【レポート】「ひとまつり2018」/「全国UHHD化計画☆出航!ミントグリーンの海原を見よ!生誕ワンマンライブ」@渋谷WOMB
過去、多くの歌い手の生誕ライブをレポートしてきましたが、そのたびに思う事は「生誕ライブ」というのは一種のバロメータであるという事。
長く活動している人ほど、毎年のように生誕ライブを行う事が多く、その開催自体がステータスになっている部分もあると思う次第。
また前年と比較する事で、その出演者の一年間の歩みなり、成長なりを「形」として実感する絶好の機会です。
そしてファン層の顔ぶれや人数の変化が如実に現れ、愛情が最も試されるのも「生誕ライブ」ならではと思う次第です。
……さて彼女場合はどうだったのか?
この日の主役、鈴音ひとみ。
2017年はTIFに出演し、年末には2ndアルバムと4回目のワンマンライブ敢行。
2018年に入っても「アイドル最前線」3rdシーズンでソロながら4位に入るなど実績を上げ、今や本拠地の千葉のみならず、東京、関東地区を代表するソロアイドルの地位を築いたと言って過言ではないだろう。
そんな今、絶好調な彼女が迎えた2018年のバースデーライブ。
会場はこれまでで最大規模の会場となる渋谷WOMB。
収容人員・500人は行くという、ソロアイドルとしてはかなり大きい会場となる。
果たして、どうだったのか……。
2018年6月3日……昼に行われた生誕ワンマンライブ前主催「ひとまつり2018」
そして……夜に行われた「全国UHHD化計画☆出航!ミントグリーンの海原を見よ!生誕ワンマンライブ」の様子を立て続けにお送りします!
○開演前→会場入り
会場の渋谷WOMBは道玄坂を上った、ちょっと路地に入ったところにある。
実は前もって調べたはずなのだが、道を一本間違えて迷ってしまった。
初めて行くには、迷いやすい立地だったかも知れない。
それでも会場前にスタッフが常駐しており、入口は非常に分かり易かったと思う。
入口をくぐると、すぐにステージのあるフロアにはたどり着かない。
途中廊下と螺旋状の階段を上って、ステージのあるフロアに到達する仕組みとなっている。
その道中、目に飛び込んできたのは、活き活きとした鈴音ひとみの写真だった。
2016年頃から主に撮影が可能な野外ライブや、オフ会の様子を中心に写真が掲載されいた。
その写真はまさに鈴音ひとみのここ数年の歩みそのものである。
写真が撮影された当時……その場に居合わせた人は、当時の事を思い出していたかもしれない。
逆に当時や、その現場を知らない人は、まるでタイムカプセルの中身を覗いているような気分で彼女の歩みを辿っていたかもしれない。
自分の場合は主に後者にあたる。
自分が知らなかった頃の鈴音ひとみの活き活きとした表情が写真から伝わってくる。
彼女と出会う前の頃の写真から、やがて彼女と出会った頃に差し掛かり、そして写真は階段のところで今日という日に近づいてくる……。
……そして辿りついた先に、この日のステージがあるフロアが目の前にそびえ立っていた……!
●「ひとまつり2018」
昨年も同タイトルで行われた生誕ワンマンライブ前主催「ひとまつり」
今回は「ひとまつり2018」と銘打って開催させる運びとなった。
開場は11:30、開演は12:00と早い時間ではある。
しかし開演前から鈴音ひとみのファン、そして出演者のファンで会場は溢れかえっていた。
なお客によっては前日、出演者が北海道、もしくは仙台遠征を決行しており、強行軍の中、帰ってきた強者も多数存在していた(汗)
最初はまばらだったステージ前も、開演時間が近づくにつれて、多くの客層で溢れかえってくる……そしてやがて開演時間となり、会場がやや暗くなる中、本日の主役が早速ステージの上に登場した……。
・OPアクト
本日の主役、鈴音ひとみの早速の登場!
会場が大いに沸く中、OPアクトとしてもう一人の出演者を呼び込む。
呼ばれたのは、鈴音ひとみの「旦那」こと石戸なつみ。
常々、お互いを「嫁」「旦那」と言い合う二人である。
なお石戸なつみは「ひとまつり」シリーズ唯一の皆勤賞という事である。
そんな二人のステージから、この日の長い一日はスタートした!
【セットリスト】
1.「君色シグナル」(春奈るな)
まずは鈴音「夫妻」(いやこの場合、石戸「夫妻」の方が正しいか?)によるコラボで「君色シグナル」を熱唱。
ミントグリーンのTシャツと、オレンジ、黒の「723」Tシャツが中心となり、前方を彩る。
最初からテンションMAXで、会場は大いに盛り上がった。
OPアクトはこの一曲のみで終了し、二人は颯爽とステージを去っていった……。
・水崎愛莉菜
【セットリスト】
1.「流れ星☆ミ」
2.「虹色メロディ」
3.「負けないで!!!」
4.「HYPER POP」
トップバッターは「えりぽむ」こと水崎愛莉菜。
実は毎回、鈴音ひとみワンマンは訪れているようなのだが、今回は念願叶っての「ひとまつり」出演となったとの事。
ちょっと近未来チックな衣装(と敢えて表現)に、首から「HYPER」と書かれたブロックみたいなネックレスを下げて登場。
最前の水色のTシャツのファン層と共にイベント序盤を大いに盛り立てる。
容姿は非常にかわいらしく、今回の出演者の中では最も王道的なアイドルだったと思う次第。
透き通るような歌声と、ファン層の「HYPER」の掛け声が非常に印象的でした。
トップバッターの大役を果たし、彼女の出番は終了。
彼女自身も8月にワンマンライブが控えているので、頑張ってほしいところです。
・大宮アイドール
【セットリスト】
1.「Reviver!」
2.「ガチ恋ジレンマ」
3.「Jewel Drops」
4.「Starry Days」
今年に入って鈴音ひとみとは一緒になる事が多い、大宮アイドール登場。
恐らく鈴音ひとみファンも「アイドル最前線」などでご一緒しているので、馴染みがある出演者かも知れない。
この日は6人で登場し、今回の「ひとまつり」では最大の人数での出演となった。
前述の水崎愛莉菜がソロなので、広いと思われたステージも、6人揃うとまた違った印象となる。
それでもきちんと歌って踊れるスペースがあった点からしても、このステージの大きさがとても良く分かる。
実際、彼女たちも会場を所狭しと歌い、踊っており、多人数ユニットならではの華やかさで会場を魅了した。
鈴音ひとみが千葉発なら、こちらは大宮発……以上、大宮アイドールのステージでした。
・石戸なつみ
【セットリスト】
1.「I'm a Liar」
2.「Snow Dast」
3.「Meteor Light」
4.「暁契」
OPアクトに続き、鈴音ひとみの「旦那」なーここと石戸なつみ登場。
前日の仙台遠征帰りの疲れを感じさせない、パワフルなステージ……と見せかけて、二曲目にバラードをもってくるなど多彩さを見せる。
衣装はOPアクトで着ていたワンピースから、その上にこの日発売の「スズネバチ」Tシャツをまとった形に。
脚線美に定評がある彼女だが、この日の衣装はそれを堪能するには十二分だった(照)
三曲目、四曲目の熱さは言わずもがな。
ラスト「暁契」では後方で、本日の主役も名物「腿上げ」をしていたような……(笑)
こうして相変わらず熱いステージで、なーここと石戸なつみのステージは終了。
唯一の「ひとまつり」皆勤賞としていいステージを見せてくれました。
・AiLi
【セットリスト】
1.「turning back」
2.「無限大Fighter」
3.「DIVE」
4.「Shiny Star,Shiny Moon」
ソロシンガー・AiLi登場。
鈴音ひとみ自身、彼女に「ひとまつり」に出演してもらう事を「念願」と称した経緯から、彼女に対するリスペクトが伝わってくる。
またそれに応えるべく、AiLi自身も自身の熱気をステージにぶつけてる。
実際、MCでも自身の直前だった石戸なつみに負けない様熱いステージをしたかったという趣旨の発言をしている。
特に二曲目「無限大Fighter」は、彼女の中の鈴音ひとみのイメージ(=「魂燃やして戦ってる」)を膨らませた結果の選曲だったいう趣旨のコメントを残している。
また四曲目「Shiny Star,Shiny Moon」でもタオルを振り回すパフォーマンスを見せるなど、鈴音ひとみを彷彿とさせるパフォーマンスを随所に見せた。
言葉に違わず、非常に熱く会場も盛り上げ続けたAiLi。
彼女のステージからも、AiLi自身が抱いている鈴音ひとみに対するリスペクトが見え隠れする内容のものだった。
・萌えこれ学園
【セットリスト】
1.「Rising Hope」(LiSA)
2.「夢幻華」
3.「BRAVE」
4.「ミラクる☆妄想がーる」
日本武道館に向けて邁進する萌えこれ学園。3月に赤坂BLITZを約700名の動員で埋め尽くした事も記憶に新しいだろう。
東京ドームを目標とする鈴音ひとみとは最終目的地は違えど、ある意味「同志」と言っていいだろう。
本来、総勢12名だがこの日は各地でライブを展開。この会場には熊野はる、當銘菜々、土屋唯の3名といういつもと比べても「少数精鋭」だった。
特に熊野、當銘の両名は前日まで北海道遠征を敢行しており、とんぼ帰りである。そんな状況でも鈴音ひとみのために駆け付けた3名のパフォーマンスは圧巻だった。
一曲目にカヴァーで「Rising Hope」(LiSA)で奇襲をかけた後は、萌えこれ学園のオリジナルを三連発。
普段「課外授業」と称して行う外部出演でも5~6名の彼女たちだが、それを3名でもステージいっぱいに使ってやり遂げるのだから流石である。
當銘菜々の華やかさ、土屋唯の元気の良さ、そして熊野はるの安定感……ステージ上の三人が所狭しとステージを目まぐるしく動き回った。
こうして華々しく萌えこれ学園のステージは終了。トリ前をしっかり務め上げ、主役へのバトンをきちんと繋げた……。
・鈴音ひとみ
【セットリスト】
1.「マイ☆ヒーロー」
2.「Sinfonia」
3.「絆」
「ひとまつり2018」のトリを飾るのはもちろん、この日の主役、鈴音ひとみ。
持ち時間15分だが、この後に控えるワンマンに向けて、気合を入れて臨んだ内容となっている。
一曲目「マイ☆ヒーロー」から、この日、レコ発となった「Sinfonia」、ラストは「絆」で締めるというブッキングライブでの王道セットリストだった。
これまで出番を終えた、多くの他の歌い手のファン層もミントグリーンのTシャツに混じり、ステージの上にありったけの声援を送った。
MCではいつもの「噛み噛み」も有り、短いながらも非常に充実した内容となった。
この後のワンマンライブが俄然楽しみになる構成で「ひとまつり2018」のトリを見事に飾った。
……こうして「ひとまつり2018」は終了。
今回は会場を押さえた時間の都合もあり、昨年より出演者の数は減り、また時間も短めだった。
だが出演した歌い手は皆、実力派、もしくは実績が十分な方ばかりで、この一年での鈴音ひとみの人脈の広がり、濃さを感じる内容となった。
また短めに切り上げ、この後始まるワンマンまで、あまりインターバルを置かずに準備に取り掛かった事は、この後のワンマンには大きなメリットになったと今更ながら思う次第……。
……イベント終了後、15時頃まで物販。
一旦、撤収の後、16時からワンマンの開場は始まるのだが……。
ここからは個人的な話も交えて、その後の話をしよう。
物販が終わる少し前に、某ばんだなまっしーと食事に出かけた。
そして開場が始まる15分前を目安に会場に戻った。
途中、ミントグリーンのTシャツを着ている方がポツポツと自分たちと同じ方向に歩いている姿を見かけた。
再び到着した会場。予定通り開場の15分前に到着した。
会場の外にまで列は溢れていない。早めに戻ってこれて良かった。そう思った。
しかしその期待は別の意味で直後に裏切られる。
入口を入って驚嘆した。
既にそこには、会場内に入っていた入場待ちの長蛇の列が出来ていたからだ……。
会場側が公道に人を出さないために、会場内に人を入れて待機していた結果でもあった。
また自分たちが外食に行っている間も、一部のファン層で新たな飾り物が会場内で用意されるなど、更に彼女の誕生日を祝うムードは盛り上がっていた……。
……やがて会場内の列も一列から二列に増えて、チケットの受付も昼よりも、ずっと奥のスペースになるなど、会場内だけで入場列を待機させるのに限界がきていたように感じる。
その最中、いよいよ入場がスタート。
非常に多くの客層が一人、また一人、ステージのあるフロアに向かっていく。
そして再びステージのあるフロアにたどり着いた時、ステージの上には昼には無いあるものがあった。
横断幕。
この日のために作られた、大きな横断幕がステージには大きく掲げられていた。
その横断幕に感動する暇もなく、やがて長蛇の列を成していた客層は、大方ステージのあるフロアに入場した。
フロアの前方も後方も、見渡す限りほとんどがミントグリーンのTシャツで埋まっていた。
やがてやや予定より押して、会場が暗くなり……どこかで聞き覚えのあるチャイムの音が鳴り響いた……。
さぁ、いよいよ始まりだ!
●「全国UHHD化計画☆出航!ミントグリーンの海原を見よ!生誕ワンマンライブ」
チャイムの音をバックに流れる、鈴音ひとみの元気な掛け声。
そしてご挨拶が終わると、一曲目「H☆T☆M」の前奏が流れる……。
昨年まではブッキングライブでもお馴染みだった、一曲目「H☆T☆M」
歌詞にある通り「まずはご挨拶」という歌詞に違わぬ内容。
タオルを回しながら、片足を高く上げるパフォーマンスを見せ、最初から元気ハツラツな様子を見せた。
一曲目を終え、MCでここで改めて挨拶。
この日の来場に対して感謝の弁を述べる。
なおこの日の衣装は新作衣装。
ベージュ地とピンクのチェックが特徴な衣装だった。
なおこのMCで衝撃的な発言をする……。
「この後、MCないよ」
え!?
会場に居合わせた誰もが、一瞬耳を疑った。
この時は彼女がこの後、全部で何曲、そしてどれくらいの時間を割くのか誰も知らなかった。
それでもこのまま最後までMCが無いなんて……何かの冗談かと思った。
実際、MCが無いまま、進行したのか……答えを先に言おう。
この後、11曲連続(笑)
本当にMC無かった(笑)
それでも序盤は気合も体力も十分だったので、気にも留めなかった。
二曲目から彼女のオリジナル楽曲が、次から次へと続く……。
あまりブッキングライブでは歌わない楽曲から、五曲目「Peach」のように今年に入って作られた楽曲、十曲目には(彼女にしては比較的珍しい)カヴァーで「Rising Hope」(LiSA)を歌うなど……。
そのレパートリーは非常に富んでいた。
ほぼ全ての楽曲で客層は熱狂し、また中には特定の楽曲に思い入れがある客層は、その楽曲時に後方から前方に躍り出て盛り上げるというような現象も頻繁に見せていた。
ただその全てが熱くて盛り上がる楽曲ばかりかと思いきや、中盤でバラードを入れて聴かせる演出も見せる鈴音ひとみ。
この辺りはうまく緩急を付けており、ライブ全体にメリハリが出来ていた。
(ついでにバラードのタイミングが体力面でも疲れている場面に来ることが多くて、その面でも助かったのは確か)
11曲連続のラスト二曲は「アメ×コイ。」→「刹那花」とバラードを連発。
この「刹那花」のラストで鈴音ひとみは一度、ステージの上から姿を消した。
……そして誰もいないステージの上のスクリーンには聞き覚えのある楽曲と、それに合わせて流れる映像が流れる……。
この日レコ発だった「Sinfonia」のPV映像である。
この初出の映像に多くの客層は沸き、そして釘づけになった。
PV映像終盤は若干のトラブルがあったものの、PVが終わると鈴音ひとみは再びステージに現れた。
衣装は変わっており、このPVで見せた黒いドレス調の衣装に替わっていた。
ここでのMCで実は本人がかなり気にしていた「でこ」出しを解禁した事を恥ずかしいそうに報告。
なお当日はいつもの髪型だったため、この「でこ」出しを生で拝む事は叶わなかった(笑)
実はこの間、ステージの下手側にはキーボードが一台設置されていた。
このキーボード……これの演奏のために、ある人物が呼び出された。
彼の名は神谷咲公。
今回「Sinfonia」のサウンドエンジニアとして携わった人物でもある。
そんな彼だが「Sinfonia」のTypeB(今回、シングルは2タイプ発売された)に収録されている「君がいたから」のピアノバージョンの演奏も担当している。
……という事で、ここで「君がいたから」ピアノバージョンの披露となる。
普段はオケ音源がメインの鈴音ひとみだが、このピアノによる生演奏を伴っての歌唱はかなり珍しい構成となった。
この生音ならでは演奏も、ライブの醍醐味と言ったところだろうか。
こうして「君がいたから」ピアノバージョンの初披露は無事に終了した。
この後も四曲連続という構成。
このあたりはミドルテンポやバラード中心の構成となる。
ゆったりとする時間が流れる中盤戦。
客層も声援に応えるよう、鈴音ひとみも歌い続ける。
18曲目「キミと、ずっと。」を歌い終えて、短いMCとなるが……ここで新曲発表となる!
この日一番の盛り上がりを見せた会場。
歌ったのは「What Color?」
この日レコ発した「Sinfonia」(TypeB)に収録されている楽曲だった。
レコ発された直後故、恐らくほとんどの客層が初めて耳にしたであろう。
もちろん定番の盛り上がり方は決まっておらず、ほぼほぼアドリブで盛り上げていく客層。
だがこのへんは本当にどうにかなるもので、客層の熱気とこれまでのノウハウで一曲終わる頃には形になっており、初出にも関わらず大盛り上がりで初披露を終えた。
このあたりからワンマンライブも終盤に差し掛かる。
バラードを挟みつつとは言え、多くの客層の体力も相当消耗が激しかったに違いない。
だがそれでもこの会場に集まった客層は、目の前にいる鈴音ひとみに全力で声援を送り続けた。
そしてまた鈴音ひとみもその声援に応えるべく、歌を届け続けた……。
特にここからは昨今の代表曲と言える「Sinfonia」や「絆」が入ってくる。
上記二曲の盛り上がりはやはり特筆すべきもので、まさに会場が一つになったと言って過言では無い盛り上がりを見せた。
……大きな大きな、興奮の坩堝(るつぼ)がそこには発生していた。
その集大成が本編ラスト、24曲目の「光の歌」だろう。
事前に配られていた、ミントグリーンのサイリウムが会場全体をミントグリーンに染めて上げて行く……。
まるでその様子は「海」……まさに「ミントグリーンの海原」
今回のイベントのタイトルにある「ミントグリーンの海原を見よ!」が見事に再現された瞬間だった!
※この時の様子は撮影を専門とした方たちが見事にとらえている写真が多々、SNS上を中心に上がっている。
是非とも機会を見つけて拝見して欲しい。
……こうして「ミントグリーンの海原」が再現され、鈴音ひとみ生誕ワンマンライブは大成功と興奮の中、終了……
……する訳が無かった(笑)
鈴音ひとみファンの代表格の一人・ペンペン氏の先導により、会場に湧き上がるアンコールの大歓声。
数分の時が経っただろうか……アンコールの声援に応えて、押し出されるように……再び、彼女はステージの上に現れた。
○アンコール
この日発売された新作のミントグリーンのTシャツと、先程の新作衣装のスカートに身を包み、鈴音ひとみが再び現れた。
アンコールの最初に歌ったのは「マイ☆ヒーロー」
アンコールの声援の後で会場にいる誰もが疲れていたはずだが、彼女を目の前にした瞬間、再び火がついたように全力での応援が始まった。
数時間前の「ひとまつり2018」の時のように、タオルが回る会場……。
しかしあの時と違うのは、会場のほとんどがミントグリーンに包まれていた事だろう。
それだけこの時の一体感は素晴らしく、また凄まじいものがあった。
「マイ☆ヒーロー」を歌い終えて、礼を述べる鈴音ひとみ。
このMCでは今回のワンマンライブに向けての想いの丈を正直に語っていた。
昨年の生誕ライブから一年間。
必死に実績を積み上げてきた、鈴音ひとみ。
冒頭でも書いたように今や関東を代表するソロアイドルの一人と言っても過言ではない。
そんな彼女でも今回のワンマンライブに対する不安を率直に語っていた。
それは彼女が今よりも遥か高いところに視線を見据えているからこそ抱く「不安」だったように思えてならない。
だけどこの日、彼女の目の前に、そして自分たち客層が目にした景色は紛れもなく、鈴音ひとみのために作られたものだった。
その充実感を滲ませた表情で、いよいよ残り二曲となった。
次に歌ったのは「各駅停車」
彼女が自身の歩みを電車に例えて歌った曲。
一歩ずつだけど、確実に前に進もうという、まさに今の彼女の立ち位置を示しているような選曲となった。
そして真のラスト「Over the rainbow」
これまでミントグリーン一色だった景色に、様々な色が加わっていった。
まさにその様は「虹」そのもの。
ミントグリーンの海原を越えた先に見えた「虹」とでも言うべきだろうか……。
この「虹」は今の彼女を讃えるものであると同時に、更にこの先に続く輝かしい未来へと続く道標のようにも見えた。
……こうして会場に大きな「虹」がかかり大団円。
今度こそ終わり……と見せかけて……
「ちょっと待った!」
……声の主はnokki氏。言わずと知れた鈴音ひとみファンの代表格の一人である。
彼の手からステージの上にいる鈴音ひとみに手渡されたのは、この日のために集められたメッセージカードだった。
傍目から見てもその分厚さに圧倒された。
それだけ多くの人が、鈴音ひとみの誕生日を祝いたかった……それが見て取れた。
この後、花束贈呈、バースデーケーキ(鈴音ひとみの大好物・モンブラン)、同じ事務所の後輩たちからのプレゼント贈呈などがあり、最後は会場全体の集合写真を撮影。
こうして……鈴音ひとみ「全国UHHD化計画☆出航!ミントグリーンの海原を見よ!生誕ワンマンライブ」は無事終了しました。
ステージの上から全ての客層にお辞儀をして礼をする鈴音ひとみ……。
その表情はこの日一番の……いやこの世界で一番の輝きを見せていました。
【セットリスト】
1.「H☆T☆M」
2.「トゥインクル・サマー・ラヴ」
3.「Lie or truth~キミは誰のモノ?~」
4.「Baby×3」
5.「Peach」
6.「へたっぴRock star」
7.「願い星」
8.「Re:」
9.「プラスティック#シンドローム」
10.「Rising Hope」(LiSA)
11.「Be A Liar」
12.「アメ×コイ。」
13.「刹那花」
(「Sinfonia」PV映像)
14.「君がいたから」
15.「光ある場所」
16.「いつもの言葉」
17.「「ありがと。」」
18.「キミと、ずっと。」
19.「What Color?」(新曲)
20.「Sinfonia」
21.「Catch the morment」(LiSA)
22.「絆」
23.「Strawberry jewel」
24.「光の歌」
(アンコール)
25.「マイ☆ヒーロー」
26.「各駅停車」
27.「Over the rainbow」
※上記、鈴音ひとみ公式サイトから抜粋
●総括
「ただ、ただ、幸せだった」
終わった直後に想った、率直な感想です。
鈴音ひとみ本人もそうだっただろう。
だけどあの日、その場にいた方、皆がそう思ったのではないだろうか。
あの日、鈴音ひとみはステージの上で誰よりも楽しそうに、誰よりも嬉しそうに……そして誰よりも幸せそうに躍動していた。
そんな様子を見る事が出来た我々客層も楽しくて、嬉しくて、そして幸せだった……そう感じる。
これは鈴音ひとみのいいところが出たと自分は思っています。
彼女自身の感情を他の誰かに訴えかけるという意味での「訴求力」においては、かなり秀でたものを持っているからこそだと思う次第。
いつも笑顔を絶やさず、楽しそうにしている様子は、結果、多くの人にまで幸せを運んだと感じています。
そんな彼女だからこそ、多くの人がもっと応援したい。支えたいと感じるのだと思います。
……一年前の生誕ワンマンライブ。
あの日、自分はまだ鈴音ひとみを知って数ヶ月。
まともに楽曲も知らず、初めて袖を通した「ひとにゃんTシャツ」に違和感を感じて、ただただ凄いところに来たと思っていました。
あれから一年。
数は少ないもののライブを拝見する機会があり、また少しずつではあるけど「チームひとにゃん」の皆様の中にも知り合いが増えてきました。
ライブに行けない時はこれまで手を出さなかったShowroomで応援したりした。
運よく昨年のTIFのステージも見れた。
年末のレコ発ワンマンは途中までだったけど、出せる範囲の全力を出して応援した。
今年に入って「アイドル最前線」で戦う姿を間近で観れた。
そしてこの日……昨年よりも収容人員が多い会場を満員に埋めて、誰よりも躍動する鈴音ひとみの姿がそこにあった。
気がつけば、声を枯らして彼女に声援を贈っている自分の姿もそこにあった……。
あれから一年……確かに彼女は成長を続けて、そのたびに大きくなった。
その集大成がこの日のバースデーライブだったと感じました。
自分よりもっと必死に応援しているファンの方……「チームひとにゃん」の方は大勢いる。
正直、鈴音ひとみ以上に応援している歌い手もいる。
だから自分が鈴音ひとみの純粋なファンかと言われると……少し引け目を感じる時はある。
そんな自分ですが……それでも、この日、彼女がステージに立つ姿を見て、もっと先を見て行きたいと感じました。
たまたま自分の実家のある地元・津田沼にある、小さなライブハウスを本拠地にしているという事に縁を感じてファンになった鈴音ひとみ……。
夢の「東京ドーム」公演は、確かに実現するには今はまだ遠すぎる夢だけど、何かの拍子にもしかして……と感じる時が増えました。
この先、どこまで大きく羽ばたいて行くのか。
きっと夢の続きは、この日見た「海原」そして「虹」を越えた先の未来にあるような気がしてなりません……。
「この日見た風景よりも、もっと素敵な風景を探しに行こう」
この日以上に、素晴らしい風景に出会える事を信じて、このレポートを締めたいと思います。