「Re-START TOUR 2022~Get over the wall~in 東京」 | ヒトデ大石のなんとなくレポート置場

ヒトデ大石のなんとなくレポート置場

2011年8月「ヒトデ大石のどんなブログにしようか検討中。」からタイトル変更。
ライブイベント、舞台観劇のレポートを中心に書いていこうというブログ。
以前はmixiが主戦場だったけど、今はこっちが主戦場(笑)

【レポート】「燃えこれ学園 Re-START TOUR 2022~Get over the wall~in 東京 前半戦Final」@新宿ReNY
 
必達動員目標……300人
 
今年4月に発表された、ツアー前半戦Finalでの目標人数。
彼女たちをなんとなく知っている者からすれば、現実的な目標設定と思うだろう。
 
だがそれ以上に燃えこれ学園を長く応援する広報委員(ファンの総称)にとっては、因縁のある数字となる。
 
時は遡ること五年前……2017年4月。
4年目を迎えた、当時の「萌えこれ学園」は日本武道館単独公演を目指す「Go to 武道館」と呼ばれる一連のライブシリーズを開始した。
 
新宿ReNYにて開催された「1stSTAGE」、この時の目標人数は今回と同じ300人!
その結果……301人でクリア。三ヶ月後の「2ndSTAGE」に駒を進めた……。
 
その後「Go to 武道館」シリーズ、グループ名変更し「燃えこれ学園」となり、コロナ禍における制限下の活動、そして「Re-START」2000人お届け企画の成功を経て……今、彼女たちは再びこの「300」という数字に挑む。
 
会場はあの時と同じ、新宿ReNY。

因縁のある数字に舞台!
待ち受ける先にあるのは歓喜か、それとも……。
 
燃えこれ学園にとって約三年半ぶりの「単独公演」の開始は刻一刻と迫っていた!
 
今回は9/6に行われた「燃えこれ学園 Re-START TOUR 2022~Get over the wall~in 東京 前半戦Final」の様子を中心にレポートします。
 
 
●燃えこれ学園 単独公演直前主催ライブ!
 
早速、本編の様子をお送り……する前に、15時から始まった「単独公演直前主催ライブ!」の様子から語っていきたい。
 
イベント名は呼んで字の如く(笑)
この手のワンマンライブの前に主催ライブが行われるのは、どこの界隈でも良く見る話だと思う。
 
だがこのイベントの特色は、トップバッターにいきなり主催でもある燃えこれ学園が登場する点にある。
 
よって開場直後から多くの客層……主に広報委員が大挙して集合していた。
本当にざっと見積もった限りではあるが40~50人はいただろうか?
この主催はもちろん共演者もいたので、皆が皆、広報委員では無かっただろうが、それでも平日昼間からこれだけの数の人数を集めるのは凄い事である。
 
開演時間の少し前には、燃えこれ学園メンバーの掛け声が舞台袖から漏れて、会場内は拍手に包まれる。
そして15時の開演時間、當銘菜々の「気を付け!礼!」の後にOPSEが流れ……横一列に並んだメンバーの中心に熊野はるが堂々と立つフォーメーションで登場。
 
このフォーメーションと言えば「BRAVE」
英語の歌詞が印象的な同曲、ロック色全開の入りとなった。
 
このまま一気に熱さ全開で加速していくか……と思いきや、二曲目は「恋の魔法」
先程のカッコよさからは一転し、今度は彼女たちのかわいらしさがふんだんに盛り込まれた。
 
そう思ったら三曲目に「夢幻華」という、また激しい楽曲に……。
最初から色んなタイプの燃えこれ学園を惜しげもなく披露する構成となった。
 
前半三曲を終え、メンバーが次々とあだ名と名前を名乗るショートバージョンの自己紹介、そしてMCとなる。
ここでは熊野はるがMCの中心となるが、ステージ両サイドのスモークが突然吹き出す演出で会場が大爆笑。
実はPAのフジマエンジェル(燃えこれ学園の楽曲製作なども担当)が装置を操作しているのだが、事前に聞いていなかった熊野はるはややお怒りだった。
そしてこのスモークに実は一番驚いていたのが、熊野はるの正反対に位置する三浦千鶴。
この時は少しスモークの位置から、やや下がる程度だったのだが……。
 
こうしてMCを経て後半。
まずは全国ツアーのタイトルにもなっている「Re-START」を熱唱。
 
そしてラストにこの日レコ発となった「Peeeace!!!」で締める流れ。
この楽曲の中盤までは、ほぼ完璧な流れと言って過言ではなかった。
だが曲中のセリフを山田みつきが言えなかったり、最後のポーズで蒼音舞がよろけて最後は転ぶなど暗雲が立ちこめる(汗)
 
会場はそのあたりのツッコミで笑いに溢れていたが、果たしてこの後の本番は大丈夫だったのか……!?
 
単独公演前の大いなる盛り上がりと一抹の不安(?)を覚え、単独公演直前主催ライブでの出番を終えた……。
 
なお長らく腰の治療のため椅子に座ってパフォーマンスを続けていた高未悠加は、このステージにて椅子に座ってのパフォーマンスを終了。
この後、久々に立った状態でのパフォーマンスを披露する事となる。
 
 
【セットリスト】(燃えこれ学園 単独公演直前主催ライブ!)

1.BRAVE
2.恋の魔法
3.夢幻華
4.Re-START
5.Peeeace!!!
 
 
こうして(いきなり)燃えこれ学園が出演を終えた、単独公演直前主催ライブだが、この後は4組の出演者が会場を盛り上げる。
 
(以下、出演順)
 
・SIR
正式名称は「サンスポアイドルリポーター」。現在は7人体制。
燃えこれ学園とは4月にツーマンライブを敢行するなど、親交が深いグループ。
なおリーダー・利根さやなは「Re-START」の振り付けを完コピ出来るレベルである。
 
・d-girls
現在は5人体制。トランス系楽曲を中心としたダンスミュージックに乗せて歌って踊るのが特徴。
コロナ禍前から燃えこれ学園の主催ライブ(定期公演)でゲストに呼ばれるなどしていた。
 
・99%LOVER
3人組ダンス&ヴォーカルユニット。
2018年の結成以来、メンバーの途中加入、卒業が無く長らくオリジナルメンバーのみで活動をしているのも大きな特徴。
メンバーの香月まゆかが、蒼音舞とは古くから縁がある間柄。両者とも久々の共演を喜んでいた。
 
・BANZAI JAPAN
47都道府県天下統一アイドルとして活動。
燃えこれ学園と同じ2014年結成。大人数グループという共通点がある。
広報委員の中でも、兼任でファンをしている者も多い。
 
それぞれのグループのステージについては割愛しますが、どのグループも大いに主催ライブを盛り上げてくれました。
会場は熱気に包まれたまま、単独公演直前主催ライブは無事終了。
 
この後の本番「燃えこれ学園 Re-START TOUR 2022~Get over the wall~in 東京 前半戦Final」へと続いていく……!
 
 
●休憩(?)……そして本番前
 
……と言いつつも、一度、準備のため会場の外へ出なくてはいけないので、この後も残る広報委員は移動。
(もっとも広報委員はほとんどが残ったと思われる)
 
その多くが会場付近の某コンビニにて飲食物を購入していた。
 
……というのも、この新宿ReNY、西新宿のオフィス街にあるものだから、他に集まるような場所が無い(笑)
それでも束の間の休息と単独公演の開場時間間際まで広報委員同士談笑しつつ、英気を養うのであった。
 
そして再び訪れた、新宿ReNY。
昼の単独公演前主催には間に合わなかった広報委員も含め、多くの客層が既に会場前に詰め掛けていた。
 
この時の入場は、チケットの購入順に順番に会場に通される……。
 
すると会場の前方は先程の単独公演前主催には無かった椅子が用意されていた。
(主に新宿ALTA KeyStudioで行われる)昨今の燃えこれ学園の配信ライブでお馴染みの椅子席である(笑)
 
だがこの日がいつもと違ったのは、Cチケット(一番高額。手数料抜:9,000円)の購入者は前方の椅子席(どこの椅子でも着席可)に座り、Bチケット(手数料抜:4,000円)などは後方で立ち見という構図になっていた。
 
この会場では頻繁に見られる「前列」指定と思えば分かりやすいと思う。
 
もっとも席の有無や立ち位置の違いなどは関係無く、会場後は徐々に前方から埋まっていき、開演直前には多くの広報委員で埋め尽くされていた。
 
この時点で会場には……少なく見積もっても100人はいただろうか。
 
しかし冒頭の必達動員目標の数字を覚えているだろうか……。
 
 
300人である。
 
 
正直、ここの会場にこの時、集まっている人数では到底、動員目標には到達しなかっただろう。
 
そう……この会場にいる人数「のみ」では。
 
 
やがて近づく開演時間。
燃えこれ学園の楽曲BGMに乗せてクラップを打ち始めたりして、会場のボルテージは上がりつつあった。
 
定刻となり、昨今の配信ライブでお馴染みの注意事項がモニターに映し出される。
新宿ALTA KeyStudioで行われている配信と違い、大きなモニターは無いので、いつもよりかなり小さなモニターを会場にいる誰もが凝視する。
 
そして注意事項の後で流れたのは……「Get over the wall」の文字。
 
燃えこれ学園の未来を掛けたライブが……幕を開ける!
 
 
●燃えこれ学園 Re-START TOUR 2022~Get over the wall~in 東京 前半戦Final
 
OPSEが流れて、それまで椅子に座っていた前方の広報委員もほぼ総立ち。
会場のボルテージは最高潮に達しようとしていた。
 
そして9人のメンバーがフォーメーションについて最初に歌ったのは「ミラクる☆妄想がーる」
昨年度から「そろそろMIX」という問題作(?)を盛り込んだ(ある意味で)現在の燃えこれ学園を象徴する楽曲である。
 
……ここでその場に居た者、そして配信を通して見ていたであろう者、誰もが気付く違和感があった。
前述の通り、ステージの上に立つメンバーの数は9人。
燃えこれ学園の現在のメンバー数は10人……そう、あのメンバーが不在だった……。
 
熊野はるがいない。
 
ピンクのジャケットが印象的な熊野はる。
その存在感は言わずもがなだが、居ない時もまた非常に分かりやすい。
 
楽曲によってはメンバーが構成等の都合上抜ける事は多々あるし、現在は熊野はるが参加しない楽曲も存在する。
 
だがこの楽曲においてソロパートもしっかりある彼女がいないという事で……
 
「何かやる」
 
多くの広報委員は察した。そしてその予想は的中した。
1番のサビが終わる直前には、更に数名のメンバーがステージの袖に掃けた。
そして始まる「そろそろMIX」
 
そして上手から現れたのは……力士の着ぐるみを着て力走する熊野はる(笑)
その後ろからは「頑張って!」「負けないで!」と言い帽子を被って伴走する仲川つむぎと蒼音舞。
反対の下手から「出陣じゃー!」と叫びながら、ステージを横切る仙台の有名戦国武将風の成田麻穂。
その先に現れた河童に扮した佐々木千咲子……。
 
既に意味が分からない(笑)
まぁ戦国武将風の成田は仙台、河童の佐々木は遠野(岩手)を連想させるし、力士熊野は蒼音舞生誕祭以来の再登場(笑)
仲川、蒼音の伴走者は時期的にも、台詞的にも某24時間テレビのマラソンを連想。
そういう意味では前半戦の総集編……だったのか?(笑)
 
その後、2番歌い出しの稲森のあが何故か熊耳のカチューシャつけていたり、當銘菜々は何故かリレーのように走っていたり……。
そして力士熊野の先にはゴールテープが張られ、熊野のゴール直前、突然、佐々木が地球儀持って「レボリューション!」と叫ぶ……。
 
……一体何を見せられたんだ(笑)
動員目標:300人の重要なライブの冒頭数分で、自分たちは一体何を見せられたのだろう(笑)
 
この後のパートを歌う三浦千鶴が、心なしか笑いをこらえているようには見えるのは仕方ない(笑)
 
とにかく冒頭から色々詰め込み過ぎ!(笑)
一曲目の途中まででこの状況を、この文量にしないと語り切れないくらい、笑いに全力を傾ける燃えこれ学園がおかしいと言えばおかしいのだ!(笑)
 
しかし本当の意味でおかしいのは、この三浦のパートを歌い終えた後に、さっきまでの河童は無かったかのように、しれっと自分のパートを歌う佐々木千咲子の存在だったりして(笑)
それは他のメンバーにも言える事で、力士着ぐるみを脱いだ熊野はるはこの後、自身のソロパートにいつものピンクのジャケットで復帰している(笑)
 
……という事で、いきなり情報量が追い付かないレベルで一曲目「ミラクる☆妄想がーる」は、高未悠加が久々に立ってパフォーマンスをしているという感動を一瞬にして吹き飛ばすほどのインパクトをもって終了した(爆)
 
しかし本当の意味での燃えこれ学園の凄さを感じたのは、二曲目以降。
二曲目に歌ったのは「恋の魔法」
ちょっと甘酸っぱい歌詞をしっかりと歌い上げるその姿はまさに「王道アイドル」そのもの。
これが本当にほんの数分前まで、お笑い要素全振りだった「正統派バラエティアイドル」を自称するグループと同じ姿だろうか?(笑)
「そろそろMIX」のお笑い要素は、この時のステージの上の彼女たちには微塵も感じなかった。
 
続いて三曲目にかなり久々の選曲となった「恋時雨」
なおこの楽曲は自分の推しである蒼音舞の歌い出しの楽曲。イントロが流れる前のフォーメーションを観た瞬間から、一気にテンションが上がったのを覚えている。
この楽曲は燃えこれ学園の人気曲「夢幻華」のアンサーソングの位置づけで、燃えこれ学園の楽曲の中でも一、二を争うレベルの和ロックテイストの激しい曲調である。
各メンバーの力強い歌唱と非常に激しい振付が印象的で、会場を魅了した。
 
こうして冒頭三曲が終了。
既にこの段階でかなりお腹いっぱいな、ジェットコースターのような構成を見せられた。
恐らく普段の配信ライブでもお目にかかれない構成だったと思う。
 
ここで各メンバーが自己紹介。
クラスごとに別れて、配信ライブではお馴染みの一人一人の長めの自己紹介となる。
 
なお前述したように高未悠加がこのステージから椅子に座らず、楽曲を絞りながらも立ってパフォーマンスする事が発表されると、会場からは暖かい拍手が沸いた。
 
こうして全員の自己紹介を終えたところで、熊野はるの口から「発表があります!」との事。
ドラムロールの後に発表された、その内容とは……。
 
 
動員目標:300人……達成!
 
 
会場にいたメンバー、スタッフ、そして広報委員をはじめとする多くの客層が喜びを分かち合った。
 
前述の通り、会場にいた客層は大よそこの時間でも100人は超えていただろう。
もしかしたら自分が少なく見積もっただけで、実際はもう少しいたかもしれない。
しかしこの会場だけでは、申し訳ないがどう多く見積もっても300人には達していない……でも早々に300人達成の報告となった。何故か!?
 
……今回の動員目標はこの場に居ない……配信ライブのチケットを購入者の数も含まれているからだ!
 
(事前に公式に発表されていた事だから、大袈裟に言う事じゃないけど・笑)
 
よって会場にいた人数が300人に達していなくても、売上の集計結果が運営にはこの時点で届いており、早々の発表に繋がったと思われる。
しかしながら通常、この手の発表はイベントの終盤に発表し、フィナーレに向けて大団円を演出するのがセオリーだと思っていた。
 
良くも悪くもこのタイミングでの発表に驚いた広報委員、客層は多かったと思われる。
一方でこのタイミングでの発表だったから、この後のライブを心置きなく楽しめるというメリットが広報委員、客層、そして何より(恐らく本当に結果を知らなかったであろう熊野はる以外の)メンバーにはあったはず。
 
メンバーの表情も心なしか、プレッシャーから解放されたように活き活きしているように見えた。
 
自己紹介、動員発表を経て再びライブパート。
仲川つむぎの歌い出しから、一気に加速していく四曲目「again」から再開。
力強いロック調の楽曲に乗って、メンバーたちの熱唱が会場に響く。
 
続いて五曲目「Lost in Time」
佐々木千咲子のどこか切なくも力強い歌い出しから、一気に楽曲の世界に引き込まれていく。
彼女たち自身が主演を務めた映画「ゴブンノイチ人生」の主題歌だった事もあり、どこか切ない青春がフィードバックされる。
 
そして六曲目、冬の訪れを彷彿とさせるような前奏が印象的な「オルゴール」
稲森のあの切々と歌い上げる歌い出しから始まる同曲。
中盤以降の蒼音舞のハモリや、立ち位置が目まぐるしく変わる振付など見所が多い。
まだ残暑が厳しい夏の残り香が漂う会場が、この時だけは季節を先取りしているように感じた。
 
ここまで三曲をいつものようにこなす、9人のメンバーたち。
……この三曲(厳密には三曲目「恋時雨」も含めて四曲)の間に高未悠加の姿は無かった。
 
これまでなら上手側に椅子に座りながら参加していた彼女の姿が無いのは、その光景を見慣れた者にしてみれば違和感があっただろう。
また彼女のファンである「ゆうかフレンズ」の心中は、察するに余りある。
だがこれも彼女自身が選んだ道。
 
今はどこか寂しさも募るだろうが彼女の選択を尊重して受け容れつつ、またいつかこれらの楽曲でのパフォーマンスに戻れるその日を信じたい。
 
そんな高未悠加がステージに再び登場したのは七曲目、この日レコ発となった「Peeeace!!!」
生徒会長・當銘菜々と、現メンバーでは最も後輩の山田みつきが中心となって引っ張る同曲。
メンバー全員の弾けるような笑顔と、元気な姿が非常に素敵で観ているこちら側まで笑顔になれる感じがした。
また高未は初めて立った状態でこの楽曲のパフォーマンスを披露したのも、注目ポイントの一つだった。
 
四曲連続で終えたところでMCが入る。
実はここが最後のMC。
當銘菜々の口からここから終盤という言葉が出て、ステージはラストスパートにかかる。
 
この時、メンバーの立ち位置から多くの広報委員、客層が次の客層を察するが……。
 
ここで熊野はるが「あほぅ!」と、突然叫んでいる(笑)
 
だがこの「あほぅ!」発言、配信見ているだけでは、なんで言っているのか分からない方も多数いたのではないかと思われる。
実際、自分もアーカイブ見直して「これじゃなんで言っているか、わからん」となった(笑)
 
実はこの時、次の楽曲を察した、この楽曲の大ファンの某お客さんがちょっと強めに床を踏んでおり、実はその振動が結構会場でも響いていた。
 
今回の会場、新宿ReNYは階下に飲食店が入っている事もあり、現在は声出し、またコロナ禍の前からジャンプが禁止の会場である。
そういう事情もあっての、熊野はるの(愛情こもった?)注意の一言が「あほぅ!」発言である。
 
決して意味も無く特定の客層を罵倒したり、いぢったりしたものではないし、むしろ「先生」としての本分を熊野はるは果たした事を補足したいと思う。
(なお当の某お客さんも終演後、きちんと物販にて謝った模様である事も追記する)
 
そんな某お客さんが高まった楽曲が、八曲目「夢幻華」
 
恐らく声出しOKなら「キター!」と、前奏の瞬間で誰もが叫んでいたであろう。
現在でも燃えこれ学園の中でも屈指の人気曲である同曲。
三曲目に歌った「恋時雨」と同様、和ロックの激しい曲調ではあるが、こちらの楽曲には各メンバーから滲みだす艶やかさが非常に印象的。
この時、ステージに立ったメンバー一人、一人の指先まで流れる所作の数々が、ただ盛り上げるだけでなく見ている我々まで魅了した……。
 
そして続いて歌ったのはツアータイトルにもなっている九曲目「Re-START」
この楽曲については、もう説明がいらないくらい。
恐らくコロナ禍になる前後から、今の燃えこれ学園を象徴する一曲として歌い続けた楽曲。
 
そうこの楽曲があったからこそ、この楽曲が2000人もの人に届いたからこそ、今回のツアーに繋がった。
 
きっとこの場にいた一人、一人が、そして配信を通じて観た一人、一人が様々な想いを抱え、見つめていたと思う。
 
そんな「Re-START」を抑えてラストに歌ったのが「すき!すき!好き!!」
燃えこれ学園の原点とも言える同曲。
メンバーの愛情が歌詞の全てにこもっている。
そして客席側からも、愛情がこもった口上が送られる……。
下手側に上がるボロボロになったスケッチブックには、長年叫んできた口上が掲げられる。
当日、現地では声は出せなかったけど、きっと多くの広報委員は口上を心の中で叫び、そして最後はこう叫んでいただろう……。
 
「大好きだ―!」
 
歌い終えると同時に、ステージの両サイドからスモークが吹きあがった。
ただスモークが吹きあがりすぎて……ステージが見えなくなった(笑)
 
そんな一幕を経て、熊野はるから更にお知らせ。
 
2023年3月28日、白金高輪SELENE b2にて、ツアーFinal開催……予定。
 
決定じゃなく「予定」で締めるところが、ちょっと締まらなかったが(笑)
いずれにせよ、今回の動員目標達成で次に繋がったものと思いたい。
 
そして「燃えこれ学園 校歌」を斉唱!
最後の「オレモー!」の直後……ステージの両サイドから再びスモークが!(笑)
この日最後のスモークという事で全部使い切る勢いで出し切って……スモークが晴れた時、いつもなら下手側一番端にいる熊野はるが何故か中央にいた(笑)
なお終始、このスモークの被害を受け続けた(上手側一番端の)三浦千鶴はすっかり警戒して、この頃になるとステージの後方に下がるようになったり、その隣の稲森のあと立ち位置をチェンジするなど脅える様子を見せていた(汗)
(これで彼女がスモーク嫌いにならないで欲しい)
 
その後は本来は校歌前に実施する予定だった記念撮影を経て「燃えこれ学園 Re-START TOUR 2022~Get over the wall~in 東京 前半戦Final」の幕は無事降りた。
 
 
【セットリスト】(燃えこれ学園 Re-START TOUR 2022~Get over the wall~in 東京 前半戦Final)
 
1.ミラクる☆妄想がーる
2.恋の魔法
3.恋時雨
4.again
5.Lost in Time
6.オルゴール
7.Peeeace!!!
8.夢幻華
9.Re-START
10.すき!すき!好き!!
 
ED.燃えこれ学園 校歌
 
 
●総括及び所感
 
燃えこれ学園の未来を掛けたライブは堂々と目標を達成して終了した。
 
まずは必達動員:300名達成して「おめでとう」と伝えたい。
だけど一広報委員としては「ほっとした」という心境の方が強い。
 
過去に現地観覧の動員のみで達成した数字。
燃えこれ学園的にもここで立ち止まる訳にはいかなかったと思うし、今後の事を思えば軽くと言わないまでも、超えるべき数字だったと思う次第。
 
そして最終的な現地観覧、配信の動員数は……。
 
373人
 
正直(あくまで個人的な)予想よりも大幅に上回っていた。
五年前の達成時のように301人など、ギリギリ上回るよりは数的余裕もあり、それ自体はとてもいい事だと思う。
 
実際の現地観覧と配信の数字が分からないので、割合は不明だが、ただ体感的に現地も結構多くの客層がいたとは言え200人いたかどうか……。
それを踏まえると今回、配信チケットでの割合は高い割合を示したのは間違いないと思っているし、この結果を受けて、今後、燃えこれ学園の活動の方向性が大きく変わってくる可能性が出てきた。
 
これまでコロナ禍における救済措置的な一面が強かった配信ライブが、今回の結果を受けて、本格的に燃えこれ学園の主力コンテンツになってくるのではないか。
いや既に今年度の時点で従来の「定期公演」を復活させるのではなく、有観客の「配信ライブ」として継続という事を考えれば既にそうなりつつある。
ある意味、今回の結果がその方向性の「答え」を導きだしたと言って過言でないかも知れない。
 
ただ一方、彼女たちのこれまでの活動の中心はライブハウスでのライブ活動であり、現在も応援を続ける広報委員、客層の多くは、コロナ禍前からライブハウスを中心とした活動で慣れ親しんだ者が中心である。
 
現に現地観覧にきた者の多くはコロナ禍の前からの広報委員や客層が多く、中には遠方から遠征で駆け付けた熱心な広報委員、客層も多くもいた。
その中には様々な配信で燃えこれ学園を知り、現地に駆け付けるようになった比較的新規の広報委員、客層がいる事も忘れてはならない。
現地でしか味わえない、目の前で燃えこれ学園をライブを観て、肌で感じる事に価値を見出している者もまだ数多くいる事を実感する。
 
現に自分も現地観覧で多くの広報委員と楽しい一時を過ごしたし、現地での熱気、空気は何物にも代えがたい。
確かに今回、復習の意味も込めて単独公演のアーカイブ配信も見た。
配信は配信で自分が普段目にしない角度からのカメラアングルとか、現地とは違う目線で見れる楽しみがある。
 
だけどアーカイブ配信をより楽しめたのは、当日、現地での熱気を肌で感じ取ったからであり、今回のレポート執筆にあたり、どちらが欠けていても書けなかった事も多々あったと思う。
 
 
また後回しになって申し訳ないが、肝心のライブの感想として現地にいた者としては満足なレベルで楽しめた。
当日、撮ったチェキでもわかるレベルの汗が何よりの証拠だと思う。

↑ライブ後の特典会で撮った推しメン・蒼音舞との1枚。

自分のTシャツの色が汗で上半分変化している(笑)


彼女たちのパフォーマンス面における不満点はない。
 
だけど単独公演における所要時間の短さは不満が残る。
事前に開演時間と特典会開始時刻から察しはついていたけど、結局、昨今の配信ライブの延長になってしまった感が否めない。
 
燃えこれ学園にとって記念すべき三年半ぶりの「単独公演」と銘打っていたけど、過去の「Go to 武道館」のそれと比べるとスケールが小さく感じたし、広報委員になる前だったけど現地で感じたドキドキする感じまでは行かなかったのが正直なところ。
 
この所要時間の短さは配信ライブに重きを置いた事による弊害が出たと思っている。
人件費や機材などの問題もあるのだろう。恐らく今の価格設定で、配信ライブを出来る時間の限界が今の配信ライブでの限界だったのだと思っている。
 
もちろんメンバーの体力的な面もあるだろうし、昨今の情勢を考えれば長すぎるのも良くないかも知れないけど、せめてあともう2~3曲、時間的に30分くらい長ければ……と思ってしまう。
 
また単独公演が短いと嘆くなら単独公演前主催とセットで満たされればいいじゃないかと思うけど、申し訳ないけどこちらはセットリストが「Re-START」「Peeeace!!!」は分かるけど「夢幻華」「恋の魔法」が重なったのはどうかな……。
楽曲を多く用意する苦労はあるかも知れないけど、それなら単独公演で歌わない楽曲を多めに用意して欲しかったかも知れない。
この日歌わなかった楽曲でも「時の砂」「風と君と虹と僕」「Shiny Dream」など……選択肢は多かったはず。
 
よって所要時間、構成については若干の不満点は残った。
来年3月のツアーFinal(予定)では、この点をどう改善していくのか見守りたいと思う。
 
 
長くなったけど、今回のライブを通じて感じたのは……
 
現地観覧と配信
 
運営サイドはこの二つのバランス、匙加減を求められる局面に立っている。
 
正直、以前までの自分は、配信はいずれ切り離して、現地での活動を中心に戻るべきだと思っていた。
しかし今や配信での客層の増加を踏まえると、無碍に切り捨てる訳にもいかなくなった。
 
だからと言って完全に配信に重きを置く事で、現地での観覧を、そしてリアルでの人との触れあいを楽しみにしている広報委員や客層にとって退屈な物にしないようにする努力は必須である。
 
今回のライブを通じて、今は配信ありきのライブ構成となっており、配信側に重きを置きすぎていると感じた。
今後は現地でのライブを楽しみにしている広報委員、客層に対して、どう接していくかも重要になっていく。
 
現在「Re-START TOUR 2022」を通じて、全国各地に脚を運び、これまで接する機会が無かった客層とも触れ合える機会を多く作っている。
恐らくこの現地でしか出会えない、獲得出来ない客層も多々いるはずなので、そういう客層を大切にしていけるようにして行って欲しいと願う。
 
運営サイドには目の前の数字だけに捉われず、長期的な目線でこれからの燃えこれ学園を考えて欲しいし、お手並み拝見といきたい。
 
 
こうして書くと自分が本当に現地で楽しんだのか?
……と思われる方、多いと思いますが、大丈夫です。
 
しっかり楽しんでいます!
 
証拠にこんな写真をいっぱい撮っています(笑)

↑蒼音舞を応援する「あおねぐみ」集合写真。

 

↑山田みつき推し・QUALIAさんと。「ヒトデとスライム」(「埼玉同盟」推し)コンビ。

 

↑高未悠加推し・つっちーさんと。推しが尊くて亡くなるコンビ(笑)

 

↑終演後の「儀式」
 
「300人達成おめでとう。お疲れ様でした」
 
本当はこういう一言で済ませられるのかも知れない。
 
でもその日感じた情熱や感動をインプットしたなら、それを踏まえてこうあって欲しいというアウトプットも同じくらい大切だと思ってます。
 
今回はこの日感じた熱気と感動だけでなく、だけど冷静に振り返ってみたら、こうなりました。
 
もし不快に感じた方がいたら、大変申し訳ございませんでした。
 
ただ今後も燃えこれ学園と推しメン・蒼音舞を応援する気持ちは変わらないし、この現場で知り合った多くの広報委員と共に楽しんで行きたいと思っています。
 
今後とも何卒、よろしくお願いいたします。
 
 
最後に「Re-START TOUR 2022」後半戦と、来年3月のツアーFinalが成功する事を祈り、レポートを締めたいと思います。



「Re-START TOUR 2022 前半戦ツアーFinal」お疲れ様でした!
 
追伸。
早速、週末は北海道遠征……自分は現地に行けないけど、燃えこれ学園も、現地に行く広報委員も頑張って!