【レポート】AnBぷれみあむぅ presents 『ぢゃ☆ベストテン vol.46』@四谷mono
※[速報]上げていますが、ライブの詳しい様子はこっちでレポートします。
結果を知っている人も知らない人も、じっくり読んでくれると嬉しいです。
毎度の事ですが、こちらを読む前にまずは昼の様子からどうぞ。
・AnBぷれみあむぅ presents 『第46回イカすアキバ天国』@四谷mono
http://ameblo.jp/hitode0014/entry-12078794918.html
昼の激戦を終え、しばし四谷monoは静寂に包まれる。
しかし昼の出演者と入れ替わるように、夜の出演者が一人、また一人、様々な方角から現れる……。
ある者は満を持して自宅から、またある者は別の会場でのライブを終えてから……。
そして客層も各々、しばしの休みを経て、また会場へと戻っていく……。
少し空が暗くなり始めた、夕方5時過ぎ……。
もう季節は秋に移り変わろうとしているのに、ここだけはまだ夏のような熱気に包まれていた……。
秋の空に月が浮かぶ、四谷の地。混戦続く夜の部で、月光の下、勝ち名乗りを挙げるのは一体誰か!?
四谷、中秋の一大決戦!「ぢゃ☆ベストテン vol.46」の様子をレポート致します!
●開演前
昼と比べて、待っている客層の数が多いのはいつもの通り。
多くの客層が開場時間を今や遅しと待っていた。
程なくして予定通り開場。
そしてあっという間に人で会場は埋まっていった。
いつもと変わらぬ夜の光景。
しかし心なしか、人数が若干少ないのは、恐らく欠席が2組いるせいか……。
こうして開演時間が間近に迫る。
ステージの上に映し出されるCMの数々の後、また某映画泥棒のそっくりさんが……(笑)
昼に来ていない層は、今回からOP映像が変わったのを知らず、その出来栄えにしきりに感心していた。
そして……OP映像、夜の部も大幅リニューアル!
前回の順位に沿って、次々と出演者が紹介され、そして最後に「ぢゃ☆ベストテン」の掛け声の後に爆発する……!
このOP映像の出来に客層からは拍手喝采だった。
そして登場するのは……新生司会~ずではなく、主宰・FICEの炎と、「会」担当・あをいによる○○姉妹(笑)
今回も☆★朋★☆は遅刻との事である。
しかしこの二人、もう見慣れてしまったので、本来の司会だったとしても違和感は無いのだが(笑)
簡略化した諸注意を経て、いよいよ本編開始となる。
本編にまず登場するのは、今回、記念すべき初出場となる……彼らである!
●本編
・昇格組:Bevitrice e Goloso
前回昼「第45回イカすアキバ天国」を勝ち抜いた、異色ユニット・Bevitrice e Goloso(略して、ベヴィゴロ)。遂に夜初出場である。
さてそんな二人の初の夜。
どんなステージを見せてくれるのか……。
……まず現れた二人なのだが、長髪のウィッグをした神戸忍と、スーツとつけ髭で決めたBenjamin……。
そして物干し竿に「坂崎」と描かれたイラスト(笑)
二人がやったのは、THE ALFEE。
主宰の炎がこの日誕生日、かつTHE ALFEEの大ファンだったので、誕生日プレゼント代わりにこの選曲だったとの事である。
まずは一曲目「メリーアン」(THE ALFEE)からスタート。
二人ともいい声しているんだけど、Benjaminの肩越しに物干し竿を突っ張らせる事に苦戦(笑)
「メリーアン」が終わる頃には、Benjamin、背中が養生テープだらけに(笑)
それでも三人(?)になったベヴィゴロ、続いて二曲目「星空のディスタンス」(THE ALFEE)を披露。
こちらもTHE ALFEEの名曲でお馴染み。会場もその年代が多いため、大いに盛り上がった。
ここでTHE ALFEEタイムは終了。
次に彼らが持ち出したのはハッピ……ちなみにこのハッピ、サザンオールスターズがあるアルバムの初回特典でつけていた「Happyのハッピ」というレアグッズなのだ!
そんなハッピを着こんで、二人が最後に歌ったのは……なんとオリジナル曲。
いつの間に出来ていた!という客層の驚きと共に、そこで作詞曲をしたのが……なんと、ゆきまち!
ゆきまちと言えば……今年1月、このイベントを惜しまれつつ卒業し、その後引退した……このレポートを読んでいる人なら誰もが知っている元アイドルである。
そんな彼女がラストでツーマンライブを共に敢行した「唯一無二の友」(神戸談)のために作ったのが、この楽曲という……。
そのオリジナル曲……タイトルは「一升」
……とにかく一言で言えば、大いに盛り上がった。
初披露とは思えないくらい、ベヴィゴロの二人が歌いこんでいる!
しかも楽曲も良ければ、歌詞も分かり易く、早くも合いの手が入るなど、素晴らしい出来だった。
こうしてBevitrice e Goloso、オリジナル楽曲を引っ提げてのステージはこうして終了。
異色ユニット……こうして夜の部に挑戦開始という船出をする事となった……。
さてここからランキングの発表。
なお当日は発表されていませんが、前回で脱落したのが……。
・11位:三木悠莉
前回10位より1ランクダウンで脱落。
だが既に昼のレポートでも触れた通り「第46回イカすアキバ天国」優勝で一発返り咲きを決めている。
しかし……前回の彼女も4,000点台半ばを獲得しており、通常なら脱落が有り得ない点数を獲っていた……。
そんな訳でいよいよここからランキングが発表。
今回の第10位……と行きたいのだが、今回はなんと9位が同率で2組いる!
このイベントでのルールは「獲得票数が少ない方が先に発表する」事になっている。
※獲得票数=点数に関係なく、その出演者に入れた有効票の数を指す。
その結果、先に読み上げられた同率9位……点数は既に6,000点を超えていた!
・9位(同率):MINO+
前回、昇格組から初ランクイン。厳しい船出となったMINO+。
しかし今回は裏開催のイベントの仕事のため、欠席となった。
欠席のVTRが届いているので、その映像が流れたが……。
カオス(笑)
ゆうさメイクのみのりと、みのりメイクのゆうさが話しているが、社長が入れたメッセージが二人の映像の前をデカデカと右から左へ流れていく(笑)
結論:結局、誰の話しも耳に入らなかった(笑)
とにかくユイ社長が今回も楽しんでいたという事だけは伝わるVTRでした(笑)
続いて読み上げられた同率9位は……。
・9位(同率):桑名美沙子
前回4位より5ランクダウン。美沙っちぃこと桑名美沙子。
最近、ランキングが安定しない彼女ですが、今回のステージはどうだったのか……。
まず目についたのは、彼女とファン層のTシャツ。
実はこれ9月上旬に行われた、BDライブで発売された新作Tシャツ。
ミントグリーンのTシャツで、まさに「心機一転」と言った印象を受けました。
そんなこんなでステージ開始。一曲目に「RED」(B'z)
B'z大好きな彼女らしい選曲から激しくスタート。
時々、彼女はこういう意外性のある楽曲を選んでくる傾向があるので、それはそれで面白い。
そんな訳で一曲目終えて、二曲目はオリジナル。歌ったのは「君へ」
彼女の楽曲の中でも珠玉のバラードである。
そんな桑名美沙子、曲中においてこの日卒業する出演者の事を思って歌っている旨の発言をする……。
……なんか彼女の言いたい事は良く分かる……。
長く同じイベントを盛り上げてきた共演者だから……。
ただ同じイベントの共演者という括りだけでは測れない何かが、彼女だけじゃなく全ての出演者に共通してある……。
そんな事を感じたMCでした。
そしてラストは「希望の剣」で締めにかかる。
この楽曲での盛り上がりは言わずもがな。
桑名美沙子にとって、今のところ最高のアゲ曲と言って過言ではない。
こうして桑名美沙子のステージは終了。
果たしてこの不安定さから脱して、上位進出となるか……。
次の出演者発表のところで、遅刻していた☆★朋★☆が登場。
ようやく司会が「新生司会~ず」になり、某○○姉妹の姉こと、FICE・炎とバトンタッチ。
続いて読み上げられたのが……☆★朋★☆にとって、タイミング良すぎな彼女たち……。
・8位:みく16歳
前回9位より1ランクアップ。みく16歳のお三方。
この日はお馴染みのみくTシャツに緑色のブルマという格好。
テーマは「運動の秋」なのだが、それにしてもりん14歳がずーっと謎のBGMに乗って踊っている……と思ったら、これ実は「ラジオ体操第3」(笑)
一説には「幻のラジオ体操」と呼ばれるものなのだが、こんなところで拝めるとは……(笑)
(ちなみにりん14歳の中の人が「ラジオ体操第3」のDVDに出演して踊れるらしい。だから今回披露だったとか……)
さてこの後は……なんと7曲連続ノンストップという暴挙……もとい構成に出る!(笑)
客層の文句も言わせる暇もなく、早速スタートなる。
以下、セットリスト。
「みっくみくにしてあげる」
「RING×RING×RING」
「ルカルカ☆ナイトフィーバー」
「メルト」
「ワールズエンド・ダンスホール」
「HONEY POT」
「ワールドイズマイン」
前半三曲はハイスピード(笑)
恐らくほぼ倍速か、それ以上(笑)とにかく早い早い(笑)
「メルト」以降は通常のスピードに戻り、ほぼワンコーラスという構成。
しかしまぁ……疲れる構成だった(笑)
ただこの無茶なところが、いかにも彼女たちらしいと言えば、らしい構成なのですが。
以上、みく16歳のステージは終了。
そして司会の☆★朋★☆は満面の笑みを浮かべていました(笑)
続いて読み上げられたのは……。
……今回で卒業が確定している彼女です。
・7位:森永まみ
前回7位で同ランクキープ。まみぴょんこと森永まみ。
前々回の点数がそれなりに効いて、同ランクキープ。
そして既に事前に周知されていたように、卒業が発表されました。
そんな彼女が客層に向けたメッセージVTRが流れる……。
大まかな内容として、最後のご挨拶。
直接出演出来ない事に関する、お詫びの一言もあった。
やがておもむろに、卒業証書を使う筒を持ち出して、改めてイベントの卒業を宣言しました。
その中でこのイベントに関する思い出を語る、森永まみ。
一番の思い出は、2013年の脱落からの復活劇……これを挙げていました。
(詳細は2013年3月~9月頃の過去のレポート参照)
こうして10/4の引退ライブに向けて頑張る趣旨を最後に伝えて、彼女の卒業の挨拶は終わりました……。
長年、このイベントに貢献してくれた森永まみ。
多くの客層がここにいない彼女のこれまでの貢献を讃え、大きな拍手を送った……。
ランキングに戻ります。
続いて6位に呼ばれたのは……。
・6位:MicA
前回8位より2ランクアップ。みかぽことMicA。
さてこの日のMicAの衣装は……ウサギちゃん。
とってもかわいいウサギちゃん(照)
でもバニーガールとかじゃない。白とピンクの衣装を基調にした、うさ耳と白い網タイツが特徴的なウサギちゃん……(照)
「かわいいよ……。みかぽ、かわいいよ……」
普段、ライブの最中で写真を撮らない自分が、写真に撮ってしまうほど、かわいさが素晴らしかった(爆)
ちなみにテーマは「中秋の名月」→「月と言えば……ウサギ!」という事で、ウサギちゃんでした。
そんなMicAの一曲目は「☆RunRunWay☆」
彼女の中でも一、二を争う人気曲で、会場も大いに盛り上がる。
続いてMCを挟んで二曲目……用意した風船を割ると、そこに曲名が書かれているという仕様。
最前にいた客代表がMicAが用意した(先端に針がついた)ニンジンで風船を割ると花吹雪みたいなものがヒラヒラ……。
そこに書かれた曲名は……「Eternity」(大塚郁実)
なんとここでMicA、大塚郁実をカヴァー。
このイベントには未出場の大塚郁実だが、この界隈でも彼女の名前とこの楽曲の知名度は非常に高い。
しかしMicAがこの楽曲をカヴァーするのは予想外。多くの客層を驚かせた。
そして二曲目終えて、いよいよラストだが、今回はラスト一曲にある仕掛けをしたとの事……。
そこには小さな宝箱が……最初はMicAを見に来ていた某女子に開けてもらおうとしていたが、結局、某P氏がその役目を担う事に……。
宝箱を開けてあったのは、3本の紙で作られたニンジン……そこにはMicAの代表曲三曲が……。
最後一曲を宝箱を開けた客に決めてもらおうという斬新な趣旨だったのだ!
そんな宝箱を開けたP氏が選んだ方法は……オーディエンス(笑)
某有名クイズ番組の如く、客層に聞いた結果、ほぼ満場一致で……「ミナミゾラ、ウチアゲハナビ」がラスト一曲に決定(笑)
季節的には夏の楽曲のイメージが強いけど、秋の花火もまぁいいかな……って感じ。
とにかく同曲が多くの客層の支持を集めているのは確かな訳で、一番いい終わり方になったかな……そう思います。
以上、かわいいウサギなMicAのステージでした。
ここからいよいよ上位5組。
続いて読み上げられたのは……。
・5位:江織杏
前回3位から2ランクダウン。えおりんこと江織杏。
今回からいよいよ2年目突入。
そんな彼女の一曲目は「白黒戦士パンダマン」
いかにも彼女らしいタイトルの新曲(笑)
とってもロック調なのに、このタイトル(笑)
なんだろう……とにかく彼女の最大の魅力はこの「アンバランス」さにあると思う。
本人も非常にかわいらしく、いかにもアイドルとしてのルックス、スタイルを保持している。
しかし楽曲はロック調だし、歌詞は「パンダマン」とか……とにかく外見、歌詞、音楽の方向性の乖離が意外と激しい。
だけど何故かこれがまとまっているのが、彼女の最大の特徴なのだと思う。
これは後述する同事務所・石戸なつみとの最大の違いであり差別化なのだと思う次第。
二曲目「スプートニク2号」はいかにも正統派。
楽曲タイトルにある、「スプートニク2号」は実在した旧ソ連のロケットとして有名。
それを歌にしてしまう江織杏。「パンダマン」とは真逆な方向性の歌詞なのだが、なかなか作詞家としてのセンスもあるところを見せてくれる。
そんな彼女のMCは、今回で2年目を迎えてますます向上していきたいという意気込み、そして10月に控えるワンマンライブの宣伝。
MCで力強く、だけど時々感極まりそうになって毎回語るその姿に、熱い感情を感じる。
ラストは「エオリズエアライン」
歌詞の「右手でアッパー」「次は左でアッパー」で盛り上がる事、盛り上がる事……(笑)
(自分もはしゃぎ過ぎて、某K氏を吹っ飛ばしちゃった……K氏、ごめんなさい・汗)
そんな訳で最後は皆で右に左に手を振って、大盛り上がりのうちに終了。
以上、2年目の「ぢゃ☆ベストテン」での向上を狙う、江織杏のステージでした。
・4位:まかべまお
前回2位から2ランクダウン。まおまおことまかべまお。
今年初めてベスト3圏外となったまかべまお。
しかしそのステージの内容は15分に詰め込むには圧倒的だった。
この日、黒とモスグリーン……というか、一見すると軍服のようにも見える衣装でクールに登場したまかべまお。
まず一曲目「アイデンティティ」からスタートという、熱い始まりとなった。
この楽曲の熱さは言うまでも無い。
そしてMC無しで更に続く。
続いて歌ったのは久々となる「Addicted LOVE」
これをワンコーラス歌うと、次に「引力」(これもワンコーラス)
更に「SPIRAL」(ワンコーラス)と次々に、彼女の初期の代表的なオリジナル楽曲を惜し気もなくつぎ込んでいく!
久々に聴く楽曲も多かったけど、この流れは鳥肌が立った。
どの楽曲も彼女の代表曲と言って過言でもない名曲揃いである。
そしてここでも止まらず、ラストは「モノクローシンパシー」で締めにかかる。
結局、MCが無いままここまでやってきて、ほぼノンストップの構成。
かつて酸欠に弱くて、ステージの後半、喉をやられた事がある時代の彼女を知っている身としては、とてつもない芸当を目の前で見せている。
会場の構造上、そこまで酸素は薄くならないかもしれないが、それでも……15分休み無しで、しっかり歌いきる体力は相当な物である。
こうして自身も、客層も息をつかせる間もなく、まかべまおのステージは終了。
圧倒的な15分……今年上半期を制覇しただけの事はある!
続いてはいよいよベスト3!
果たしてどのようなランキングになっているのか!?
まず3位に読み上げられたのは……。
・3位:石戸なつみ
前回5位から2ランクアップ。なーここと石戸なつみ。
まずは一曲目「暁契」から熱くスタート。
今や彼女の代名詞とも言える、激熱ソングのスタートに会場全体がヒートアップする。
こうして熱く始まった20分のステージ。
ここでMC。まずは今年3月・vol.43以来、2度目の3位になった点に言及する。前回はゆきまち卒業に伴う「繰上げ3位」だったので、今回の方が素直に嬉しいとの事。
そして続いて出てきた言葉は……「江織杏に勝ったぞー!」(笑)
……いや……本当に負けず嫌いだよね……なーこさん。
しかしこの話題の後、一転して悲しそうな表情を浮かべる……。
まずはこのイベントを卒業した森永まみ、そして……古くからの親友・如月杏の事について触れる……。
両者に共通する事……それは「引退」の二文字……。
森永まみは前述した通り10月4日に引退が決まっている。
……そしてこの日の昼、如月杏が来年2月の引退を発表した……。
特に彼女にとって親友で、過去にユニットを組んでいた事もある如月杏の引退については本当に寂しそうに語り、去り行く「戦友」の事を想い、目に光る物が時折覗かせていました……。
そんな彼女が二曲、最近は珍しくカヴァーを選曲。
二曲目「U&I」(放課後ティータイム)
オリジナルが無い時代、それこそ活動初期に彼女自身良くカヴァーしていた楽曲……。
特に二曲目「U&I」は歌詞的にも、大切な友との別れを連想する歌詞……涙ぐみながらも、石戸なつみはそれを想いを込めて歌い上げました。
続いて三曲目「Give a reason」(林原めぐみ)
この楽曲……今年の1月・vol.42でも歌っている。
その時はこの楽曲の歌詞「新しい夢がきっと私の背中押すから」の部分に感化された事を語っている。
……この時は、やはりこの当日にイベントを卒業した、ゆきまちに対するメッセージも込められていると語っていたが……きっと同じ想いで歌い上げたのかもしれない。
このカヴァーソング二曲は、石戸なつみの熱い中にも強いエールと、どこか「戦友」を想う優しい気持ちがこもった二曲でした。
そしてラストは「WHITE OUT」
石戸なつみにとって初のオリジナルにして、いわば彼女の原点……。
いや……今回に限れば、もっと前の原点とも言える「U&I」を歌っているから、そうではない。
カヴァーからオリジナルへ……期せずして、石戸なつみの成長の過程を追う事となっていた。
昨今、オリジナルの楽曲が非常に増えた彼女だけど「WHITE OUT」の爆発力、そして勢いは初めてこのイベントで披露された時のまま……いやそれ以上の進化を見せてくれた!
こうして石戸なつみ、2度目の3位のステージは終了した。
きっと彼女の歌……そしてその想いは強く、強く、多くの客層……そしてこの場にいなかった「戦友」にも届いたはずです。
・2位:デカシャツ喫茶
前回6位より4ランクアップ。デカシャツ喫茶の二人。
大幅に後退した6位と比べたら挽回には成功。
しかし昨年の「年間最多勝」が未だに今年優勝できず……今回も2位止まりだったのは、やや残念な結果と言えるか……。
だけどステージの熱量は相変わらず、半端無い二人。
今回も素晴らしい楽曲を引っ提げての登場となりました。
そんな二人のセットリストは↓。
「moRe Stage」
「Answer Beat」
「ミラージュ」
「レモネード」
以上、四曲。
さてこの順番、一体何の意図があったか?
実はこれ、今年8月に発表された新譜「moRe Stage」の収録順そのもの!
一曲目「moRe Stage」の後のMCで、早速ネタ晴らししていたけど(笑)
ただこの四曲(間にMCを入れて)続けて聴くと……目の前にあの音源の感動が甦る!
そして今度は音源を聴くと、ライブでのステージの感動が甦る!(笑)
そういう意味で一粒で二度美味しい構成となっている。
音源の収録順に楽曲を披露する事で、音源の良さを引き出している。
音源を購入していない層には、まずこれで音源、そして収録順のセンスの良さが分かる。
また既に音源を購入している層には、この音源のこの収録順のセンスの良さが再認識できる……。
ライブが盛り上がって良し、音源の宣伝にもなって良し!(笑)
冗談はさておき、今回この順番は意図的に「良いもの」を引き出していました。
「moRe Stage」のどこか優しい旋律。
「Answer Beat」の尖ったような、だけどこれからの戦いに挑むような鋭さ。
「ミラージュ」における、どこか幻想的なものが漂う感覚。
そして「レモネード」における、少し切ない甘酸っぱさ……。
全てが計算されている。そう感じた、完璧に近い内容のステージでした。
そして話は前後しますが……MCにおいて、シノンが背中を向けて水を飲んでいるヨツイミワに対して、ある物を用意した……。
それは……かわいらしいブーケ。実はこのイベント翌日が誕生日だった、ヨツイミワのために用意していたものだった。
……ただすぐそれに気付かないヨツイミワの言動が面白かったけど(笑)
ただ気付いた後の驚きつつも嬉しそうなヨツイミワと、ちょっと困った顔をしつつも優しい(?)笑みを浮かべるシノンの姿が印象的でした。
こんな一見すると凸凹コンビの二人が、いざ歌となると素晴らしいユニットに変貌する……これも彼女たちの魅力かも知れません。
以上、デカシャツ喫茶のステージでした。
こうして2位まで発表。
残ったのは優勝。混戦が続いた今回でしたが、彼女たちだけは今回……やや突き放しました!
・1位:大和撫子
前回1位から同ランクキープ。連覇達成!やまなでこと大和撫子。これで通算14回目の優勝!
今回も大和撫子のファン層「チームやまなで」は歓喜に沸き、多くの客層も祝福の拍手を贈る。
そして登場した三人は……あのお馴染みとも衣装を、いつもより肌の露出が多めの着こなしで登場する!
セクシー……というよりは、カッコイイ……そう「粋」という文字が似合う感じ。
そんな彼女たちの一曲目は「MATSURI」
前回のこのイベントで初披露した同曲。
もう最初から連覇の「MATSURI」騒ぎ発動です!(笑)
大和撫子の三人も、チームやまなでも、その場に居た客層も、連覇のお祝いで最初から大盛り上がり。
そんな中、今回の優勝を誰よりも喜んだのが、メンバーの芍薬だった。
彼女自身も胸元に「AnB1位」とデカデカと書いて、胸元アピールというサービスするくらいの喜びっぷり……それもそのはず。今回の優勝、特に芍薬にとって大きな意味があった……。
前回vol.45での話。
一年ぶりの戴冠で沸いた大和撫子だったが、vol.44で一人お休みだった芍薬だけは複雑な心境だった。
これまでも優勝の場には立ち会っているものの、自分を含めた三人で挑むと、その次の回は優勝出来ていない……。
長くそういう状態が続いていた。そしていつの間にか芍薬にとって、この事はずっと心のしこりとして残った……。
それなら今度は「(真の意味で)三人での優勝を」と誓い、vol.44とほぼ同じ構成を、今度は芍薬がいるステージで、生の歌声に乗せて取りにいった……。
(詳細については「ぢゃ☆ベストテン vol.45」のレポート参照)
……そして二ヶ月経った、この日、芍薬の願いは叶った。一曲目の後のMCで芍薬は本当に喜んでいた。
この際、私事ですが、ステージの上から牡丹に聞かれました。
「(三人で挑んで)優勝するのは、いつ以来」と……。
実は咄嗟の事ですぐに思いつかなかった。
でも前回で一年ぶり。更にその前年は三連覇を達成していたのは覚えている。その時、間違いなく芍薬もいるステージで彼女たちは優勝している……。
(牡丹に聞かれてから、この間、おおよそ3秒くらいだと思う・笑)
「約二年ぶり」
その一言で会場は大いに沸いた……と記憶している(すみません。自分が関わった事なので、誇大な表現かもしれませんが……)
だが芍薬にとってはそれくらい久々の優勝。彼女の目からは、今にも光るものが落ちそうなくらいに喜んでいました……。
そんなお祝いムード一色の中、牡丹が持ち出したのは……一升瓶……ま、まさか……。
……二曲目「大和魂」
なんと……ステージ前半で、もうこの楽曲を歌うとは!?
普段ならステージの〆に持ってくる楽曲。しかも何が怖いって、この楽曲で確実に酒が入る事……。
客層はそれでもまだコップ一杯程度の振る舞い酒だからいい。しかし牡丹……それなりに残っているのを一気に飲んだよな……(汗)
こうして「大和魂」は終了。
しかし牡丹の酔いが回りすぎて、ステージのクオリティが落ちないか……そんな心配もした。
または人によっては「はしゃぎすぎ」とか憤慨していたかもしれない。
(それ以上に、この楽曲をここに持ってきた驚きの方が強かったので、そう思う余地もありませんでしたが)
だが……それは杞憂に終わる事をこの後、三人は証明してみせた。
三曲目「桜撫子」
それこそ先ほど、一気飲みをした牡丹がセンターを張る楽曲。
しかし先程、それなりの量を飲酒したとは思わせない、華麗な舞を牡丹は見せた!
もちろん両サイドの二人、芍薬も百合も負けていない。
この勢いは四曲目「大和万華鏡」でも変わらない。
今度は芍薬がセンターで主役を張る!いつも以上に喜びと気合の入った表情で、ステージの中央で……まさに「主演女優」の如く、その小柄な体格を感じさせないほど大きな舞を見せた。
下手では芍薬と立ち位置が変わった牡丹が華麗に舞い、そして上手では百合が凛とした姿を見せ付ける……。
三者三様。しかしそれが一つの歌で、ステージの上で世界を紡いでいく……楽曲のラスト、真っ直ぐ前を見据える三人の気合の入った表情がそれを物語っていた……!
そしてMCで牡丹がこのイベントを三人で挑戦し続けた事について改めて、その意気込みを語る。
何度かこの話はこのイベント上でしている牡丹だが、この話を聞くたび、彼女たちの意思の強さを感じる事が出来る。
そんな三人の強い想いがこもったラストは……「devotion」
この楽曲以外、今回のステージは〆は思い当たらなかった……。
百合の柔らかさ、芍薬のしなやかさ、そして牡丹の力強さがそこには溢れていた!
……そう。これぞまさに「元祖大和撫子」と言うべき、最高のステージだった……。
……こうして14回目の優勝のステージを終えた大和撫子。
まさにこの日のステージは、四谷の地で……三つの大輪の華となった瞬間だった!
こうして欠席した二組を除く全9組のステージは終わり、投票タイムに突入となった。
森永まみ卒業のため、脱落が無かった今回……純粋な激戦の余韻を残したまま「ぢゃ☆ベストテン vol.46」は終了と相成りました……。
●総括
今回も熱いライブバトルが展開されましたが、ただ競い合うだけじゃない……人と人の想いが様々な場面で交錯したイベントとなったと思います。
まずは連覇で優勝を飾った大和撫子。久々の連覇、14回目の優勝はもちろん立派ですが、それ以上に今回は素晴らしいステージを披露してくれた事に感謝したいくらいです。
お世辞抜きに彼女たちが今まで「ぢゃ☆ベストテン」で見せたステージの中でも、屈指の出来栄えだったのではないかと思うレベルです。
それくらい今回は褒め称えるしかないし、逆にダメ出しするところが無い。
唯一「大和魂」のところで「(酒、入って、残りのステージ)大丈夫なの?」と思ったくらい。
しかしその心配すら杞憂に終わらせるくらいの、牡丹の素晴らしいパフォーマンスにただただ頭が下がります。
ただそれ以上に、芍薬の気持ちが前面に出ており、彼女のポテンシャルが最大限に引き出されていたと思います。
そんな二人に引っ張られるように百合も「負けていられない」という気合を前面に出していた……そう感じます。
ここにこの三人ならではの関係性……「仲間であり、ライバル」という構図が垣間見えます。
同じ頂点を目指す「仲間」であり、前回のように芍薬のためにも、三人での頂点を獲りに行く気概がありながら、ステージの上ではお互いに負けたくない……「ライバル」としての、どこか相反する物が同居しているのが彼女たちの特徴だと思います。
これが大和撫子の強さであり、時に脆さになる部分だと感じます。
昨年末から今年頭にかけて、長いスランプに陥ったのも、裏を返せばこの関係性が悪いように作用した部分もあったのではないか……そう感じるところもあります。
しかし今回のステージを観る限り、その長いスランプを経験した事で、また自身のステージが再構築され、更に成長したと感じるものを見せてくれています。
自分たちのステージに対して、揺らぎない自信を持っている彼女たち……今回のようなステージが出来るうちは、まだまだ「女王」として君臨し続けると思います。
だけどこれが、このイベントにもう5年近く携わっている出演者がやっているところが、また凄いと思う次第……。
今回は分析もそこそこに、ただ「素晴らしい」という言葉しか浮かびませんでした。
ステージが終わった瞬間、鳥肌が立ちました。
そんな大和撫子に一つだけお詫びして訂正するなら……牡丹の質問に対して「約二年ぶり」と応えましたが……良く調べたら「一年半ぶり」の間違いでした(汗)
2014年1月のvol.36に三人で臨んで、同年3月の翌vol.37で優勝しているので、一年半ぶりが正しいです。
でも……芍薬にとっては、この時以来の三人で臨んで獲った優勝……きっと長かったと思います。
それでも出演するたびに笑顔を絶やさず、ステージに臨んだ結果が、今回の結果に繋がったと思います。
芍薬には改めて「おめでとう」と伝えたい。
……そしていよいよ次回、vol.47で出場(及びランクイン)回数が30回に到達する大和撫子。
年月にしても遂に丸5年に到達します!果たして、今後もこのイベントで彼女たちはどのようなステージを見せてくれるのか……大いに注目していきたいと思います。
続いて2位のデカシャツ喫茶。巻き返しには成功した感はあります。
しかしここで優勝が出来なかった点は相当苦しい思いをしている……かもしれません。
ただこの二人のステージを観ていると、そういう苦しみというのを、一切、我々客層は感じません。
むしろステージを楽しんでいる。皆と一緒にいるこの空間を大切にしている……まさに「宝物」と感じている。そう感じるステージを見せてくれていると思います。
(今回、一曲目に歌った「moRe Stage」の歌詞にも、そのような趣旨の歌詞があります)
今回のステージは前述しているように、新譜「moRe Stage」の収録順に沿った物。
ライブを見て音源のイメージが沸くし、音源を聴けばライブの感動が甦ってくるという一粒で二度美味しい構成。
これによって「moRe Stage」及び、デカシャツ喫茶の楽曲センスの良さが再認識される訳ですから、非常に面白く、センスのあるステージだったと思います。
普段は性格もタイプもてんでバラバラな(実際MCでもかみ合わない事が多い・笑)この二人が一度、ステージの上で歌いだすと、最強のツインヴォーカルユニットに大変身するのだから、一種の化学反応だと思う次第です。
それにしてもこの二人の関係性はちょっと不思議な感じがします。
大和撫子のような「仲間であり、ライバル」という感じもしない。だけど友達と言われると……これもちょっと違う。
強いて一番近いと思うのは、このイベントの主宰・FICEの二人の関係性……「相方」……と思いましたが、またFICEの「ファミリー的」な要素も無くて、ちょっとこれも違う。
更に言うなれば、デカシャツ喫茶以外で活動している二人を見ていると、お互い別のユニットなり、バンドなり組んでいますが、そこで関わっている人たちも意外と共通点が少ない……とにかく不思議な二人です。
だけど8月に6周年を迎えた事から分かるように、長く二人でデカシャツ喫茶を続けている訳ですから、常人には計り知れない「絆」は確かにそこにあると思います。
前述のレポートでは深く触れませんでしたが、ヨツイミワのためにブーケを用意するシノンの優しさ、それを喜ぶヨツイミワの素直さ。
人として彼女たちが非常に魅力的だから、二人の歌声にもそれが出てくるんだと、今回のステージを観ていて感じました。
……まぁそれでもたまにヨツイミワは読めないところもありますが(笑)まぁそれをひっくるめて、彼女たちの魅力だと思います。
総じて観ると、今回も魅力満載だったデカシャツ喫茶。
次回は何とか優勝して、昨年の「年間最多勝」の意地を見せられるか……注目しましょう!
今回で2度目の3位となった石戸なつみ。想いが非常に強く伝わってくるステージを見せてくれた。そんな回でした。
今回のステージを拝見して、所属事務所・M-Infinityの社長である小林氏が某ツイッターで発言していた内容をそれとなく思い出しました……。
「石戸なつみは、楽曲を自分のものとして表現する能力に長けている」……という趣旨の内容だったと記憶していますが……。
(間違えていたらごめんなさい)
今回のステージを観て、特にその思いを強くしました。
特にカヴァーの二曲「U&I」「Give a reason」にそれが強く反映されていたと思います。
この二曲の前のMCで、親友・如月杏について触れていましたが、聴いていた側としては、この二曲が如月杏に向けてのメッセージ、そしてエールのように聴こえました。
それだけ石戸なつみは想いを歌に乗せて届ける術に長けていると思います。
でもこれはきっと技術的に身につくものじゃないし、石戸なつみの感受性故の賜物だと思う次第です。
これは失礼な言い方になりますが、この「ぢゃ☆ベストテン」の出演者の中で石戸なつみの歌唱力は飛びぬけて上手い……という事は無いと思います。
しかし熱い楽曲を歌わせた時の迫力に関しては、「ぢゃ☆ベストテン」の出演者の中でも随一の物を持っていると思います。
M-Infinity移籍後、ロック路線が顕著になってから、その傾向は日に日に強くなっているようにも感じます。
そんな中、今回のカヴァーの二曲……楽曲の方向性からするとロックというよりはポップ調です。
それでもこの二曲を想いを込めて、石戸なつみは歌い上げました。
……間違いなく、彼女もこのイベントに長くいる事で成長しています。
「熱さ」だけでない「優しさ」も備えた、いい歌い手になっていると感じます。
個人的にオリジナル楽曲推進派の自分ですが、今回のカヴァーのチョイスは秀逸だったし、またそれをしっかり歌えた事は非常に高く評価していいと思います。
そういう意味では間近に迫っている親友……いや「戦友」との別れが、また一つ、石戸なつみの成長に繋がったと思います。
(そういえば、この日の昼も別現場で、身近なユニットの「卒業」に立ち会っていましたね……)
事務所の同僚・江織杏と競いあいつつも、去り行く「戦友」のためにも……石戸なつみには更なる高みを目指して欲しいと願うし……頂点を狙えるところまで来たのではないか……そう感じました。
それ以下の方もざっくりいきましょう。
4位、まかべまお。ベスト3陥落も内容は圧巻でした。
新旧オリジナルを織り交ぜて、15分で5曲(うち3曲はワンコーラスでしたが)……神楽坂時代に酸欠で苦戦していたのは遠い昔のようでした。
いつまでも神楽坂の酸欠時代の話をしても仕方ないのですが(汗)
ただ攻めの姿勢というか、失敗を恐れずに前のめりに行く構成は、やはり三連覇を飾った自信からも来ているように感じます。
間違いなくあの三連覇以降、成長しているのは間違いありません。
ただノンストップ構成は前回もしているので、あまり続けると飽きられる可能性も。
マンネリになる前に次の構成を考える段階には来ていると思います。
期待材料としては、年末にアルバムが発売されるという点。
次回は11月。新曲も織り交ぜる事が出来れば、返り咲きも見えてくるかもしれません。楽しみにしています。
5位、江織杏。2年目のスタートは順調と言ったところか。
このイベントでは初披露の二曲を持ってきた事も大きなプラスポイント。
ロックな曲調の中に、キャッチーな歌詞を載せて歌い上げるという、同じ事務所の石戸なつみとは違うスタイルが確立しつつあります。
MCでちょっと感傷的になりやすいのは、感受性の豊かさ故の事。
そういう意味では、彼女も石戸なつみに共通する点はあると思います。(それ故、石戸なつみが毎回、江織杏を意識するのでしょうが)
10月下旬にはワンマンを控えているので、どうかこのまま頑張って欲しいと願います。
あと個人的に石戸なつみの(現状)真の意味で「戦友」になり得るのは、恐らく彼女を置いて他にいないと思います。
何気に石戸なつみのステージもしっかり観ているしね……それが友なのか、ライバルなのか当人同士にしか分からないと思うけど……。
ただ身近に競い合える存在がいる環境は貴重な事。お互いが競い合う中で上位を占めれば最高の形になると信じています。
6位、MicA。とにかくカワイイ。それに尽きる。
第一声が「カワイイ」本当にそれ(笑)だけどこれは意外と重要な事で、何か一つインパクトを残せたという事。
前回までのMicAは色々試して、頑張っていた部分もあるけど、全体的なイメージで「良かった」であり、具体的に言われると却って説明が難しかったかもしれない。
これはMicAが(このイベントにおいては稀有な)正統派、もしくは優等生キャラ故の弊害。決して悪い訳じゃないけど、アクの強い出演者が集うこのイベントにおいてはそれが弱点だった。
それを打破したのが、今回のウサギちゃん。
一発で「カワイイ」という印象を視覚的にアピールしたのは良かった。
そこに大塚郁実をカヴァーするという、意外な構成を演出した事でもインパクトを残せたと思います。
次回以降もそういう、外見的なインパクト、また印象に残る構成を仕掛けて行く事で勝負は可能だと思います。
個人的にはみく16歳の外見的な魅せ方のうまさを参考にするといいのでは無いかと思います。
(ただし彼女たちのセクシー路線は人を選ぶので、そこの取捨選択だけは間違いないようにお願いしたい・笑)
7位飛ばして8位、みく16歳。地獄の七曲連続(笑)
「やってくれたね」というのが正直な感想(笑)
でもこの突拍子の無さとか、無茶なところは彼女たちのキャラクター故出来る荒業であり、最大の武器だと思う次第。
そういう意味ではこういう無茶振りの仕掛け方は秀逸。
衣装もTシャツ、ブルマーというこのイベント切っての「セクシー番長」らしいチョイス。
相変わらず魅せ方はうまいし、やる事はハチャメチャだし、期待と色んな意味での「裏切り」の塩梅がバランス取れている。
ただもし足りないとするならば「インパクト」の部分に欠けるか。
逆にそういう意味では、このイベントの主宰・FICEや、今回のMicAのように自分たちにこれまで無かった何かを、彼女たちは出していくといいのかもしれない。
優勝から三年離れているけど、このままだと勿体無い。また再度、上位に絡んで欲しいところです。
同率9位、桑名美沙子。バラードにおける歌唱力は非常に秀逸。
先程、石戸なつみを「熱い歌を歌わせたら、このイベントの中では随一」と評しましたが、桑名美沙子はバラードを歌わせたら随一と観ています。
実際、今回の「君へ」はそれに当たり、これも卒業していった森永まみの事を想っていたのが、とても良く伝わりました。
(その前後のMCもいいタイミングで入っていたと思いますけど)
だからと言ってバラード一辺倒で勝負すればいいかと言われると、これは非常に難しい問題。
現に昨年、福井うらら(vol.40で脱落)がバラード一本で勝負を挑んだ際、評価されなかった経緯もあるので、構成のメリハリは必要。
そういう意味では今回の「君へ」の前後を激しい楽曲でサンドイッチする構成はメリハリが利いていて良かったと思います。
また桑名美沙子の場合、どの曲で勝負するかを決めて、その曲を活かすためのセットリストを組む戦法の方があっていると思います。
歌唱力の高さはもう誰もが知るところ。再び上位を望むためには、そういうところがポイントになるような気がします。
同率9位で今回欠席のMINO+については、今回はVTRのみなので特に何か触れる予定はありませんでしたが……。
ただ初ランクインが思ったより低い位置でした。
確かに前回のステージの出来栄えは良かったのですが、恐らくそれ以外を客層が評価しなかったのだと思います。
またあくまで「MINO+」で勝負しているのに、ユイ社長が強く前面に出すぎている感がVTRでも伝わりました。
でもあまり良くないと個人的には思う次第です。
今回は卒業があったので、脱落とも無関係でしたけど……次回、本当の意味でMINO+に徹しないと厳しいかもしれないと思いました。
昇格組、Bevitrice e Goloso。色々驚かせてくれます!
普通にTHE ALFEEのカヴァーは良かった。でも三曲これだと、あまり評価はされなかったかもしれない。
しかし「一升」の存在は非常に大きかった。
楽曲のセンスはもちろんの事、二人のカラーに非常に合った楽曲で、作詞曲のゆきまちが本当にいい仕事をしたと思う。
この一曲だけで、恐らく客層の見る目も一気に変わったと思います。「あぁ。こいつら、本気でこのイベントに挑んでいるな」……と。
少なくともBenjaminをこのイベントに関しては「有名なお客さん」で片付ける事は出来なくなりつつあると思います。
一方、相変わらずマイペースな神戸忍ですが……まぁ彼女はこのキャラのままでいいでしょう(笑)
ただ将来的にソロでの挑戦を考えているなら、Bevitrice e Golosoとして思う存分「ぢゃ☆ベストテン」の雰囲気を吸収し、今後のソロ活動にフィードバックしていく事が重要になると思います。
いずれにしろ、この(元)推しとTOの間柄という「異色ユニット」の挑戦は始まったばかり。
神戸曰く「唯一無二の友」ゆきまちのためにも、行けるところまで行ってほしいと思うし、この二人がどこまで行くのか見守りたいと思います。
そして今回7位、VTRにて卒業を宣言した森永まみ。
……もうこのこれを書いている時点で10月7日。
引退してから三日の月日が流れています。
でも彼女については……多分、ここで書くと本当に長くなるので、別途、色々語りたいと思います。
ただ一言、まずお伝えするなら……「お疲れ様、そしてありがとう」という言葉を贈りたいと思います。
こうして「ぢゃ☆ベストテン vol.46」は色んな人の想いが紡がれながら終演しました。
大和撫子はファン層「チームやまなで」ひっくるめて芍薬のために一丸となり……「ALL FOR ONE」の精神で臨み、また芍薬も牡丹、百合、そして「チームやまなで」と共に……まさに「ONE FOR ALL」の精神で臨み、連覇という最高の結果を得ました。
デカシャツ喫茶はちょっと不器用なシノンが、とても自由なヨツイミワを思いやる、この二人ならではの絆がそこにありました。
石戸なつみは去りいく親友・如月杏のために……去り行く「戦友」を想い、歌を届けました。
そんな石戸なつみのステージを、同じ事務所の江織杏はしっかりと見つめていました。その目はライバルとしてではなく……「盟友」を見守る優しい目でした。
桑名美沙子も森永まみの事を想い歌い、そしてBevitrice e Golosoは既にこの業界を去ったゆきまちの想いと共に初めての「ぢゃ☆ベストテン」に挑んでいきました……。
それ以外の出演者も、この日、来てくれた多くの客層のために歌い、そしてまた客もそんな出演者を応援するために精一杯の声援を送っていました……。
イベントを作るもの……それは出演者がいるだけでも、客がいるだけでも決して成り立たない……。
「想い」
誰かが誰かを想い、届ける事。
それをとても痛感した、今回の「ぢゃ☆ベストテン」でした。
……そんな様々な「想い」が紡がれた「ぢゃ☆ベストテン」も今年は残すところ、あと1回……。
今年いっぱいでの営業終了が決まっている四谷monoでの「ぢゃ☆ベストテン」も次回で最後となる……。
2015年11月21日。
「ぢゃ☆ベストテン vol.47」
四谷mono、最終決戦の火蓋が切って落とされる!!