【レポート】AnBぷれみあむぅ presents 『第62回イカすアキバ天国』@池袋mono
※[速報]上げていますが、ライブの詳しい様子はこっちでレポートします。
結果を知っている人も知らない人も、じっくり読んでくれると嬉しいです。
「五月晴れ」には暑すぎる日々が続き、徐々に夏の気配が漂う昨今。
大型連休とそれに伴う「五月病」もそろそろ過ぎ去った頃……「二ヶ月に一度のライブバトル」はやってくる……。
初夏の陽気が漂うこの季節。
夏の暑さを先取りしたような、この「熱い」一戦で勝ち名乗りを挙げたのは一体誰か……。
2018年上半期を締める一戦「第62回イカすアキバ天国」の様子をお送り致します。
●開演前
開場直後はやはり少人数(具体的に一桁後半か)
開演時間が近づくにつれ徐々に増えて行くが、出演順が後半の客層ほどこの段階では少ないように感じたか……。
前2回ほど客は集まっていないように思いましたが、やがて映像は出演順決定アミダくじから、諸注意へと移り、出演者紹介へ……。
やがて爆発と共に映像は終り、OPアクトへと移行する。
●OPアクト
・FICE
【セットリスト】
1.「一発」
冒頭、音の出だしにミスがあり、一旦仕切り直し(笑)
主宰・FICEの登場。
この日は「一発」でスタートし、会場の空気を暖めた。
「一発」が終わると、いつものように投票ルールの説明、諸注意を経て本編開始。
トップバッターを呼び込んで……いよいよイベントは始まる。
●本編
・1番手:花野苺(初出場)
【セットリスト】
1.「君と過ごした季節」(豊島区ぴーすUPがーる)
2.「God knows...」(平野綾)
3.「ETERNAL BLAZE」(水樹奈々)
イベント初出場、花野苺。
ピンクの「いちごみるく」のTシャツを着て登場した。
主宰・FICEとは別のイベントでの共演が多かった縁から、今回、このイベント初出場となった。
一曲目に「君と過ごした季節」彼女自身が先日加入したばかりのアイドルユニット「豊島区ぴーすUPがーる」の楽曲……なのだが傍目から見ても分かる口パク(汗)
これはどういう事かというと、実は加入直後の花野苺、自分のパートを割り振られていないとの事(汗)
そのためここでは歌わず(厳密には口パクだが、自身の声で煽りなど入れつつ)振付やロビーにおりて客席を巻き込む形をとる事となった。
MCで初出場のため簡単な挨拶を経て、この後、二曲はカヴァー曲。
この界隈でも定番とも言える「God knows...」(平野綾)→「ETERNAL BLAZE」(水樹奈々)という流れだった。
選曲自体は珍しくないが、三曲目「ETERNAL BLAZE」(水樹奈々)冒頭ではかなりの声量を見せた。
自身は声優としても活動しているとコメントしており、その実力の一端を見せる形となった。
こうして初出場でトップバッター、花野苺のステージは終了。果たしてその結果は?
・2番手:石井利佳(出場:6回目/2位・1回)
【セットリスト】
1.「BIN・KANルージュ」(太田貴子)
2.「カルネヴァーレ」
3.「ミッドナイト☆26時」
今回で「イカすアキバ天国」新記録となった6回連続6回目の出場となった石井利佳。
前回2位の勢いそのままに今回は優勝を目指すと事前に公言。
冒頭、80年代のアイドルコンサートのような開始を告げる場内アナウンスが流れた後、石井利佳親衛隊……に扮したスタッフ登場。
特にマネージャー・N氏はハッピまで用意する凝りよう(笑)
「石井利佳の応援、よろしくお願いします!」と挨拶すると、客層に紙テープを配り、またあまった分はロビー中心に使い放題として設置した。
こうした段取りを経て、石井利佳登場。
ミントグリーンの鮮やかなスーツ姿で「BIN・KANルージュ」(太田貴子)を熱唱。
(スタッフ扮する)親衛隊も(昭和アイドル時代を踏襲して)最後方から声援や笛でコールの先導で応援を引っ張る。
そしてMC……石井利佳自身、今回の連続出場記録については複雑な心境を吐露しつつも、挑戦を続けてきた想い、そして優勝への想いを語る。
また普段はスタッフとして支えている裏方も「共に戦っている」という姿勢を現したく、今回の構成に臨んだと言及する。
そんな彼女のステージはオリジナル楽曲のパートへと移る。
二曲目は前回初披露となった「カルネヴァーレ」
初披露から二ヶ月の時を経て、更に進化している様を見せた。徐々に石井利佳の楽曲として出来上がっている感がある。
そしてラストは「ミッドナイト☆26時」という流れ……彼女曰く「池袋の武道館」(=池袋mono)はこの楽曲の時、非常に多くの紙テープが舞い、石井利佳のステージを彩った。
こうして石井利佳のステージは終演のアナウンス後、親衛隊による挨拶&お片付けで幕を閉じた……。
会場全体を「昭和アイドル」の世界観で埋め尽くした石井利佳……彼女にしか表現できないステージがそこに確かにあった。
・3番手:純愛★純情倶楽部(初出場)
【セットリスト】
1.「Dear My Friend」(Every Little Thing)
2.「六本木純情派」(荻野目洋子)
3.「恋の街、KOMAGOME。」
こちらも初出場、純愛★純情倶楽部。
主宰・FICEが気になってわざわざ彼らのステージを見に行くために足を運び、今回、出演をオファーしたといういわば主宰も注目の出演者である。
女装男子・蘭丸と眼鏡女子・桃子による「駆け落ち中の2人」という設定の元、ステージは進行する。
なおステージ本編の前に本人たちは説明で「設定」と言い切っている(笑)
そんな「駆け落ち中の2人」が見せる、基本的なステージの流れとして……。
・楽曲の前にショートコント→無理矢理なダジャレ→楽曲紹介→ステージ
……こんな感じである……(笑)
……このイベントに長く居た方なら、どこかで似たような系統のユニットを見た事もあるかも知れないが(笑)気にしてはならない(笑)
とにかくショートコントからのダジャレの流れは、一言でいえば「しょうもない」(笑)
大爆笑は無い。でもどこか「クスっ」と笑えるものである。
またステージにおける振付については、どこか懐かしい感じがするものの、カヴァー曲でもオリジナルの振付がきちんとされており一見の価値がある。
完全にオリジナルはラストの「恋の街、KOMAGOME。」のみであるが、非常に完成度が高くなっている。
また当日が「5月19日」で「こいくち」の日だったという事で、客層に「濃口醤油」を配るというシャレの効いた(?)芸も見せてくれた(笑)
雰囲気も含めて、どこか「ベタベタ」な純愛★純情倶楽部のステージは終了。
また新たなキャラクターが、このイベントに登場した……。
・4番手:結城汰郎(出場:2回目)
【セットリスト】
1.「紅乃孤狼-ウルフ-」
2.「メビウスの誘惑」
3.「ナツログ」
第60回(今年1月)以来、2回目の登場となる「たろ様」こと結城汰郎。
だが……前回の正統派「王子様」キャラから一変……「不良のPrince」としてこのイベント再登場となった!
……もっとも彼の前身を知っていると……このキャラの方が「しっくりくる」方も多々いた模様(爆)
一曲目「紅乃孤狼-ウルフ-」の前奏をバックに紹介ナレーションが流れて、ナレーション終了と同時にステージに登場し早速熱唱。
外見の印象こそ変わったものの、安定した歌唱力と、凛々しい表情で会場を席巻する。そしてたろ様を愛する女性ファンのハートをガッツリ鷲掴みにする。
二曲目に「メビウスの誘惑」
実は前回も歌った同曲であるが、キャラチェンジに伴い印象も変わった。
前回は優しい印象が目立った同曲だが、今回はどこか力強さみたいなものを感じる作りとなっていた。
この点からしても、キャラチェンジは非常に上手く行っている印象を受けた。
ラストは夏を先取りし「ナツログ」を爽やかに歌い終了した。
なお司会・FICEとの絡みMCでは前身の話題に言及。
一方、結城汰郎も「神楽坂エリーさんに夜露死苦」とFICE・炎に伝言をお願いするなど、会場の笑いを誘った(笑)
ちなみに優勝したら、この後ファンと一緒に「焼肉オフ会」を開くと公言!……果たして「焼肉オフ会」は実現したのか!?(爆)
・5番手:五十嵐光司(初出場)
【セットリスト】
1.「エスケープ」
2.「消音」
3.「温泉物語」
またまた初出場。今回、二人いる「男性枠」の一人、五十嵐光司が登場。
「ニュー懐メロポップス」を標榜し、都内を中心に活動する歌い手である。
静かにマイクの前に立ち、静かに話し始める五十嵐光司……エンジ色したサテンのシャツに黒のベストという、その佇まいはまさに「昭和」そのものだった。
一曲目「エスケープ」の前に、おもむろにベストにひっかけていたサングラスをかける……。
そして歌い始めた瞬間、会場の雰囲気は一気に昭和の雰囲気そのものになった。
まるで昭和40年代から50年代前半からタイムスリップしてきたような彼を目の前に、平成が終わろうとしている「今」を生きる我々はその歌の世界に引き込まれていくのが分かった。
一曲目を終えてMCに入るが、ここで彼は現在の楽曲をDTMで作っている事を明かす。
確かに曲調こそ「昭和」なのだが、その楽曲を作るための技術は紛れも無く現代の技術そのものだった。
彼ならではの「昭和」の世界観は続く。
二曲目「消音」では自身曰く「70年代の振付と、80年代の曲調」をミックスさせた楽曲との事。
恐らく(自分と同じ)「アラフォー」には、どこか記憶の片隅に焼き付いている動きと音楽に懐かしさすら覚える方も多いのではないかと思う次第である。
二曲目を経て、ラストは音源化もされている五十嵐光司のデビュー曲「温泉物語」
前二曲とはまた曲調は違うが、歌謡曲のその流れをきちんと汲んでいる楽曲だった。
こうして会場を「昭和歌謡」の世界に引き込んだ、五十嵐光司のステージは終了。
また一人、強烈な個性の持ち主が「イカすアキバ天国」に現れた瞬間だった……。
・6番手:ふたぐちぴょん(出場:4回目)
【セットリスト】
1.「ピョンピョン☆ヲタクナイト」
2.「BBA萌え」
3.「日本に捧げるロマンス」
第59回(昨年11月)以来の登場、ふたぐちぴょん。一時期改名するとの事だったが結局、この名前が一番しっくりくる。
衣装は前回、見るものに衝撃を与えた、あの黒い腹だし衣装(ニーソックスと、それに伴うすね毛の処理は忘れたとの事)
一曲目は「ピョンピョン☆ヲタクナイト」
先日発売されたコンピレーションアルバム収録曲との事。どこかで聞いた事のある楽曲のタイトルだが、気にしない。
なお自身でも作詞曲するふたぐちぴょんだが、この楽曲に関しては作曲は提供曲。作詞が自身との事である。
MCでは恐らく前の出演者である五十嵐光司を意識したのか「(前の出演者の雰囲気)昭和かよ」(昭和歌謡とかけた?)発言。
明らかに共感を得られなかったところで、残り二曲もオリジナル楽曲。
二曲目「BBA萌え」からの、ラスト「日本に捧げるロマンス」という流れ。
両曲ともこのイベントで披露した事のある楽曲。
ステージの上、一人歌い叫ぶふたぐちぴょんの姿がそこにあった。
こうしてふたぐちぴょんのステージは終了。
アクの強いキャラクターは相変わらずだった。
・7番手:クレヨンゆーち(出場:2回目)
【セットリスト】
1.「近道したい」(須賀響子)
2.「君というキセキ」(*ChocoLate Bomb!!)
3.「アイヲウタウヨ」
第59回(昨年11月)以来の登場となる、クレヨンゆーち。
一曲目に歌ったのは「近道したい」(須賀響子)
アニメ「ぼのぼの」のEDテーマで彼女が好きな楽曲として、よくカヴァーしている。
これをワンコーラスで終了。ここで(ちょっと長めの)MCに入る。
この歌が好きな背景や、この楽曲を歌っていた須賀響子がこの楽曲歌ってほどなくして引退しているけど、いい歌だから好き……的な話をする。
なお「また(ふたぐち)ぴょんさんの後だー」「いやだー」と苦笑いを浮かべて、客層の笑い(と同情)も取っている(笑)
※第59回(昨年11月)……1番手:ふたぐちぴょんの後、クレヨンゆーちは3番手で初出場を飾っている。
そんなふたぐちぴょんの後という事を忘れて(爆)二曲目「君というキセキ」(*ChocoLate Bomb!!)を熱唱する。
MCののんびりした雰囲気とは打って変わって、歌っている時の様子は非常に凛々しく、またしっかりしている。
でもMCになるとスイッチを切り替ったように、またのんびり話始める(笑)
二曲目が自身が作詞(ヨネヤマユキ名義)で提供した楽曲という事もあり、彼女が作詞を始めたそのキッカケを話している。
詳細はここでは割愛しますが……クレヨンゆーちファンならずとも、彼女のルーツを知る上で非常に興味深い話でした。
なお……この日も「何か変わった事をしなくては」という事で、シースルーの衣装から透けて見える右腕には「5.22」の文字が……(笑)
※5/22は彼女主催の重要なライブ開催日である。
重要なライブだからもっとアピールしてもいいと思ったが、それだけアピールして(爆)ラストは「アイヲウタウヨ」を熱唱。
会場を熱気に包み込んで、クレヨンゆーちのステージは終了した。
なお主宰・FICEには前回に引き続き「変わった事はしないでいい(笑)」とツッコミを受けていた(笑)
……以上、全7組のステージが終了し投票タイム。
投票が締め切られて、集計となります。
果たして今回の結果は……。
●ゲスト
・ソラ豆琴美
【セットリスト】
1.「発芽たいそう第1」
2.「いっしょにあそぼ♪」
3.「わがままBoyfriend」
4.「あした天気になぁれ!」
集計の間はゲストコーナー。
前回「第61回アキ天キング」となったソラ豆琴美の登場。
冒頭から客層全員にラジオ体操なみの隊列を取る様に強要する(笑)
その際、客に紛れて後方で見学していたふたぐちぴょんを発見して、隊列に組み込むが……その強烈な外見から「やっぱ無理」と視界から外す事に(笑)
こうしてふたぐちぴょんいぢり(爆)を経て、一曲目「発芽たいそう第1」からステージが本格的に開始。
その後、三曲目まではほぼノンストップという構成。
ここまでは普段、我々が拝見するソラ豆琴美と大差無かった。
変化が起きるのは三曲目の後……一旦、ステージから掃けるソラ豆琴美。
次に登場した時は、白いフード(自宅のシーツを持ち出したとか)をすっぽりかぶって登場。
手には何やらスケッチブック……一体何を始めると思った次の瞬間、急に自分を「教祖」と呼び出す始末(笑)
そして「発芽教」なる教えを広めようと客層に「はーい」やら「やったー」と言わせる(笑)
詳細は割愛するが、フリップまで用意して色々客層を思い通りに操ろうとするソラ豆琴美。
中盤、小学校4年生時代の自分の手形と客をハイタッチさせるなど、奇怪な行動も(笑)
しかもこの時、本来両手別々のはずの手形が、二つとも左手だった疑惑にたどり着く(笑)
最終的には小学校の卒業式よろしくな読み上げ。ちなみに朝早く起きるのが辛かったようで、この点は後に夜の部のMCでも言及している(笑)
最後に一曲披露して、ソラ豆琴美のステージは終了……。
「発芽教」……自分は間違えても入信はしないだろうなぁ……面白かったけど(笑)
※なお「発芽教」は恐らく架空の教え、もしくはソラ豆琴美のファンになる事の例えなのであしからず(笑)
●表彰式(投票結果→ED)
ゲストステージを経て、いよいよ結果発表。
事前に司会のFICEから発表があったのは、優勝と2位の点差はわずか20点差……。
「イカすアキバ天国」史上でも、最小かその次くらいの点差である……。
その超接戦を制したのは……。
優勝:クレヨンゆーち
僅差だが抜け出し、2回目の挑戦で見事優勝を飾る。
トロフィーを受け取った際は、緊張から解放されたように満面の笑みを見せた。
続いてその僅差の2位につけたのは……。
2位:純愛★純情倶楽部
初出場にして2位。
実は当人たちがこの結果に一番驚いていた模様で嬉しさよりも恐縮した様子が印象的でした。
そして3位に入ったのは……。
3位:石井利佳
実は優勝発表直後、最も悔しそうな顔をしていたのが彼女。
今回は優勝を狙うと公言していただけに、3位入賞だが当人にとっては非常に残念な結果と言えるだろう……。
なおEDテーマ前に司会のFICEが「表彰式終わった直後から次回のエントリーを受付開始します」と言った瞬間に、石井利佳の目が光ったのを見逃さなかった……(笑)
こうして「第62回イカすアキバ天国」はクレヨンゆーちの優勝で幕を閉じました。
●総括及び短評
優勝と2位が20点差の僅差だった点は驚き。
しかし3位の石井利佳を含めた入賞した出演者の顔触れは、この日のステージ内容と客層との親和性を見ても納得いくものでした。
またゲストのソラ豆琴美の圧倒的な存在感は非常に衝撃的であり、夜で戦う準備は整っているように感じました。
・優勝:クレヨンゆーち
まずは見事な優勝、おめでとうございました。
歌唱力においては今回の出演者の中でも随一でしたし、歌っている最中のステージについては盛り上げ方ひっくるめて、今回の出演者の中でもキャリアが違いました。
二曲目に自身が作詞した提供曲を歌い、その流れで自身が作詞を始めたキッカケを話すという流れも良かったと思います。
ただそのとってもいい話だったMCですが、若干冗長気味なのは気になる点。
確かにクレヨンゆーちのルーツを知る上でも興味深い話だったのですが……少し間が長いと思いながら聞いていたのも事実。
今回、各出演者の出演時間を大まかではあるものの計っていましたが、彼女は持ち時間を若干オーバーしてました。(少なくとも時計の長い針が4メモリ(=約20分)は進んでいた)
楽曲の長さだけで(特に一曲目はワンコーラスで終わっている)持ち時間はオーバーする構成では無かったので、原因はMCである事は明らか。
MCにおける独特の雰囲気も魅力の一つではありますが、苦手にしている節もあるので今後この点をどう修正していくかが課題のような気がします。
しかし却って問題点がハッキリしているので、それさえどうにかなれば、十二分に夜の面子に混じっても戦えるだけの実力がある点に疑いようは無いです。
なおトロフィーと一緒の写真が本当にいい表情しているのが、非常に印象的でした。
無理して変わった事はしないでいいので(笑)夜でもまずはいい歌を歌って頑張って欲しいと願っております。
※なお5/22の主催イベントでリアル姉妹ユニット「クレヨン日記」復活を発表したとの事……クレヨン日記としての活動も楽しみにしております!
・2位:純愛★純情倶楽部
優勝とは僅差の2位、初出場でこの結果は大健闘と言っていいと思います。
FICEがわざわざ会場に出向いてまで、出演をオファーしたレベルですから期待はしていましたが……初出場でここまで結果が出るとは……。
もっともステージの内容を拝見して入賞圏内は十分あるという内容でした。
曲に入る前の前振りのネタも、レポート本編で語ったように「しょうもない(笑)」のですが、それが却ってクセになるというか……。
前振り→楽曲の流れが構築されているので、実はステージの構成においてはかなり完成度が高いのが見受けられる。
もちろん楽曲の前振り、ネタの内容、ステージにおける表現など、まだまだ突き詰めていかないといけない部分もあるようなので、どれもいきなり「最高の品質」ではないのだけど……。
ただ一つ、何かしっかりとしているものがあるとそれを軸にうまくステージが回る事例もあると思う次第。
彼女たちのステージを見ていて思ったのは、構成における完成度の高さ。それ故、大崩れしない15分のステージが見せられるという風に感心しました。
個人的に思うのは「恋の街、KOMAGOME。」のみがオリジナルなので、あと数曲オリジナルが増えた時、どうなるのか拝見したいところ。
もちろんカヴァーソングの前振りも面白いのだけど、これが全部オリジナルになった時こそ彼女たちの真の完成形が見れるのではないかと思います。
今回の2位を糧に、更なる成長を期待しています。
・3位:石井利佳
今回は勝負に出たという印象。でも残念だけど、それが若干裏目に出た印象も拭えない。
まず最初に今回のステージについてのみの言及をするなら「平成生まれの昭和アイドル」を標榜するなら、あのスタイルは絶対に間違えていない。狙いは良かった。
スタッフも親衛隊に扮して応援するというやり方も、アイディアとして面白いし、所謂「仕込み」としては有りだと思う次第。
ただ彼女(及びスタッフ)が意図した狙い通りに、どこまでの客層が共感出来たのだろうか……という点については疑問は残った。
今回「昭和アイドル」の世界観を忠実に再現しようとした狙いは頭で理解出来ても、実はその世界を「知らない」客層が多かった点も注視しなくてはならない。
例えば(スタッフ扮する)親衛隊が最後方に敢えて陣取る意味も理解出来ない方も多かったため、あくまで(現代の感覚で)「なんで前いかない」で終わってしまった感もあります。
(現にSNS上にで本人に指摘されるまで「昭和アイドル」の親衛隊が後方に陣取る点は知りませんでした)
これが彼女が主催するイベントなら多くの客層が理解し共感するところなのでしょうが……それを今回の客層に波及させる努力が至らなかったように思います。
あと先導の笛はあの会場では響き過ぎた。せっかくの応援が石井利佳の歌声をかき消す結果になったのは残念。
……とは言っても、結果的に裏目に出たこの試みを全面的に否定する事は出来ません。
むしろ優勝するために、どういうステージがいいか考えた結果ですし、また彼女及びスタッフも今回は「裏目に出る」リスクも負って勝負に出た趣旨の発言もしているため、今回の結果もどこか覚悟していたでしょう。
連続出場を続けて、ほぼ一年……ここ2回はコンスタントに入賞できるようになった事も成長だと思います。
とても悔しかったでしょうが、恐らく彼女の事だから……また次の挑戦を楽しみに待っております。
・出演1番手:花野苺
初出場でトップバッター。恐らく勝手が分からないところが多々あったように見受けられる内容。
自身のパートがまだ決まっていないユニットの楽曲(しかもほぼ歌わず)に、カヴァー二曲では……。
せめてカヴァーのうち一曲を自身のオリジナルに変えた方が良かったと思う。
(当人のSNS上を拝見すると、自身のオリジナルはあるとの事)
見所としてはレポート本編でも上げたとおり、三曲目「ETERNAL BLAZE」の歌い出しでの声量。あれで一瞬期待を抱かせてくれた点は評価。
でも今回の内容では優勝はおろか、入賞も厳しい内容だったとは言わざるを得ない。
挑戦の時期が尚早だったか、当人がこのイベントの雰囲気を掴みかねていたかどちらか。
次回出演時の改善に期待。
・出演4番手:結城汰郎
今回で2回目でキャラチェンジの影響だけが懸念でしたが、その心配はいらなかった模様。
オリジナル楽曲で構成。しっかり歌っているし、ステージの上でも、MCでもきちんと不良の雰囲気は出ている。
一方、主宰・FICEの絡みMCではしっかりした受け答えもしており、恐らく「地」である礼儀正しい部分も見受けられました。
そういう点からもキャラ設定に引っ張られず、素直にこのキャラを受け容れる事が出来ました。
正直、今回、入賞圏内はあるかな……と思っていただけに、今回の入賞圏外は若干残念な気も。
しかしまだこのイベント出演は2回目。今後、出演を続ければ非常に面白い存在になると思います。
当日、公約でも掲げた「(優勝したら)焼肉オフ会」実現に向けて、今後もバリバリ頑張って欲しいと願います。
・出演5番手:五十嵐光司
本当に昭和からタイムスリップしてきたかのようなキャラクターがたまらなかった。
個人的にそこまで歌謡曲に傾倒している訳ではありませんが、幼少時にテレビで見ていたスターがそのまま出てきたような感覚に15分間襲われていました。
しかも楽曲がとこか懐かしいのに、全て自身のオリジナルというところに「今、自分は本当に平成を生きているのか?」と錯覚する事しばしば(笑)
前述の石井利佳のイベントにも出演経験があるようですが、このステージなら納得。
いや……オリジナル楽曲における完成度だけで言えば(比較対象にして申し訳ないが)石井利佳をも上回るポテンシャルは持っていると思う。
驚く事に20年音楽活動休んでいて、復帰して一年というから底知れない。
例えるなら「遅れてきた昭和スター」……このイベントに限らず、またどこかで拝見したいと思える方でした。
・出演6番手:ふたぐちぴょん
他の出演者の「ダシ」にされたという印象しかない。
オリジナル楽曲三曲という構成については評価。彼なりに自分のカラーを出すなら、今回の三曲という選択は頷ける。
しかしそこしか評価するところが無い内容。とにかく彼のステージを見て思うのはMCから、客の煽りからして「一人相撲」という印象。
あとMCでの「昭和かよ(昭和歌謡)」発言。前の出演者のスタイルをいじったつもりなんだろうけど、個人的には馬鹿にしているようで不快でその点も心象が悪かった。
むしろその後出演のクレヨンゆーちの「ぴょんさんの後、いやだ~」とか、ゲスト:ソラ豆琴美にうまく扱われる事で「ダシ」として機能したという皮肉な結果。
イベント出演の告知も、自分が知る限りSNS上などで事前に全くしていなかったし、そもそも今回出場の意欲があったのかも疑問。
本人には申し訳ないけど、今のままならもうこのイベントに出演しない方がいいと思います。結果がついてくるとは思えない。
・ゲスト:ソラ豆琴美
30分のゲストステージを使って、本当にやりたい放題やったという印象(笑)
前半三曲はいつもの彼女らしいステージだったけど、後半の「発芽教」って(笑)
いや彼女の面白おかしい、そしてカオスな部分が滲み出た内容だったと思う次第です。本当に客いぢりも上手いし、エンターテイナー。
まさに才色兼備(?)ソラ豆琴美本領発揮のステージだったと思う次第です。
とにかくこのゲストのステージで「アキ天キング」としての格を見せ付けられた感があります。
いやぁ……とにかくその発想からして終始笑いながら、拝見させていただきました。
「アキバのうたのおねいさん」夜に向けて、好発進!ってところで……それにしても朝が本当につらかったのは伝わってきた(笑)
……こうして「第62回イカすアキバ天国」はクレヨンゆーちの優勝で幕を閉じた。
今後、クレヨン日記も復活するというが、まずは彼女自身「ぢゃ☆ベストテン」では今後、どのようなステージを見せてくれるのか……?
一方……夜の部「ぢゃ☆ベストテン」も迫っていた。
なんと言っても今回、久々に11組の出演者が欠席無しで「フル参戦」で勢揃いする……。
昨年は一度も11組が勢揃いする事が無かった「ぢゃ☆ベストテン」……。
(11組揃っていた時期でも、欠席の出演者がおり「フル参戦」が無かった)
行われるのは、まさに「ガチンコ」なライブバトル。
ランキングの発表も気になるところだが、この「ガチンコ」の結果、脱落の憂き目を見る事になったのは果たして誰か……。
フル参戦ガチンコバトル!「ぢゃ☆ベストテン vol.62」の様子は……
後日(笑)