「夢か現か」と書く。「夢か現か幻か」と続けることも。
「うつうつ」の省略形で、半ば覚め、半ば眠っている様。
「うつらうつら」「うとうと」。
賭け事に・・・(女性に・・・)現を抜かす。
それだけに心を奪われてしまうことだ。
「うつ=現」は、死んだ状態に対して生きている状態を言う。
現=現実、正気、本心。
美しい、虚ろ、移ろう・・・なども「うつ」だけど、どれも
心を奪われたりする。 こじつけっぽくもあるけれど。
源氏物語でお馴染みの「空蝉(うつせみ)」蝉の抜け殻の事。
つまり、「蛹」だ。
現し臣(うつしおみ)➔うつそみ➔うつせみ(現人)、で
その当て字が「空蝉」である。 魂が抜けた虚脱状態の身。
人間の場合、寝入ってから1~1.5時間すると、完全に深い
睡眠状態に入る。 これがノンレム睡眠、つまりレム睡眠で
はない睡眠ということだ。
これに引き続いて、脳波や眼球運動では覚醒時と同じような
状態の眠りが訪れる。 これを「ノンレム睡眠」と呼ぶ。
rapid eye movement=目が速く動く。 電車内等でよく
目にする「急行」のことだ。 頭文字で、「rem」。
レム睡眠は、疲労の回復よりも、心の歪みを回復させる。
日常の意識下に潜んでいる欲求などを、夢によって解放して
いるのだ。 つまり、心の健康にとって大切なものである。
ノンレムほど深い眠りではないので、「夢うつつ」状態➔
意識がぼんやりしており、夢か現実か区別し難い状態だ。
そんな時に体験するのが、「正夢」だったり、枕元に神様や
故人が座ってたりするするのだ。 夢枕という。