朝は爽やかでとても気持ちがいい!

今日を生きていける事に胸が震えるよ。

どんな事をして前に進もう
どんな話を君とできるだろう


花畑の蓮華草を踏み倒して歩く気分さ。

鼻歌なんか歌いながらね!
蟻の列みたいな。
ひっきりなしに続く
細い人並みを
腹ばいになって
頬杖付いて
ニコニコしながら見ている。


時折指で
そのところどころ
人影の途切れそうなところを
二本指を
クロスさせながら
行列の上空を進む。
どこからか、そして
どこまでも続く人影は
とても面白く、
しばらくそうやって
過ごしていた。


やがて25分を過ぎたあたりで


列をなぞる指先に鈍い感触が襲う。

液体の滑ったような 生暖かい
感触

列から指を放し
指先を
眺めようとした瞬間

自分の指が巨大化すると同時に
背中が圧迫されはじめた。



助けを求めようと
目を挙げた先には


指先で弄んでいた
それらの人影が

ゆらゆら

私が動き出すのを

ゆらゆら

体をくゆらせながら待っていた。
街へ向かう列車は
時間を告げると軽快に走り出した。

大晦日の駅は初詣客で賑わい、
あなたの見送る姿が埋もれていく。


列車が物音を立て故郷を去るとき、
いわゆる後悔が少し
ボクの中を駆けるたけれど、

そんなの一瞬だった。

故郷の分厚い雪に囲まれた
追いつかない街並みより

ボクを待つ輝かしい生活が

ボクをかき立てるのだから!