ひーちん@介護士と申します
認知症ケア・介護施設エピソード
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愛する人を待ち続ける心
ひろ子さんは76歳
認知症・要介護1です
ご主人は
5年前に癌で亡くなっています
ひろ子さんは
ご主人が
既に亡くなっている事を
理解できていません
亡くなったご主人が
まだ帰ってくると
思っています
毎日のように
ご主人を
待ち続けているのです
特に印象的なのは
ひろ子さんが食事の際に
毎回
一口分の食事を残す
ことです
私:
「ひろ子さん
あと一口残ってますよ
召し上がらないのですか?」
理由を尋ねると
いつも同じ答えが
返ってきます
ひろ子さん:
「お父さんがね
まだ帰ってきていないから
これはお父さんの分」
と・・・笑顔
必ず一口残します
ひろ子さんにとって
ご主人は
まだ帰ってくる存在
なのです
その一口分の食事は
旦那さんのために
取っておく
深い愛情の表れなのでしょうか・・・
彼女の心の中では
旦那さんとの時間が
止まったままなのです
ひろ子さんのご主人は
目が不自由な方で
いつもひろ子さんは
ご主人の手を引き
目の代わりになっていたと
ひろ子さんの娘さんから
伺っています
私は
その一口分の食事を
見るたびに
ひろ子さんの
愛情と寂しさを感じます
先日
いつもと同じように
ご主人が
亡くなっていることを
伝えたところ
急に
ひろ子さんの目が
真っ赤になり
涙がうるんでしまいました
ご主人の死を
受け入れたのか
それとも
再び悲しみが
湧き上がったのか
正直
私にはわかりません
ただ
彼女の表情からは
深い感情が伝わってきました
認知症は
記憶を奪いますが
愛情や感情までは
奪うことはできない
ひろ子さんの行動は
人間の本質的な
優しさや愛情を
再確認させてくれます
介護は
人の思いを尊重し
少しでも安心して
過ごせるように
サポートしていくもの
ひろ子さんが毎日
旦那さんとの再会を
楽しみに待つ姿を
見守りながら
彼女に寄り添い続けます
ひろ子さんは
今日も
ご主人の帰りを
待っていました
「これはお父さんの分だから」
彼女が心の中で
旦那さんと共に
生きていることを知り
その愛の形を
尊重したいと思っています
ご訪問ありがとうございます
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