最期の手紙
2021年12月
肺がんにより
86歳で父は亡くなりました
亡くなる2カ月前
10月の事
父:
「ひーちん
誕生日おめでとう!
字が間違っているかも
しれんぞ」
少し照れた顔で
手紙をくれました
今日は
母の誕生日
私の誕生日は6月です
肺がんの進行と同時に
認知症の症状も
かなり進んでいました
日付や曜日
昼夜の感覚も
少しづつ
分からなくなって
いた頃です
私:
「あ!お父さん
覚えててくれたんだ
ありがとうね」
生活も
不活発になっては
いましたが
父親らしさは健在
7本の指で
包丁を研いでくれていました
事あるごとに
私の話を
よく聞いてくれる
穏やかで優しい人
その時父からもらった手紙です
自分の死期が
近い事を
分かっています
母を心配する気持ち
私たち三人姉妹が
仲良く元気で暮らす事
この1枚に
沢山の思いが
込められていました
当時は
手紙を直ぐに
読むことが出来ず
色んな思いが
溢れて
辛かったです・・・
【手紙の全文】です
修正なしで
ここに綴らせていただきます
令和3年10月19日(土)
一年の過ぎるのが早く思えて仕方が無い・特別に性しい事も無く医者え行くのが、1つの仕事に思えて来る・ひーちんは現役だから忙しい生活を・まあ大変かも知うないが必ず子供は母親を良く見ているから自分の子供に親をよく見ているから大丈夫だ・この年令になって本当に我が子だと信じている。この先○○さん(母の名)だって皆様にお世話になるでしょう宜しくお願いします・一人より二人二人より三人と皆んな元気で・今なら少し変だと思った時が今なる事だって・皆んな充分に気を付けて皆んなで共力して皆んな元気で今後も楽しい顔会わせを計画を考えて遠くは無理です。
何度も何度も
書き直し
「一生懸命書いていたよ」と
母から聞きました
ノートの切れ端です
誤字もあります
文章も少し変です
認知症の
肺がん末期の父が
最期にくれた手紙は
私の一生の宝物です
毎年の父の日
「今年は何を贈ろうか」
品物選びも
楽しいものでした
亡くなってから
3回目の父の日
昨日
和雑貨やさんで
かわいいロウソクを
見つけました
選んだのはコチラ
「沢山の有りが灯ろうそく」🕯
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