【レポート】AnBぷれみあむぅ presents 『第59回イカすアキバ天国』@池袋mono
※[速報]上げていますが、ライブの詳しい様子はこっちでレポートします。
結果を知っている人も知らない人も、じっくり読んでくれると嬉しいです。
2017年もあっという間に過ぎ去り、そして終わろうとしている……。
つい先日、2017年いなったばかりだと思ったのに……でもよーく考えたら、短いようで、でも長かったような……なんとなくそんな気がする。
それはこのイベントについても言える事で、この前、10年目のシーズン開始と思っていたら、もう終わりを迎える事となりました。
……振り返ってみると、つい最近起こったような出来事でも、凄い昔に感じられる事もあり、このイベントにおける一年の濃さは相当なものであると感じる次第です。
そんな訳で迎えた、2017年、10年目のシーズン最後のAnB ぷれみあむぅシリーズ。
今年から出演者の公募が大々的に始まった「イカすアキバ天国」も各方面からの挑戦者で溢れ、これまで以上にバラエティに富んだ出演者が揃い始めた。
今回もその例に漏れず、各方面、各界隈から7組の個性豊かな出演者が一同に会した……。
冬の気配漂う寒空の下、集った7組の挑戦者。
果たして2017年最後の優勝者として勝ち名乗りを受けるのは誰か……。
2017年昼の最終戦「第59回イカすアキバ天国」の様子をレポート致します。
●開演前
冬のような寒さが都内を襲ったこの日……。
だがそんな寒さなど関係なく、会場は熱気に包まれていた!
……と言いたいところですが、非常にガラガラ(汗)
開場直後に数人単位なのは良くある事ですが、OP前になっても客の総数は……(汗)
前回、前々回がそれなりに盛況だったのにね……。
でもまぁそこで泣き言を言っても仕方ないのです。
そんな感じ客足が鈍くても、OPアクトの幕は上がるのですが……。
●OPアクト
足が鈍いのはFICEの客層も一緒だったか(笑)
この日のOPアクト、何故か誰も前に出ず。
多くの客層がロビーの後方待機という謎の展開(笑)
OPアクト「一発」をFICEが歌い始めるも、FICEの方が前に出てくる始末(笑)
まぁそんなFICEとお客様たちのお遊びもありつつ(笑)OPアクトは無事終了。
その後、投票ルールと諸注意を経て、いよいよ本編開始と相成ります。
今回のトップバッターは最近、改名をしたあの御仁……。
ただ改名した名前があまり浸透していない模様だが……。
●本編
・1番手:二口たけし a.k.a ぴょんさん(出場:3回目)
恐らくこのレポートを読んでいただいている方なら「ふたぐちぴょん」でお分かりいただけるだろうか。
今年3月に公募で参戦した「おっさんアイドル」である。
そんな彼が11月に入り、急遽「二口たけし a.k.a ぴょんさん」と改名。
(ちなみに「a.k.a」は「as known as」の意味らしい)
改名した彼だが、本人登場前に流れてきたイントロは「白い雪のプリンセスは」
BGMに乗ってステージに登場した時の衣装は……まさに衝撃的だった!
ノースリーブに、腹出し。
半ズボンにニーソックス。
……司会のFICE曰く「ライ○ップ」の変身前(爆)
ちなみにこの衣装と同じ彼の写真は、彼のSNSアカウントなどでも確認が取れる。
そんな衝撃的な登場をして、更にダンスをする二口たけし a.k.a ぴょんさん……。
通常、ダンスなので客層も一緒に振りコピしたり、手拍子なりして盛り上がるはずなのだが……。
ロビー、無言……。
……「白い雪のプリンセスは」フルコーラスでダンスをしている間、会場はまさに文字通り凍りついていた……。
色んな意味で衝撃的過ぎる登場した二口たけし a.k.a ぴょんさん。
凍りついた会場尻目に語り始めるが、改名後の名前があまりに浸透していない模様。
改名したのに表記を直したのが、このイベントのみだったとの事(笑)
……よって、名前を元の「ふたぐちぴょん」にやっぱり戻すとの事でした(笑)
(なお彼の場合、場面に応じて名前は使い分けており「二口たけし」の名前はイベンターとして使い続ける模様)
そんな名前を戻す事になったふたぐちぴょん(もう面倒なので、ここから先はふたぐちぴょんで統一・笑)
ここからはオリジナルを披露。
二曲目「メイドさんのうた」
ある楽曲研修会で10個ほど上がったテーマを元に作成した楽曲。
教科書通りな作詞曲。本来女性向けの楽曲だが、面白いから自身で歌う事になった経緯を明かしている。
三曲目「私の彼は……」
延々と「私の彼は……グレートブリテン及び(中略)人」とループする楽曲(笑)
要はこの歌の主の彼はイギリス人な訳です(笑)
(なお歌詞の中にも前もって「UKとか、イギリスとか略さないで」的な歌詞も盛り込まれれている・笑)
ラストはこちらもボーカロイド楽曲で「Alive」で熱く歌い上げて締めるという流れでした。
今回も良くも悪くも、彼のアクの強い個性が全開のステージが展開されました。
自身「出オチを狙っていた」との事(笑)
ちなみにこの後は「票集めのために客席行きます」というロビー活動を示唆する発言をして、ステージを去っていきました……。
そんな彼のロビー活動とは……客に混じって、他の出演者のステージを見る事でした(笑)
以上、結局名前が元に戻った(笑)ふたぐちぴょんのステージでした。
続いての登場は前回2位で勢いに乗る、男女ユニット……。
……ですが、この日はあるアクシデントが襲い掛かっていました……。
・2番手:アコールノート(出場:3回目)
今回は2番手登場、アコールノート。
こんとみどりの二人による絶妙なコント(笑)とアコースティックなライブが魅力的……であるが、この日は登場時から様子が違った。
何事もない様に現れるこん。
そしてその隣には……マイクスタンドとハンガーに掛けられた緑のトレーナー……。
こん曰く「心のきれいな人には見える、みどりくん」との事(笑)
色々ツッコミどころはあれど、一曲目からスタート。
なんと新曲「はじめのにさんぽ」を披露。
そして会場に響き渡るのは、街の雑踏と……歌い出しをとちるみどりの歌声(笑)
どこからか流れてきたみどりの歌声に合わせ、ハーモニーを奏でるこん。
いきなり突拍子もないスタートだったが、一曲目をこうして無事終えた。
そしてここのMCで……実はみどりがこの日の朝、高熱を出して倒れた事が明かされる。
流石に高熱なので、こんがみどりの事を制止したというが……思いもよらぬアクシデントだったにも関わらず、こんは非常に堂々としていた。
続いて歌った二曲目は「雨ガール」
自身が「雨女」である事を言及したこん。
この楽曲は自分が雨を呼んでいるのではなく、雨が自分を好きだから、降ってくるというなんとも素敵な解釈の歌詞に仕上がっている。
先程と同様、どこからともなくみどりの歌声とギターの音色が街の雑踏の中をかき分ける様に聞こえてくる……。
実はこのみどりのギターと歌声の正体は、事前に路上ライブを敢行した際に録っておいた音源。
本来そこにいないはずのみどりの存在が出来るだけいつもと近い形でお送り出来る様に、こんが仕込んだのだ。
こうしてここまで二曲が終了。
みどり不在……いや、心のきれいな人には見えるみどりと、元気なこんと共にお送りするアコールノートのステージもラスト一曲。
ラストは彼らの代表曲「大切な1ページ」
……だがこの楽曲はこれまでと勝手が違っており、先程のような音源が一切ない状況だった!
そしてこんが取った手法は……一人で歌う!
会場の中ではこんのピアニカの音色、そして彼女の歌声の他には手拍子しかないそんな状況だった。
先ほどのようなみどりの歌声もギターも無い。
だけどこんは一人で歌いきった。だけど最後まで一人ではなく「アコールノート」として二人で歌いきった。
そんな雰囲気がステージを終えた直後の会場では溢れかえっていた。
こうしてアコールノートのステージは終了。アキ天出場以来、もっともピンチだったが見事に乗り切ってみせた。
続いては初出場のこの方。
リアル姉妹ユニットでも名を馳せたあの方です……。
・3番手:クレヨンゆーち(初出場)
初出場、クレヨンゆーち。
「クレヨン日記」というリアル姉妹ユニット……の妹でも分かる方は分かるかと。
昨今はソロでの活動が活発であり、今回もソロ「クレヨンゆーち」での挑戦となりました。
一曲目「わがままミシェル」からスタート。
これまで前2組と違って、どちらかというと一般的な「アイドルライブ」と呼ばれる雰囲気にガラリと変わった。
この空気感の変わり方は彼女自身がベテランなので為せる技と感心しました。
……ただ徐々に異変が現れる。
実は冒頭「スモッグにやられたー」と言い、目をつむっていたのですが……歌っているうちにどんどんステージ後方へ……。
一曲目が終わる頃にはかなり後方におり、ステージから遠い状況でした。
その後もMCに入っても、目をつむったままの彼女……。
事前にステージ前方に置いた目薬をさしてようやく目を開く。
この時は「1番手、2番手と拝見して、ちょっと違った事をしようと思っていた」と発言。
……結局、スモッグに目がやられたのか、それとも意図的だったのか……。
そんな彼女、二曲目にはカヴァーで「I wish~tri.Version~」(AiM)を熱唱。
自身が大好きな「デジモン」の楽曲。
彼女自身、今年夏のデジモンの新作で主題歌の作詞をしていた経緯もある。
好きなものに対して愛情を込める姿は観ていて印象的でした。
ただその後のMCでは、周囲を惑わせるような発言が多く、自身も「頭が悪いから」と意図する事をきちんと伝えられない点に苦慮した模様。
そんなMCを経てラストは「アイヲウタウヨ!」という流れ。
楽曲自身は彼女の代表曲でもあり、最前のファン層も大いに盛り上げて、彼女のステージのクライマックスを迎えた……のですが、またクレヨンゆーちに異変が……。
また序盤のように目をつむって歌ったため、どんどんステージ中央から上手へずれていき……最後はステージの上手側ギリギリの位置に……。
こうしてクレヨンゆーち初の「アキ天」のステージは終了。
しかし最初から最後まで、色んな意味で惑わされました……。
いよいよ中盤。
ここで登場したのは、あの和み系な雰囲気でお馴染みのあの「どこにでもいるような隣の娘」……。
・4番手:明石朔夜(出場:3回目)
久々に登場となった明石朔夜。
この日は全身が黒の衣装で統一。
一曲目「Auramtium」という静かな始まりとなった。
前のクレヨンゆーちがどちらかというと、アゲアゲなタイプだったので、彼女の一曲目における静かさは染み入るようんで印象的。
会場も先ほどまでと違い、しっかりと聴き入っている様子だった。
こうして一曲目が終わるとMCに入る。
挨拶などそこそこにMCが終わり、二曲目となる。
二曲目にもってきたのは「もう1回」
明石朔夜の代表曲と言って過言でない同曲。
いつもならラストに持ってくる事が多い同曲だが、真ん中に持ってきた事で驚いた客層も多かった模様。
言うなれば奇襲か。しかし彼女自身はそういう意図は無かった模様。
こうして若干の驚きがあった二曲目を経て、ラスト一曲。
歌ったのは「君の背中」
明石朔夜の最新曲となる。
楽曲の内容としてはその背中を追いかけていきたいという趣旨のもの。
ここでいう「君」は恋人などだけではなく、ここではこのイベントなり、界隈の諸先輩方の事を指しているとはMCでの談。
いかにも彼女らしいというか、そんな歌詞が印象的な同曲だった。
こうして終始、自然体で行われた明石朔夜のステージは終了した。
もう出場も3回目。慣れたもの……と思いきや、前回より緊張したとは本人談。
……普通は回やキャリアを重ねる事にそれは無くなるはずのだが……本当に不思議な娘である。
イベントもここから後半戦。
次に登場するのは、このイベントでは2回目の登場となる彼女である……。
・5番手:麻酔いちご(出場:2回目)
「トラウマめるへん」をコンセプトに活動する麻酔いちご。
「アキ天」には前々回に続いて2回目の登場。
前回同様、一曲目は「巫女みこナース・愛のテーマ」(Chu☆)からスタート。
衣装は……まぁやはりというか、なんというか悪そうなナース(笑)
しかし前回とは微妙に違うような……でも流石、モデルも務めるだけあって着こなしはいいと思う次第。
そんな彼女だが、この日は11月23日に控えていた自身の主催ライブの宣伝も兼ねてのステージ。
11月23日は裏開催も多く、彼女自身、少しでも宣伝しておきたかった気持ちはよく分かります。
あとこの時間帯にしてはちょっと早めなアダルティなネタもあったような気がするけど……。
これは書いていいのか分からないので、割愛(笑)
だけどこのMCを聞いていて、前回よりは自分のキャラを前面に出してきた感はありました。
そんな中、残り二曲はオリジナル楽曲連発。
二曲目「ペ♡℃♡フェリア」→三曲目「霊柩車の馬車に乗って」と連続。
この構成もひっくるめて、前回出場時とほぼ同じのような気がしたけど……(笑)
ただ今回は楽曲のタイトルがしっかり聞き取れたのもあってか、前回よりは印象に残った。
特に三曲目「霊柩車の馬車に乗って」の「会いたかった」→「俺も~」→「愛しい人」→「いちご~」のやり取りはキャッチ―で分かりやすい(笑)
前回は「某メ○コちゃんの娘」と言われていた彼女だが(笑)今回はそんな事は無く終了。
自身の主催ライブの宣伝もうまくいった模様の麻酔いちご。
次回はどんなステージを見せるのか……?
続いての登場は……3回連続3回目の彼女。
今年下半期ではある意味レギュラー?そんな彼女の登場です。
・6番手:石井利佳(出場:3回目)
「平成生まれの昭和アイドル」石井利佳。
またまた「イカすアキバ天国」に登場。それにしても今回も後半の出演……そういう意味ではクジ運はいい方かも。
前回は「声帯結節」のため、歌えない、しゃべれない、なので踊ってみせるという構成でしたが、声が戻った今回果たして……。
一曲目に歌ったのは「ダンシング・ヒーロー」(荻野目洋子)
今年、女子高生のダンス部が躍ったか何かで話題になった同曲。
昭和を彷彿とさせる衣装と髪型の石井利佳、華麗に歌って踊ってみせる!
続いて二曲目に「1986年のマリリン」(本田美奈子)
前回は踊りだけだったけど、今回は本人が歌って踊ります!
ダンスのキレは前回で既に実証済みだったけど、歌もこうして歌えるところを見せて、伊達に「昭和アイドル」を標榜しておりません。
ここまで80年代の楽曲を歌った彼女ですが、この後は山口百恵の楽曲を二曲連発!
80年代から70年代に遡り、自身の敬愛する山口百恵を熱唱。
こうして四曲をあっという間に歌い切りました。
(なおこれまでの四曲、全てワンコーラス)
さてここからMCに入るのだが、前回の声帯結節の話から、その後の体調不良に遭った話まで……とにかくしゃべる、しゃべる、よくしゃべる(笑)
放っておいたら、このまま残り時間全部使い切るんじゃないかというくらいしゃべっていました(笑)
でもこのMCが結構面白いので、多くの客層が耳を傾けて聞いていました。
そしてラストはオリジナル「ミッドナイト☆26時」
オリジナル楽曲で今年5月発売と聞いてますが……なんでしょうね。楽曲全体に漂う昭和感(笑)
時々、彼女は本当は自分と同年代と疑ってみたりとか(笑)もしくはタイムマシンに乗ってきたんじゃないかと疑うくらいの昭和感満載です。
なお彼女の中では、この池袋monoは「池袋の武道館」らしく、この日も「2億6千万人」の観客が詰めかけていた(という設定だった)ようです(笑)
こうして自身のステージが終了した司会・FICEとのクロストーク……ここでも良くしゃべった印象が強いです(笑)
以上「平成生まれの昭和アイドル」石井利佳のステージでした。
いよいよ2017年の「イカすアキバ天国」もラストの出演者を残すのみ……。
ラストに登場するのは……あの「オタクユニット」です!
・7番手:USAXA(初出場)
初出場・USAXA。読み方は「ウサクサ」
今年9月までは「うさいんくさいん」の名前で活動していたので、一部の方にはその名前の方が浸透しているかも……。
「うさいんくさいん」時代はオタクのプロトタイプ丸出しな印象だったのですが、USAXAになってリニューアル!
随分、きれいでオシャレになっておりました。
さてそんなUSAXA、冒頭はUSAXAの成り立ちをナレーション交えて説明。
ざっくり説明するとメンバーの佐藤氏、鍋氏が妄想が具現化して出来たアイドルこそ、USAXAのメインヴォーカル・リサたん!
……という事で一曲目「俺の嫁が2次元から嫁いできたんだが」
まさにタイトルまんまですな(笑)
いわば彼らの成り立ちがそのまま楽曲となり、そしてステージで再現されるという内容。
合いの手で「俺の嫁!」と入れるキャッチ―な楽曲で、初めて聴く方にも優しい作りになっています。
さてそんなリサたんも嫁になった事で幸せな日々が……と思いきや、リサたんの耳元でメイドのヒロナが耳打ちをした瞬間、豹変するリサたんの表情……。
「他の現場行ってるだとー!?」
会場、大爆笑。
そしてそのまま二曲目「嫁おあでっど」でいきなり修羅場の様相に(笑)
成立っている……普通に楽曲がドラマとして成り立っている……。
こうして大盛り上がりの中「嫁おあでっど」を終えてどうなるかと思ったら……三曲目「覚めない妄想(まぼろし)」
一転してバラードとなる。
内容としては幸せそうに見えるのだが……という事でタイトルから内容は察していただきた。
なおこの楽曲、ほぼリサたんと佐藤氏がメイン。
ラストは切なそうな佐藤氏の表情で締め……という、見ている側もどこか胸が締め付けられる切ないバラードだった……。
……こうして楽曲を終えて、諸々の宣伝を終え、無事ステージが終了。
司会のFICEとUSAXAのこれまでのやり取りや、裏話を交えて終始和やかな雰囲気だった。
なおUSAXA、昼優勝したら、当日の夜にそのまま出場と思っていたという勘違いエピソードを披露(笑)
そのためこの日の夜、全く予定を入れていなかった模様だが、このイベントにかける気概を示した。
こうして初出場、USAXAおステージは無事終了しました。
……以上、全7組のステージが終了。
投票が終わり、いよいよ集計となります。
果たして2017年最後の優勝の栄冠を勝ち取ったのは誰か!?
●ゲスト
……その前にゲストコーナー。
前回「第58回イカすアキバ天国」に優勝した神木祐希。
この日も狐耳と尻尾が生えた姿で登場。
一曲目に歌ったのは……「ははうえさま」(藤田淑子)
往年のアニメ「一休さん」のEDと言えば分かる方も多いだろう。
冒頭からこのバラードを歌い上げる、神木祐希。この選曲センスひっくるめてただの新人ではない。
こうして一曲目を終えて挨拶するゆってぃこと神木祐希。
続いて二曲目、三曲目は連発。
実は本格デビューする前(5月頃)に「ステージデビューのための」試験かオーディションがあり、そこで歌った二曲との事。
いわば彼女の本当の意味での原点。
二曲目「晴れてハレルヤ」(奥井亜紀)
アニメ「魔法陣グルグル」(第一期)のOPとして有名な同曲。なかなか高音が続く楽曲だが難なく歌いこなした。
三曲目「そばかす」(JUDY AND MARY)
この楽曲は前回「第58回」でも一曲目に持ってきていたので覚えている客層も多かっただろう。
どちらの楽曲も有名な楽曲であるが、それをきっちり歌いこなす歌唱力は既に並の新人離れしている。
恐らく彼女が本格的にデビューするまで、相当な鍛錬を積んできたのが垣間見えるこの二曲だった。
更に彼女のステージは続く。
四曲目「メギツネ」(BABY METAL)
これまでの楽曲と打って変わって激しい曲調となる。
狐少女の彼女にピッタリな歌詞であり、またこの楽曲では扇子を用いた振付もしっかり見せてくれた。
歌唱力だけでも驚きではあるが、この楽曲においては振付でも見せてくれるのを証明した。
……ここまで順調にステージをこなしてきた彼女だが、次の楽曲の前にこれまでの経緯や、今回のステージに臨むにあたって気持ちを張っていたのか……。
突然、涙ぐむ(汗)
客層も流石にこれには驚き「泣くのはまだ早い!」となだめる(笑)
ただ我々客層の預かり知らないところで彼女なりに、これまで頑張ってきた事や苦労があったりして、この涙に繋がったのか……と勝手に推察してみる。
そんな彼女がここで伝えたい一曲という事で想いを託したのが「ありがとうのプレゼント」(ももいろクローバーZ(有安杏果))
彼女なりの気持ちがここで詰まっていたものと思われる……。
ネット上でこの楽曲の歌詞を拝見しても、どこかこのイベントにも通づるものがあったように思える……。
こうして五曲目も歌い終えたところで、ここで重大発表!
前回「第58回」で実は初披露したオリジナル楽曲、遂にそのタイトルが決まったというもの……。
そのタイトルは……。
「狐日和」
「照っているかと思えば雨が降ったりするような天気」の意味だが、自身も狐キャラの神木祐希とオリジナルの歌詞に一致して決めたとの事。
……という事でラストはめでたくタイトルが決まった「狐日和」を熱唱して、30分のゲストステージは終了。
夜に向けて、俄然、勢いのつくステージとなりました。
●投票結果→ED
こうしてゲストコーナーを経て、いよいよ結果発表。
主宰をして「同じイベントに出演したとは思えない」と言わしめた個性豊かな7組の出演者が横一列に勢揃い。
2017年最後の「アキ天キング」に輝いたのは……。
・USAXA
初出場ながら初優勝!
優勝したらそのまま夜残る気マンマンだったUSAXAが約6,000点で2位以下に大差をつけての優勝を決めた!
続いて2位に上がったのは……。
・クレヨンゆーち
こちらも初出場ながら見事にベテランの貫録を見せて2位入賞を果たしました。
そして3位に滑り込んだのは……。
・アコールノート
相方不在というピンチながら、3位に入り連続入賞を果たしました。
ただ4位とは結構の僅差……まさにギリギリの戦いだったとの事……。
こうして2017年最後の「アキ天キング」に輝やいたUSAXAを、最後は「愛鯛」で盛大に祝い2017年最後の「イカすアキバ天国」はその幕を閉じました。
●総括
初出場組が実力を発揮し、しっかり勝ち抜いた……そんな印象でしょうか。
ただUSAXA、クレヨンゆーち共にこのイベント以外での実績や経験がある出演者なので、前回が「大波乱」なら今回は「順当」と言っていい結果だったでしょうか。
まずは優勝したUSAXA。今回の出演者の中では、頭一つ抜けていました。
ステージの構成、世界観、楽曲のレベルといい、全てにおいて抜き出ていた印象はあります。
「うさいんくさいん」時代、何度か拝見した事もありますが、そこからのキャラチェンジも今のところ違和感なく進んでいるように見受けられます。
……過去、彼らのように実績があっても結果を残せなかった出演者も多い中、しっかりと勝ったように思います。
このイベントの場合「投票制」と、勝ち上がったら「夜」に昇格するという独特のシステムのため、勝手がわからないまま終わる初出場の出演者も多くいました。
ただ彼らの場合、その心配は杞憂に終わったと言ったところでしょうか。
むしろ「勝ったら、その後、夜すぐ出番」と勘違いしていたようですが(笑)コメントを聞いたら、勝った後のために予定を空けていたようで……。
初出場ながらこのイベントに臨むにあたり、爪痕を残そうする気概が感じられました。
この前向きな「勘違い」があったからこそ、初出場でも心置きなく、今回は彼らは全力を尽くせたように思います。
今回の出演者の中で最も勝った時の事……「夜」を見据えて戦っていたのは、間違いなく彼らだと感じました。
主宰をして「圧勝」と言わせた結果も納得でした。
もっともこのままで「夜」で通用するか……と言われると、それはまた別の話。
恐らく今後、もっとも懸念されるのがステージの構成。
流石に今回と同じ内容で構成して、夜で勝負できるとは思いません。
二ヶ月に一度、決められた間隔で出るイベントでそこを毎回、どのようにして組み立てていくのかが夜を戦う上でのポイントになってくるのは間違いないと思います。
一方で別の定期イベントにほぼ毎回レギュラーで出ている実績を顧みると、そこまで懸念する材料でもないかも知れませんが……。
このイベントでは久々に優勝した大所帯のユニットという点でも楽しみです。
今回欠席したメイドのセリカを加えた5人でのステージを、今から楽しみにしたいと思います。
続いて2位のクレヨンゆーち。実力の片鱗は見せてくれたと思います。
前2組の出演者とは明らかに違う雰囲気を作り出して、ステージを盛り上げた点については流石だと感じました。
しかし一方で……前述した「勝手がわからないまま終わる初出場の出演者」の一面が見えたのも彼女だったかと。
まず目をつむってステージをこなした点。
彼女はMCで「1番手、2番手を見ていて、何か変わった事をしなくてはいけないと考えた」という事ですが、正直言うと「惑わされた」感があります。
1番手、2番手のステージについては詳細は後述するとして、1番手:二口たけし a.k.a ぴょんさんはあれが彼にとっての「スタンダード」。
2番手:アコールノートは完全にアクシデント。
確かにいつも彼女が出る様なイベントの出演者とは勝手が違う2組でしたが……それで導き出された結論が「目をつむってライブをする」は……。
変わった事かも知れないけど、結果、ステージ後方に行ったり、上手にずれたり……あまり効果があったとは思えません。
正直言うと、特別変わった事しなくても普通にステージをこなした方が良かったと思います。
それとも本当にステージに焚かれたスモッグに目をやられたのなら、そう言えばいいだけだったと思いますが……。
またこれらの経緯からして総じて、MCにおけるトークがあまりうまくないという印象。
更に「自分は頭が良くない」と説明していましたが、それなら話さなければいいのに……となって、話せば、話すほどMCにおいては残念だったように思います。
また「次、勝ち上がっても、次回は友人の結婚式だから出れない」発言で、今回の優勝は無いと思いました。
(昼優勝しても、次回の夜に出れない場合は「出場権放棄」になるため)
ただ本人もSNS上では「2位を狙っていた」趣旨の発言をしており、毛頭から優勝は狙っていなかった可能性も……。
このようにマイナス要素があった中でも2位だったのは、単純に彼女のステージにおける空気の作り方の評価されたものだと思っています。
でもここまで長所と短所が分かりやすい出演者も他にいないので、短所を修正するだけでどうにかなるという点は意外と強みかも知れません。
もし次の出演があるなら、MCでの発言に気を付けて、普段通りの心境で臨めば……そう思える、クレヨンゆーち初出場の所感でした。
そして3位のアコールノート。今回に関してはこんが非常に良く頑張ったと思います。
まず最初に思ったのは、今回に関しては相方不在の時点で残念ながら「優勝争い」という点では脱落していたという事。
やはりどんなにこん一人がいいステージをしても「本来の姿」ではない状況で、優勝を競わせる事を念頭に見れるかという点がある。
(USAXAも一人欠けていたものの、大人数かつカヴァーが出来るポジションだったので影響は少なかった)
その点を踏まえても……やはり今回のこんの頑張りは評価に値する。
路上ライブの音源を使ってみどりの歌声を届けたりした点や、一人でステージに立つ事に対する不安を感じさせない所作など随所に工夫が見られた。
尚且つラスト「大切な1ページ」は一人で歌いきってみせて、こんの実力が改めて示された感もある。
今回のこんはみどりの欠席が決まった段階から、恐らく彼女自身、優勝は難しいと思って臨んだ節はあった。
しかしみどりがいない中、何が出来るか。そして「アコールノート」として何が残せるか一所懸命考えた結果が今回のステージだったと見受けられる。
そういう意味では3位入賞というのは「最悪の状況の中における最善の結果」だったように思える。
もっと端的に言えば「次に繋ぐ事が出来た」結果である。
それ故、終演後、前回は2位で悔しがっていたこんの表情が、充実感に満ちて非常に明るかったのは印象的だった。
本音を言えば、今回で優勝を狙いたかったところだろうけど、切り替えて臨み次に繋ぐ結果を得たのは今後のアコールノートとしても大きな意義があったように思う。
今回の結果を受けて、来年以降は「アキ天」では常に優勝候補として注目されるようになると思う。
出来ればその注目度を追い風に変えて、来年以降はその重圧に押しつぶされないよう頑張ってほしいと願う。
あとみどりはお大事に!(笑)
(もう流石に体調回復したとは思いますが)
それでは入賞圏外だった方々も……。
トップバッターだった二口たけし a.k.a ぴょんさん……こと、ふたぐちぴょん。(結局、改名が定着しなかったですね)
ブログを拝見した限り、ダントツの最下位だったようですが、それも致し方ない内容だったと厳しく言わざるを得ない。
オリジナルの「私の彼は……」は中毒性が高く彼らしい楽曲だと思いましたが、それ以外については……評価が出来ない。
むしろ冒頭5分の会場の凍りつき具合は酷評を通り越して、トップバッターなのにここまで会場を凍りつかせた事が凄いと思った次第。
何故ならズブの素人でもあそこまで凍りつかせるのは難しい芸当だから(爆)これが逆手に取れるようなら、もう少し上には行けるとは思いますけどね……。
あとは客に混じって他の出演者を観て、彼が何を学んだか……。
しばらくは「アキ天」挑戦の機会が無いようなので、「アキ天」以外のところで頑張ってきてください……と言ったところでしょうか。
4番手、明石朔夜。あくまで彼女の自然体な姿、そのままが出たステージか。
個人的な好みでいえば、今回の出演者の中では好きな部類。セットリストも良かったと思うし、今の彼女の魅力が存分に引き出されたと思います。
ただ……入賞を逃したところから察するに、申し訳ないけど訴えかける力は足りなかったか。
あくまで自然体。非常に謙虚な姿勢に見えるのだけど、この手のライブではもう少し押しが強くていいのかも知れない。
また本人は緊張したとMCでは言ってましたが、この辺の自身が意識しない固さも客層に見抜かれた可能性はあります。
「もう1回」とか「君の背中」とか、いい楽曲なんだけどねぇ……何かが惜しいな。
入賞経験者なのだし、もっと自信を持ってステージに臨めれば、もう少し何かが変わるような気がするので、ちょっと残念でした。
5番手、麻酔いちご。徐々にそのキャラクターが認知され始めた感がする……。
「第57回」で初出場の際は他の出演者も非常に濃すぎたため、埋没した感があったけれど今回はそんな事無かったかと。
実はセットリストも前回出場時とそんなに変わっていないけど、今回に関しては彼女自身のアピールはうまく行ったような気がしないでもない。
MCにおける際どい発言や「霊柩車の馬車に乗って」でのロビーに降りてまでのコール&レスポンスなどで印象は残りやすかった。
順位的な観点からすると残念な結果ではあったけど、11/23の主催に向けては格好の宣伝にもなったし、彼女自身の今後を考えると決して順位で割り切れないものを感じる。
次の挑戦があったら、もしかしたら面白い結果になるかも知れない。そんな期待を抱かせる内容でした。
6番手、石井利佳。前回が不完全燃焼な分、今回はやってくれた!という印象。
やはり彼女は歌があってこそ、初めて真価を発揮すると思った今回のステージ。
一曲目「ダンシング・ヒーロー」なんてもう最高の選曲!衣装の感じからして昭和感丸出し!
レポート本編でも語ったとおり、彼女はタイムマシンで本当に昭和からやってきたんじゃないか……と思うくらいキャラが作りこまれています。
特に今回はMCの面白さも非常に印象的でした。正直、ここまで面白い話が出来る娘とは思っていなかったのでこれはビックリでした。
それでも入賞出来なかった事は本当に残念ですが、既に3回連続3回目で「アキ天」常連になりつつあります。
今回のようなステージが出来ればいずれ入賞は見えるはず……「平成生まれの昭和アイドル」のこれからに期待。
ゲスト、神木祐希。非常に気持ちが入ったステージでした。
確実に優勝した「第58回」より進化したステージで、この日までの二ヶ月間、しっかり色んな現場で修行を積んで成長したと感じました。
並の新人じゃないと本編でも語りましたが、現状は加速度的に日々成長しているのが見ていて分かります。
あと途中、涙ぐんだところは驚いたけど、それだけこの二ヶ月の間、今回のステージを見据えて頑張ってきたのが分かりました。
逆に言うと、彼女としてはプレッシャーとの戦いだったようにも見受けられます。
これで俄然、夜が楽しみになるそんなステージでした。
……こうして2017年最終戦「第59回イカすアキバ天国」はUSAXAの優勝で幕を閉じました。
彼らのパフォーマンスが夜に行って、どのような味を発揮するのか非常に楽しみなところです。
……そして勝ち上がったら、そのまま出るとUSAXAが勘違いしていた(笑)夜の部「ぢゃ☆ベストテン」……。
まさかまさかのドラマチックな展開が待ち受けていました!
「このイベントに神様はいる」
……かつて誰かが発したその言葉を思い出すような、まさに「神」展開!
冬の訪れ間近の、2017年最終決戦「ぢゃ☆ベストテン vol.59」の様子は……。
後日(爆)
※今回の優勝者
USAXAの皆様!本当におめでとう!