【レポート】AnBぷれみあむぅ presents 『ぢゃ☆ベストテン vol.62』@池袋mono
※[速報]上げていますが、ライブの詳しい様子はこっちでレポートします。
結果を知っている人も知らない人も、じっくり読んでくれると嬉しいです。
毎度の事ですが、こちらを読む前にまずは昼の様子からどうぞ。
・AnBぷれみあむぅ presents 『第62回イカすアキバ天国』@池袋mono
https://ameblo.jp/hitode0014/entry-12377993426.html
昼「イカすアキバ天国」はクレヨンゆーちの優勝で幕を閉じた。
歌唱力に関しては定評のある出演者なので、現在の「ぢゃ☆ベストテン」出演者にとっても刺激になる事は間違いないだろう。
その「ぢゃ☆ベストテン」だが、今回は久々に出演者11組が欠席無しでフル参戦となった。
昨年前半は11組揃っていても欠席者がいたり、後半からは卒業が相次ぎ11組にならなかった経緯があり、実に約一年半ぶりの「フル参戦ガチンコバトル」となった。
前回から復活した「脱落システム」と並び、本来のイベントの姿が戻ってきた「ぢゃ☆ベストテン」……。
誰が笑い、誰が涙を流すのか。
「初夏の一大決戦」……「ぢゃ☆ベストテン vol.62」の様子をレポートします。
●開演前
開場前からそれなりに人はおり、やはり昼とは集客が違うところを見せている。
今年から料金が500円値上げしているが、現状、心配は無さそうである。
会場内はあれよあれよといっぱいになり、開演前には実は意外と前に詰めないといけないのでは……と思うくらいには後方はいっぱいになっていた。
やがて会場内は告知映像から、諸注意を経て、OP映像となる。
そしていつものように爆発音と共に、イベントタイトルコールでいざイベントの開始!
司会の……FICEが「大漁」の衣装で登場!
……実はこの日、いつもなら司会をしているあをいちん(石崎妹)が自身のバンドが入ったため、昼に引き続き司会がFICEとなった経緯がある。
なお昼は司会に慣れている氷も、夜の司会は一度しているだけで実は不慣れ。
この時は「今回の第○位」といところを、最後まで「今週の」といい間違えた事件が記憶にある方も多いのではないだろうか(笑)
そんな不安(?)をよそに、投票ルール、諸注意を経ていよいよ本編の開始となる。
トップバッターに登場したのは……前回昼を勝ち抜いた彼女である……。
●本編
・昇格組:ソラ豆琴美
【セットリスト】
1.「まほうのくつ」(横山だいすけ&小野あつこ)
2.「片翼のイカロス」(榊原ゆい)
3.「空」(音無小鳥/THE IDOLM@STER)
前回「第61回イカすアキバ天国」を優勝したソラ豆琴美が登場。
衣装は実にオーソドックスな黒のメイド服だった。
一曲目からカヴァーで「まほうのくつ」(横山だいすけ&小野あつこ)を歌った後でMCに入る。
彼女といえば、このMCの面白さも定評があるが、非常に上手さを感じる。
まずこのイベント出演にあたり、毎週土曜日に放送されていたレギュラー番組について語る。
本来であればその番組の兼ね合いで出演が難しいと思われた……はずが、6月に終わりを迎えるというタイミングの良さで笑いを取る。
またメイド服を選んだ理由について語り、この活動を始めた当初の頃の「アキバ系アイドル」のイメージと言えば「メイドさん」という事で選んだ経緯を語る。
そして当時の事務所の先輩……このイベントでも草創期に活躍した、桜川ひめこ、松本香苗を彷彿とさせる動きを見せる(笑)
(古くからのファン層が大いに沸いたシーンでもある)
後半二曲はそんな彼女がオリジナル楽曲を持つ前に良く歌っていた楽曲という事で、共にカヴァー曲をチョイスした。
共に彼女がデビューしたての頃、この界隈のアイドルがカヴァーしていた楽曲であり、耳に馴染んでいる方も多かったのではないだろうか。
こうして今回はオリジナル楽曲を全て封印しての15分のステージを披露した。
なお翌日がリアル誕生日だった彼女にとって、この日が「25歳最後のステージ」と言い残して、ソラ豆琴美、初の「ぢゃ☆ベストテン」のステージは終了した。
……いよいよここからランキング。
その前に会場では発表されていないが、前回の脱落者……。
・11位:りゅうきいずむ(↓1/3046点)
この点数は覚えておいて欲しい。
なお10位発表前に「今週の……」と言ってしまった氷。
客層からは総ツッコミを受けていた(笑)
気を取り直して「今回の」第10位は……。
・10位:清水舞美(↓1/4600点)
【セットリスト】
1.「Anon」
2.「カラス」
3.「花の魁、花の殿」
前回から更に1ランクダウンで崖っぷちが続く清水舞美。
しかし脱落したりゅうきいずむとは約1500点は離している。
(もっとも、りゅうきいずむの場合は前回欠席による、欠席した出演者の点数計算によるもので、実際には点数が入っていないのだが)
10位でこの点数……恐らく前回なら中位に入る点数での登場に、会場も若干どよめいていた。
(前回5位:石戸なつみが4605点で、それに匹敵する)
……とは言え、崖っぷちである事に変わりない清水舞美。第一声は「あぶない」だった(笑)
黒のワンピース調の胸元が露になっている衣装に身を包み、一曲目に歌ったのは「Anon」
4月開催の自身の主催イベントで初披露した同曲。このイベントでもここで初披露となった。
初めて聴く客層も多く、彼女の新曲に立てノリで応えてみせる人も多かった。
続いて二曲目「カラス」という構成で、この楽曲では多くの客層が、普段通りのノリを見せた。
ここでMCが入るが「今回脱落したら宣伝できないので」と前置きして、7月のワンマンライブの宣伝をこれでもか!とアピールしていた。
とにかく今回脱落してしまう事を大前提に猛烈なアピール(笑)二ヶ月先の話だけど、一所懸命宣伝をしていまいた。
それでもこのまま何もせずに脱落するのも……という事で、普段ならバラードを入れるところを、敢えて全曲アゲ曲のみで構成したといいラストは「花の魁、花の殿」で締めにかかった。
こうして清水舞美のステージは終了。
脱落した際に備えて、言い残した事、やり残しが無いように力を出し尽くしたステージでした。
・9位:みでぃ(NEW/4980点)
【セットリスト】
1.「キセキ」(濱守栄子)
2.「LOVEv暴走中」
3.「ハバナ feat. ヤング・サグ」(カミラ・カベロ)※ダンス披露
前回史上初の「2位昇格」から、今回が初ランクインのみでぃ。
事前に「いつもと違う事をやる」と公言していた彼女だが、それが一曲目「キセキ」(濱守栄子)だった。
この楽曲でみでぃは手話を交えて、歌うというステージを見せた。
実は近日中にチャリティー系のライブイベントに呼ばれているという事で、手話でも歌えるようにしておきたかったという事である。
こうして一曲目を終えたが、まずこの順位「清水さんより上だった事に驚き」とコメント。
その理由が「彼女、バラード上手いじゃないですか」という事だが、その清水舞美が今回、バラードを歌っていないという点はツッコミが入りそうだったが(爆)
(そんな彼女自身が一曲目にバラードを歌って勝負している点も注目)
そんなMCを挟み二曲目はオリジナルの「LOVEv暴走中」を歌う。
そしてラストは歌……ではなくダンス披露。
実は一曲目から小物入れを置いていた椅子があるのだが、その椅子を使ってのダンスを披露。
「ハバナ feat. ヤング・サグ」(カミラ・カベロ)をBGMに、天性の身体の柔らかさを見せ付けるダンスを披露。
まとっていたワンピースを脱いで、タンクトップ、ホットパンツという衣装に早変わりし、豊満な身体を客層にアピールして彼女のステージは終了した。
ステージ終了後、司会のFICEが出てくるものと思ってステージの上で待っていた姿に、まだこのイベントに慣れていない初々しさが垣間見えた。
・8位:まかべまお(→/5370点)
【セットリスト】
1.「アイデンティティ」
※平成ヒットパレードメドレー
2.「恋しさとせつなさと心強さと」(篠原涼子 with t.komuro)
3.「survival dAnce~no no cry more~」(trf)
4.「チョット」(大黒摩季)
5.「Over Tune!」
今回で連続エントリー記録:39回に並んだまかべまお。主宰・FICEを除けばイベント最古参となる。
一曲目は自身のオリジナル「アイデンティティ」からステージはスタートする。
この一曲目を終えたMCで、ちょっと懐かしい某歌番組の「見たい!聞きたい!歌いたい!」とフレーズを突然言い出すまかべまお。
実は来月から新イベント「平成ヒットパレード」の宣伝も兼ねている。
来年で平成が終わるけど、そんな平成を振り返る趣旨のイベントにしたい……との事で、ここから「平成ヒットパレードメドレー」と称して三曲立て続けに歌う。
いずれも平成一桁(90年代)を代表するヒットソングで、懐かしさを覚えた客層も多かったのでは無いだろうか。
※なお二曲目「恋しさとせつなさと心強さと」の後半部分を誰かさんが代わりに歌ったのはご愛嬌って事で(爆)
こうして懐かしい平成初期の楽曲を歌い終えた後はラスト「Over Tune!」で締めるという流れ。
新旧オリジナル、カヴァー織り交ぜたまかべまおのステージはこうして終了。
昨今は下位に低迷するまかべまおだが、次回出演で連続エントリー新記録となる40回連続エントリーとなるが……。
果たしてどうなったのか!?
ちなみに司会のFICEも「平成ヒットパレード」はお気に入りだったようで、結構長く語っていた……。
・7位:MicA(↓1/5410点)
【セットリスト】
1.「雨」(森高千里)
2.「Fight!」
3.「STAR TRAIN」(Perfume)
前回の長期療養明けからは1ランクダウンのMicA。
今回は「紫陽花」をテーマにし、衣装などに散りばめられていた。
一曲目に森高千里の「雨」からスタート。
今回のテーマの「紫陽花」を連想し、またこれから迎えるであろう梅雨の季節を先取った選曲となった。
続いて二曲目に自身のオリジナル「Fight!」
聴いている人を元気づけられたら……という想いからの選曲だったように記憶しております。
なおMCでは昨今、ライブイベントが少ないけれど、徐々にライブが増えてきている事(とその宣伝)を報告。
少しずつでも長期療養前の状況に戻れれば……そんな彼女の思いも垣間見えました。
ラストに「STAR TRAIN」(Perfume)を歌いMicAのステージは終了。
まだまだ本格復帰とは言えないMicA。果たして今回の結果は如何に……。
・6位:FICE(↑1/5660点)
【セットリスト】
1.「愛鯛」
2.「乙鰈」
3.「大漁」
セットリストは上記の通りだが「愛鯛」と「乙鰈」はお祝いの対象になる方がいないと始まらない。
そこで「愛鯛」ではこの日がリアル誕生日だった、KOU吉が呼出をくらって祝われる。
(ちなみに屋号がめっちゃ本名プレイだったのは、ここだけの話)
続いて「乙鰈」では先日、定年退職を迎えた白馬テヲポンテが呼ばれる。
顔出しNGなのでそれ専用の紙袋まで用意されて、ステージの上でお祝いされる用意周到っぷり(笑)
客をいぢらせたら右に出る者はいない、FICEらしいお祝いのステージだった。
ラストは「大漁」
冒頭でも記載した通り、アルバム「大漁」のジャケットに起用されている衣装だったので、この楽曲自体は予想がついた。
予想外だったのはこの後……2番Bメロ後の間奏でいつもなら魚を捕まえる投網をイメージして、網を投げるのだが……。
この日は客席全体を覆う、大きな網(笑)
つい「定置網漁かよ!」と突っ込むレベルに全体を覆っていた(笑)
なおこの大きな網にかけた費用は万単位だったとの事(笑)
そんな訳でこの日もネタに金かけているFICEのステージでした(笑)
・5位:神木祐希(↓3/5770点)
【セットリスト】
1.「ジャンプ!」
2.「巨人のテーマ」
3.「チカイ」
「驚異の新人」快進撃も一休み……?
前回から3ランクダウンでこの位置に登場は神木祐希。ステージ中央に何やら大きな本らしきものがあるのが気になるが……。
一曲目は「ジャンプ!」を歌い上げる。
この一曲目を終えた際、その大きな本らしきものを開く。そこには「神木の紙芝居 ~二つ折ばーじょん~」なる文字が(笑)
今回もやって参りました「神木の紙芝居」
今回はどんな話かというと……簡単にいうと、神木祐希があやしいキノコを食べて巨人になる話(笑)
身長143cmの神木祐希が「身長250メートル」……という設定で歌う、新曲「巨人のテーマ」
小さい彼女が歌うからこそ、かわいらしさが溢れる訳で……その小さな身体を大きく、大きく見せようとする姿が愛らしい。
そして楽曲のラストのオチも……(笑)
そんな新曲を経て、ラストは自身三曲目のオリジナル。未定だったタイトルも「チカイ」に決まった。
タイトルも正式に決まって、より完成度が高くなり仕上がっていました。
以上「驚異の新人」もしくは……「小さな巨人」神木祐希のステージは終了。
今回もその小さな身体に抑えきれないパワーを発揮してくれました。
・4位:石戸なつみ(↑1/5910点)
【セットリスト】
1.「左手と右手に降る雨はなぜこんなに違うのか」
2.「P?G?R」
3.「WHITE OUT」
ご存知、ロックシンガー・なーここと石戸なつみ。
まずステージの前の話になるが、数日前から今回は「優勝をしたい」という趣旨のコメントをSNS上で多く残していた。
それに呼応するように多くの客がつめかけ、また気合を入れて応援に臨んだ。
その結果、ここ最近では最も熱いステージを展開する……。
一曲目に「左手と右手に降る雨はなぜこんなに違うのか」から入る。
会場のテンションはこの時から最高潮だったと言えよう。
MCでもやはり強く優勝したいという気持ちを訴える石戸なつみ。
ここのところ成績的には燻っており、またイベント挑戦5年目を迎える上で、その想いが非常に強くなっていたのだろうか……。
彼女の真意はさておき……熱いライブは二曲目「P?G?R」で更に加熱する。
楽曲サビ部分でモッシュをするのが通例だが、この日鹿児島から上京中の某ぴよ氏をモッシュの中心に置いて、ロビー前方がもみくちゃになる大モッシュ祭に!
気がつけば多くの客層に紛れて、退院直後で専用椅子を用意されていた某こうにゃんまでモッシュに突っ込むほどの熱気!(笑)
(色々、突っ込みたいところはあるが野暮というもの)
そしてラストは「WHITE OUT」で、真っ白に会場が燃え尽きた……この日も多くの客が彼女の拳の餌食となり沈んでいった……。
こうして優勝を目指した石戸なつみのステージは終了。
ベスト3からもしばらく遠ざかっている彼女だが、次回、悲願成就となったのか……。
・3位:USAXA!(↑1/6570点)
【セットリスト】
1.「万歳!姫さま御中」
2.「俺の嫁が2次元から嫁いできたんだが」
3.「はぴちゅいんず」
4.「みっくす!じゃーじゃーめん」
初のベスト3入りを果たした、USAXA!
しかしUSAXA!はこの時、大きな転換期とピンチを迎えていた……。
双子ダンサーズとして活躍したヒロナが5月いっぱいでの卒業。
そしてセンター・リサたん、まさかの病欠……果たしてどうなる!?と注目されたステージ。
一曲目に新曲「万歳!姫さま御中」
ヴォーカル面では佐藤氏、鍋氏が、パフォーマンス面では双子ダンサーズがリサたん不在を感じさせないパフォーマンスを見せる。
なおリサたんは今回「二次元から出てこれなかった」という事で、写真をステージ中央に添えて展開される。
しかし彼女のヴォーカルの部分では、あたかも彼女がいるような演出で華を彩っていく。
二曲目「俺の嫁が2次元から嫁いできたんだが」では、リサたんの代わりに、卒業を間近に控えるヒロナが「リサたん代理」としてリサたんポジションで立ち振る舞うレアバージョンを披露した。
ここでMC。リサたんの不在の謝罪と、ヒロナの卒業をアナウンスして三曲目に移る。
三曲目は3月のワンマンで発表された、双子ダンサーズの楽曲「はぴちゅいんず」
双子ダンサーズの二人……特にヒロナにとっては、これ以上無い(自身にとっての)AnBラストステージを用意された。
多くの客層から大きな声援を浴びて楽曲を終えると、ラストは「みっくす!じゃーじゃーめん」
USAXA!最大のアゲ曲をここで持ってくる事で、会場の一体感はここで最高潮に達した!
リサたん不在という大きなハンデを背負いながらも、それを感じさせない四人のステージがそこにはあった。
こうしてUSAXA!……そしてヒロナにとって最後のAnBのステージが終了した。
翌日にラストステージが控えているヒロナに涙はなく、笑顔で客層の歓声に応えステージを後にした……。
・2位:デカシャツ喫茶(↓1/6780点)
【セットリスト】
1.「ラブゲーム」
2.「I will be there」
3.「夏の日」
4.「ミラージュ」
2位に彼女たちの名前が読み上げられた瞬間、会場が別の意味でどよめく……。
やはりこのイベントの「ラスボス」的なポジション、デカシャツ喫茶。
しかし彼女たちからは連覇を逃した悲愴感は一切感じられず……ステージが始まる。(実際は悔しいのかも知れないが)
一曲目「ラブゲーム」を披露。
いつの間にか定着したサビで縦列になり、腕に上げて左右に揺らす振付だが、客側も一列に並んで対抗(笑)
この時、ステージ上のデカシャツ喫茶から一直線にロビー側も縦一列になって、腕が左右に揺れるという……一種、奇妙な絵が見えた(笑)
二曲目は前回初披露の新曲「I will be there」
一曲目とは雰囲気が打って変わり、会場は静かだけど和やかな雰囲気に包まれた。
さてここでデカシャツ喫茶だが、前方の客に白いサイリウムを配り始める。
何が始まるかと思いきや……なんと今回も新曲!
もちろん事前予告無し!
これでこのイベントでは二回続けての新曲!確かにこのイベントがここ数年、デカシャツ喫茶の新曲発表の場になりつつあるが、二回連続は初。
そして歌ったのは「夏の日」
彼女たちにとって久々のバラード楽曲。会場は白いサイリウムが左右に揺れて幻想的な雰囲気を醸しだしていた。
だがサイリウムを折る場面でなかなか折れないシノンや、MCでは「自分の経験無い事を想像で書いた」とコメントし客を笑わせるヨツイミワなど、その点は流石(笑)
こうして真面目な中にもクスっと笑えるエッセンスを交えつつ、ラストは「ミラージュ」で締めるという流れ。
デカシャツ喫茶のステージはこうして終了。
2位になってもそのクオリティの高さは相変わらず高いものでした……。
・1位:大和撫子 百合(↑2/6950点)
【セットリスト】
1.「Strength」
2.「自由ノ空」
3.「Thank you for everything」
4.「百花繚乱」
5.「大和魂~日本の力~」
……遂に、遂に悲願のソロ初優勝を飾った、大和撫子 百合!
会場からの大きな歓声を背に大和撫子 百合、ステージに立つ……!
一曲目にこちらも予告無しで新曲を披露。タイトルは「Strength」
直訳すると「力」歌詞にも、その内容からも「強くなりたい」という彼女の力強い想いがストレートに込められていた。
さてこの新曲の後も大和撫子 百合のステージは止まらない。
上記セットリストのうち一曲目「Strength」から、四曲目「百花繚乱」までノンストップで立て続けでの披露となった。
なお四曲目のMC後にそれぞれの楽曲のタイトルと説明、そして曲によってはその選曲の意味まで語っている。
二曲目「自由ノ空」は最新の音源。これから育てていきたい楽曲の意味合いも強かっただろう。
三曲目「Thank you for everything」は感謝の意を伝えたいという彼女の想いから。今回必ず入れたかったと述べている。
四曲目「百花繚乱」はソロにおける自身の代表曲という事で選曲した事を語っている。
さてここのMC、四曲連続の影響でやや長めだった。
そのMCにおいて……今回の優勝がソロ初優勝という意味以外にも、多くの想いが込められた優勝である事を語っている。
大和撫子がユニットとしての出演を「卒業」したのが、ちょうど一年前のこの日だった事を思い出し、また彼女自身「再び」優勝できた喜び……いや感慨を誰よりも噛み締めていたように見えた。
彼女の大きな瞳は、今にも涙が零れ落ちそうなくらい潤んでおり、彼女にとってとても大きなものを背負った優勝だった事を物語っていた……。
しかしこのまましんみりとしたまま終わらないのも、また彼女らしいところ。
おもむろに彼女が持ち出したのは……日本酒の一升瓶!
なんとこの日のために「獺祭」の最上級を用意したとの事……彼女自身、相当奮発したとの事だが、それだけ今回の優勝が嬉しかった事の裏返しと言えよう。
(なおステージの上にはこの「獺祭」の募金箱が設置されていたのはご愛嬌)
そしてこの日ラストに歌われたのは……「大和魂~日本の力~」
ご存知、大和撫子の代表曲の一つ。優勝を祝うには、これ以上無い楽曲だった。
この楽曲を選んだ意味……恐らく大和撫子で最もお祝いに相応しいという側面もあっただろう。
だがそれ以上に「大和撫子」の看板が再び、AnBの頂天を極めた事を示すために選んだ意味も強かったかも知れない……。
楽曲の終盤、会場全体に振舞われた「獺祭」を飲み干す客層、そして最後は大和撫子 百合自身が一升瓶を片手に飲み干す……。
その姿は……誰よりも知っているはずの「優勝」の味を、大和撫子時代から数えて、約二年半ぶりに味わう心の底から喜びに満ち溢れたものだった。
こうして大和撫子 百合、自身初の優勝のステージは大盛況の中、その幕を閉じた。
彼女が去ったはずのステージに向けて、しばらくの間、彼女を讃える大きな拍手が鳴り続けた……。
こうして全出演者のステージが終了。
投票タイム、各種ランキングや告知を経て物販タイムとなる。
イベント終了後の非常に和やかな時間がしばらく流れ……。
会場が一気に暗転!
……ジョ○ズのテーマに乗せて、ステージの上にFICEが現れた……。
●脱落発表
何度見ても心臓に悪い、この瞬間。
なんと今回、10位と脱落に相当する11位の点差は……僅か20点差との事……。
本当に僅差で明暗が分かれた。
その僅差で脱落の憂き目に遭ってしまったのは……。
・MicA
……前回、半年振りの療養明けを果たした彼女だが、残酷な結果になってしまった。
会場からは多少、予想外のような驚きの声も上がったが……最後は彼女のこれからの活躍を期待した拍手に包まれた……。
こうして今回も容赦なく脱落者を出して「ぢゃ☆ベストテン vol.62」はその幕を閉じた……。
●総括及び短評
大和撫子 百合、悲願のソロ初優勝!まずはこれに尽きる。
ただその一方でこれまで以上に「接戦」だった事が、その点数からも分かる。
今回10位の清水舞美の4600点が前回5位とほぼ差が無いくらい上がっているのに対し、優勝した大和撫子 百合は6950点で7000点を切っている。
なお前回優勝のデカシャツ喫茶がちょうど7000点。上位陣(ベスト3)は前回と実は点数的には大きく上下があった訳ではない。
また3位:USAXA!、4位:石戸なつみ、10位:清水舞美と11位(前回脱落):りゅうきいずむ以外の全出演者の点差が全て500点差以内に収まっている。
11位のりゅうきいずむは前回欠席の上での脱落だったので、実際には点数が入っていない点を踏まえると……。
点数が投じられた、1位から10位までが僅か2350点の間での競い合った事になる。
「大接戦」
近年、接戦傾向は強まっているが、今回は特にそれが強かったように思える。
※参考までに前回(vol.61)は1位:デカシャツ喫茶が7000点、10位:りゅうきいずむが2290点で1位~10位間が4710点。
※また出演者間も1~4位、6~10位が1000点差圏内だったが、上位4組、下位4組の二極化が顕著だった。
そして脱落した11位:MicAと(次回の)10位の点差が僅か20点だった事を考えると、その傾向は続く可能性があってもおかしくない……そう思われる。
その点を踏まえて、各出演者を振り返っていきたいと思う。
・1位:大和撫子 百合
3位続きに終止符を打ったソロ初優勝……非常に素晴らしいものでした!
非常に感動的なステージだったし「遂にやった!」……という感じがして、古くからのイベントファンとしても非常に喜ばしい優勝でした。
そんな久々の優勝で感動に浸るだけでなく、一曲目に新曲を入れてくるあたりが彼女らしいというか、攻めの姿勢を感じます。
定番曲、そして締めの一曲と非常に完璧な25分のステージだったと思います。
それにしてもこのタイミングで初優勝を決めるのが、凄い持っているというのか……まさに「華」があるというべきなのか。
ちょうど一年前に大和撫子が卒業したという絶妙なタイミングでの優勝だったし、また今回、デカシャツ喫茶に優勝されると、大和撫子が長年保持した「最多優勝記録」が抜かされてしまう状況でそれを止めたのもドラマがあった。
恐らく彼女が長年、大和撫子時代を通じて、長年、このイベントで戦ってきたからこそ「絵」になるのでしょう。
「大和撫子」の看板のみならず、主宰・FICEが不在の時も含めてイベントの看板を長年背負い続けた姿は伊達じゃない事を見せつけた感じがあります。
また記録面から見ても、ユニット、ソロ、別々の出演形態で優勝した初めての出演者という事となりました。
これは「ぢゃ☆ベストテン」史上初の快挙達成です!
本当にここまで記憶にも、記録にも鮮烈に残る優勝も珍しい!
ただここまでに至る道のりが、我々が思っている以上に険しかった事も併せて記しておきたい。
大和撫子として終盤の一年半は優勝から遠ざかっており、大和撫子 百合として昼は圧勝劇を演じたものの、戻ってきた夜でも3位がずっと続いた。
傍目から見ればユニットのみならず、ソロで結果を出しておりそれでも十二分に凄い事なのかも知れない……だけど彼女の中では、そこで満足する訳にはいかなかったように見える。
もう一度「大和撫子」の看板を頂天に掲げる。
これまで大和撫子として共に戦ったメンバーたちの想いを一身に背負い続け、そして戦い続けた日々だったように思えます。
「ぢゃ☆ベストテン」19代目王者・大和撫子 百合、誕生の瞬間……それは即ち「大和撫子」が二年半ぶりに頂天に立った日でもあります。
本当に感慨深い優勝でした。
最後に改めて……おめでとう「ぢゃ☆ベストテン」19代目王者・大和撫子 百合!
・2位:デカシャツ喫茶
残念ながら連覇を逃す……が、今回もしっかりと2位に入っている。
しかし彼女たちの場合、優勝を逃す事の方が話題になるという……だがそういう意味ではかつて「絶対女王」と言われた大和撫子にも共通している部分でもある。
彼女たちがこのイベントにおける「目標」とされているからこそ沸きあがる所感である。
以前、主宰・FICEをしてこのイベントにおける「ラスボス」という表現をしているが、まさに現在の彼女たちはそれ。
全ての出演者たちにとって、優勝するためには絶対に避けて通れない「壁」となっている。
そんなデカシャツ喫茶のステージだが、今回も新曲を盛り込むなどして攻めの姿勢を見せている。
特筆すべきは新曲「夏の日」披露だが、前回も「I will be there」を初披露しており、これで二回続けての新曲披露となった。
狙ったものなのか、それともたまたまなのか……いずれにせよ、デカシャツ喫茶が守りに入っていない事だけは誰の目から見ても明らかな内容だった。
その他、MCにおける面白おかしさに加え、今回もシノンが見せたようなサイリウムが折れないハプニングを笑いに変える術など、会場をいわば「デカシャツ劇場」に変えるだけの雰囲気を醸し出している。
とにかく昨今、彼女たちのステージで落ち度らしい落ち度はない。
非常に楽しくて完成度の高いものとなっており、前述の通り「ラスボス」に相応しいステージを披露し続けている。
ただ今回、連覇じゃなかった点をどう見るか……昨年の四連覇の頃と比べると勢いは失われつつあるように思える。(それでも2位キープだから凄いのだが)
昨年の話になるがvol.59を優勝した和奏電道子☆灯-アカリ-が替え歌として歌った「デカシャツ喫茶越え」……これがパワーワードとなり、他の出演者の合言葉になっている感もある。
決して彼女たち自身の不調は無いのだが、長く「王者」として君臨する者(=「ラスボス」)の宿命に晒されている感はある。
2018年上半期は優勝:1回で終わったデカシャツ喫茶。三年連続の「年間最多勝」を狙う観点だと接戦に持ち込まれている。
「最多優勝記録」となる単独15回目の優勝もお預けとなったが、下半期に入り勢いを取り戻す事は出来るか……。
まずは15回目の優勝を飾り単独での「最多優勝記録」達成といきたいところである。
・3位:USAXA!
エントリー:3回目で初のベスト3入りはお見事。
彼らの持っているポテンシャルの高さから考えれば、この結果は不思議ではないのだが、このイベントの客層には思ったより早く受け容れられた感もある。
元々楽曲の出来るスパンが短いのもあるが、今回もこのイベントに限れば「万歳!姫さま御中」「はぴちゅいんず」が初出し。
既存楽曲の豊富さと合わせても、オリジナル楽曲の充実度で言えば既に多くの他の出演者と引けを取らない状況である。
加えて今回、センター・リサたん不在という「超レアケース」かつ大ピンチを残りのメンバーで乗り切ったステージ構成も見事。
個人的に佐藤氏が主にステージの上では、リサたん不在のこのステージを取り仕切って、うまく回していた感があり、この辺のチームワークの良さは目を見張るものがあった。
また5月いっぱいで卒業となるヒロナをフィーチャーする構成ともうまくミックスさせ、結果的にピンチを利用してリサたん不在を埋めた点も光る。
今回、この位置につけた以上、彼らも次の目標は当然優勝……という事になるのだが、大和撫子 百合及びデカシャツ喫茶越えをどう果たすかが重要になってくる。
物販で会話した限り佐藤氏もこの2組を超えない限りは……という認識を持っており、イベント的にはここからが正念場なのは重々承知している模様。
挑戦して半年でこのポジションは非常にいいスタートは切っていますが、この勢いを持続させつつ、更に上を目指さないといけないという難題に挑戦していく事になっていきます。
ただ今回のリサたん不在をカヴァーできるチームワークにおいては、多人数ユニットの強みが出たと思う次第。
5月で脱退するヒロナの後、四人体制に移行するのか……それともメンバー補充はあるのか……色々選択肢は残されていると思います。
いずれにせよこれから二ヶ月の間、更なるパワーアップを目指して彼らなりの課題に取り組んでいくでしょう。
そういう意味では次回のステージは色んな意味で注目していきたいと思います。
最後に……ヒロナ、短い間でしたがお疲れ様でした。
「第59回イカすアキバ天国」で見せた華麗なダンスが今でも忘れられません。USAXA!に彩りを沿えたヒロナの存在もあって、USAXA!はあの時優勝できたと思っています。
これからの活動頑張ってください。一イベントファンとしてですが、応援しております。
・4位:石戸なつみ
ここ最近では今回はベストパフォーマンス。この内容なら初優勝も夢ではないと思いました。
また集客面でも非常に頑張っていた印象が強く、それに応えるよう(固定ファン層である)「石戸組」もしくは彼らと近しい方々が大挙して気合を入れて応援に来た印象があります。
石戸なつみのパフォーマンスに「石戸組」の気合……いい相乗効果で、非常にクオリティの高いステージに仕上がったと思います。
どストレートに熱くて、熱狂するようなステージ。彼女の持ち味が出ていたと思います。
しかし今回、ここまで頑張った背景に何があったのか……それだけは気になるところ。
次回が7月で自身の重要なライブ(7月23日のO-WEST主催)に備えての焚付だったのか、大和撫子 百合の初優勝に触発されての事なのか……。
前向きな理由での燃焼ならばいいのですが、これが「完全燃焼」の前触れなのか……。
今回が非常に良かった分、次回以降の燃え尽き症候群だけが心配……そんな余計な心配をするレベルで非常に熱くていいステージを見せてくれました。
イベント挑戦5年目にして悲願成就となるか……次回のランキング、注目したいです。
・5位:神木祐希
今回ある意味、最も評価が難しいのが彼女。これまでが出来過ぎと見るか、或いは不調と見るか……。
言い方は悪いかも知れないけど、大方の見方は前者になるかも知れない。
デビューしてもうすぐ一年経つか経たないかを考えると、これまでの快進撃の方がこれまでのイベントの常識的には考えられなかった。
では今回はどうだったかというと、評価すべき点はオリジナルのみで構成がしやすくなった点。
今回の「巨人のテーマ」が自身四曲目のオリジナル楽曲となりますが、今回歌わなかった「狐日和」を含め、オリジナル楽曲だけで組める構成が広がったのは大きい。
また今回の「神木の紙芝居」のようにMCを利用してステージ全体に物語をつける構成も形になりつつあるので、声優としても活動する彼女の特性を活かす意味でも効果的。
一方、その構成を含めて既視感も出来上がりつつあり、また(これまでの結果もあっての事だが)新人扱いされなくなった事で厳しめの評価をされつつあるようにも見えた今回……。
彼女の真価が問われるのは、ここからだと思います。これから半年(このイベントに限らず)本人にとっても非常に重要な時期になってくると思うので頑張って欲しいところです。
・6位:FICE
FICEが最も得意とする「客を巻き込む」タイプのステージが印象的でした。
「愛鯛」「乙鰈」は祝う対象がいれば共演者でなく客でもいい訳で、今回はいい意味で身内とも言える固定客を利用した感はあります。
もっとも彼女たちの性格上「愛鯛」「乙鰈」をしたいために後付で祝う対象を決めたのではなく、先に「二人を祝う事」を決めたからこそ、あの構成になったと感じる次第。
(少なくともKOU吉だけは「愛鯛」でなんとしても、誕生日当日に祝いたかった可能性は高い)
むしろこの日二人を祝った後、何をしようか……という事で「大漁」の大網パフォーマンスで客を大漁確保しよう!(笑)的な事を考え付いた可能性もあります。
そういう意味で今回のステージは元来のFICEらしさが前面に出たステージ。
毎回の事ですが恐らくランキングの事など全く意識せず、(彼女たちにすれば)いつも通りの事をしたと思います。
自然体でイベントに臨むFICE。これもまたこのイベントを楽しむための彼女たちなりの表現だと思う次第です。
・8位:まかべまお
今回は出演者としてよりは「社長」としての計算も見え隠れした感があるステージ。
やはり注目すべきは「平成ヒットパレードメドレー」
選曲した楽曲の懐かしさもさる事ながら、彼女自身がこれから新たに開催するライブイベントの告知も兼ねてのパフォーマンス。
明らかな宣伝ですが、うまくステージに組み込んだという印象が強いです。
恐らくこれは歌い手として長く活動してきた彼女だからこそ出来る、身体を張った宣伝スタイル。
それでいて多くの客層の共感を呼び起こす事が出来たのは、結構うまい構成だったと思います。
なお今回の残留で、次回エントリー回数が連続40回となり、大和撫子の連続エントリー記録:39回を抜かし単独記録となります。
イベントに新たな記録を刻みつけるまかべまお。歌い手としても長く活躍して欲しいものです。
・9位:みでぃ
彼女なりの試行錯誤と生き残りにかけた思いが垣間見えるステージ。
一曲目は手話を交えて歌い新たな試みを見せたり、三曲目にダンスで自身の最も得意とするセクシーアピールで勝負してきた感があります。
恐らく彼女自身(申し訳ないけど)歌唱力の面では、現在の出演者の中では勝負するには分が悪すぎるのは分かっている模様。
生き残りをかけるためには、歌唱力以外で勝負するしかなく、今回の構成に至ったのも頷ける内容でした。
前回、今回と脱落せずに残ったことである程度、彼女の実力は見せられたと思っています。
しかしMCでは「9位と思わなかった」趣旨の発言などがあり、彼女の自信の無さが垣間見えました。また(ごく少数ではあると思いますが)10位以下の出演者のファン層には嫌味に聞こえたかも……。
確かに「2位昇格」という点で多少の負い目はあるかも知れませんが、結果は結果として受け容れ、堂々としていれば誰も文句は言いません。
次回以降、何が飛び出すか楽しみにしたいと思います。
・10位:清水舞美
現在の状況を良しとするか、そうでないのかで全く価値観が変わる状況。
残念ながら昨年7月の再昇格(vol.57)以降、(7位以上が一度も無い)下位が続く清水舞美。しかし今回も脱落しなかったのは、ある一定数の支持層があるからという見方が出来ます。
彼女自身集客率が弱いものの固定ファン層以外に、彼女と縁が深い共演者(現在なら石戸なつみ、まかべまおあたり)がいる事が集客面の弱さをカバー出来ている感があります。
(現に前回の集客率:3%は最下位。前々回までもりゅうきいずむを除き下から2番目の状況が続いていた)
例えるなら昨年上半期の頃までのりゅうきいずむと状況は酷似しており、下位ではあるけどある程度の「下支え」があり脱落に至らない状況になっているように思います。
今後も「下位安定」で生き残りを賭けるのであれば、幾らでも生き残れる可能性はある状況です……が、果たして彼女がそれで良しとしているのか?
今回、10位とは言え、1位とは2350点差かなり僅差だった状況を考えると、一発逆転を狙いに行っても全くおかしくない。
現に今回のセットリスト……「バラードの清水」がバラードを「敢えて」入れず、熱い曲ばかりで構成した点からしても、変化をつけて中位、或いは上位を窺いたいようにも見える……。
当人は「脱落しても、また挑戦する」とこのイベントに関して発言する事もあるため、脱落は恐れていない節はありますが……。
このまま「下位安定」で細く長く残る道を選ぶか、それとも一発逆転を狙って脱落覚悟の賭けに出るか……脱落も復活して、一つイベントにおいては岐路に立たされているように感じた今回でした。
・昇格組:ソラ豆琴美
夜初登場故の、彼女「らしからぬ」オーソドックスな構成だったか。
正直言って、あのセットリストはオリジナル楽曲が非常な豊富な彼女からすれば異例。
一方で選曲の意図、またメイド服を着用した意図については分かり易くMCで説明してくれたので良かった。
とにかくMCはとても面白くて分かり易く、実は彼女にとって最大の武器ではないかと思っている。
ただ今回がオーソドックス過ぎて、普段の彼女を知っている身からすると物足りなさを感じたのも確か。
彼女らしさ……という観点だけで言えば、昼のゲスト枠の方がよっぽど破天荒な部分とかわいらしい部分が出ており、ソラ豆琴美の魅力がたっぷりだった。
正直、この日の彼女……普通にかわいらしいし楽しいのだけど、普段の彼女を知っていると……小さくまとまってしまった感じがしないでもない。
でも夜は今回が初出演だったからこそ、この「大人しい」構成だったのか……。
次回以降、彼女が色んな意味で「本領発揮」となった時の爆発力の方が却って恐ろしいというか……そんな気がしないでもない……。
・7位→脱落:MicA
残念だけど厳しい結果に。ただ彼女ほどこのイベントにおける明暗を知る出演者もいないかと……。
でも振り返ってみると……申し訳ないけど妥当な結果。
やはり前回の長期療養明けの後、ほとんどライブを打てなかったのはブランクという点で厳しかった。
また集客も今回は少なかった模様。これはライブを打てなかった故に、彼女自身アピールする場が少なかった事が影響しているとは思う次第。
テーマの「紫陽花」もどこまでアピール出来たか……。
長期療養明けで「おかえり」となった後に、このようになってしまったのは残酷なようだけど……でもこれもこのイベントならではの事。
自身二度目の脱落となってしまいましたが、必要以上に気を落とさないで欲しいというのがイベントの一ファンとして思うところです。
一方で昨年は復帰即優勝を飾り(vol.55)イベント史にその名を刻みました。
前回の長期療養明けのステージを見ても、彼女がいかにこのイベントで多くの客層に愛されているか分かるものでした。
このイベントの厳しさと優しさと、そして素晴らしさを最も知るのが彼女……MicAだと思います。
今後、すぐに再挑戦に向かうのか。それともしばらく間を空けるのか……このレポートを執筆している段階では分かりません。
それでも彼女に向けて言える事が一つだけあります。
「AnBはMicAの帰りを待っている」
また気が向いたら挑戦すればいいし、正直競い合うのに疲れたなら本編でもいい。(6月にも出演する予定だし)
皆がこれからも一つでも多くのMicAの笑顔に出会える事を待っている事……それだけは決して忘れずにこれからも頑張って欲しい。
そう願っています。
……こうして大接戦の「ぢゃ☆ベストテン vol.62」は大和撫子 百合の初優勝で幕を閉じた。
ソロとしての初優勝はまた感慨も一入だったと思う。
さて今回で2018年は上半期が終了したが、昨年はデカシャツ喫茶が既に2勝だったのに対し、現在は1勝ずつで分け合っている状況。
前年の「年間最多勝」デカシャツ喫茶、「驚異の新人」神木祐希、そして「別形態二冠王者」大和撫子 百合……。
2018年の「年間最多勝」争いは混沌とした状況が続いている。
前述の3組から抜け出す者が現れるのか?それとも……別の出演者が現れて更に混沌とするのか……。
次回からは2018年下半期……後半戦に突入する。
展開されるのは接戦か、はたまた意外な熱戦か!?
混沌とする「年間最多勝」争いの行方は果たしてどうなる!?
2018年7月21日「ぢゃ☆ベストテン vol.63」
真夏の池袋……夏の暑さより「熱い」戦いがここにある!