、随所に見え隠れする昭和テイストが味わい深い。
『髪がかり』(2008日本)
監督:河崎実 『日本以外全部沈没』
出演:夏木マリ、野波麻帆、加藤和樹、宮地真緒
配給:エクセレントフィルム
上映時間:1時間43分
公式サイト:http://www.ponycanyon.co.jp/kamigakari/
Q-AXシネマ
渋谷区円山町1-5
Q-AXビルB1F・2F
TEL:03(3464)6277
劇場サイト:http://www.q-ax.com/
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